細胞は復元されるはずが、、、:リウマチが治らない理由
リウマチが治らない理由
このページでは、リウマチが治らない理由について述べていきます。
その理由とは、
@免疫の攻撃が過剰過ぎて、リウマチ因子を攻撃し過ぎる
A攻撃を受けた、患部(関節)は損傷する
B損傷した箇所を治そうとする材料(体内で生産されるたんぱく質)が足りなくなる
C質の悪いたんぱく質で、患部を修復すことで、患部は「不完全な修復状態」になる
D不完全な患部を、身体は「敵」と認定し攻撃を仕掛けてしまう
このように、患部を治そうとする材料(体内で生産されるたんぱく質)の質が低下することで、免疫がそれらを攻撃してしまいことでリウマチ症状が繰り返し発症します。
下記に、そのメカニズムを詳しく綴っています。興味ある方は引き続きお読みください。
建造物と人の体は違う
鉄筋コンクリートの建築は約70年の対応年数があるといわれています。また、人の平均寿命は女性で約88歳です。共に長い寿命がありますが、建造物と人の体には決定的な違いがあります。
鉄筋コンクリートの建造物は、一度造るとその後に造り変わることはありません。それとは違い、人の体は古い細胞を壊し、新たに細胞を造り変えています。いわゆる新陳代謝を絶えずおこなっています。
その新陳代謝をおこなうための材料は「タンパク質」です。人は、毎日食べ、呼吸をしているわけですが、その理由は生命維持に不可欠なタンパク質を体内で「再合成」するためです。
人体は60兆個の細胞の集合体であるといわれています。その細胞を構築するための材料はタンパク質です。タンパク質でできた細胞が集まって、臓器や器官になっていきます。
その細胞は、常に新陳代謝をしています。例えば腸や胃の内壁の細胞は、約5日で新しく入れ替わっていきます。皮膚はよく言われているように28日、赤血球は約120日、また白血球の顆粒球は約3日で入れ替わっていきます。
信じがたいですが、あの硬い「骨」もおおよそ半年もすれば、あたらしく造りかえられます。体の中では、肝臓細胞の新陳代謝のスピードが1番遅く、約150日ほどで造りかえられています。
細胞は、遺伝情報によって元に戻る
上記したように、細胞は新陳代謝を繰り返し常に新しくすることで、人の生命維持が保たれています。細胞を壊して新たに造り変える際に働くのが、遺伝子の設計図を持つDNAと、設計図をコピーして各細胞に伝達するRNAがあります。
このDNA・RNAの作用で、体の細胞は遺伝通りに復元されています。
人の体の細胞は、約1年たてばすべて入れ替わると上述しました。そうであるなら現在病気の箇所もその細胞が修復される時期には病気も治っているはずです。
例えば、腸壁は5日たてばDNA・RNAの働きで古い細胞が新しく復元されます。それなら、腸の病気は5日以内に健康な状態に復元されるはずです。しかし、実際には慢性の腸炎を患う患者さんがいます。
また、癌という病気は、細胞が癌化することで発症します。しかし、「癌との闘病歴が2年になります」という患者さんもいます。通常なら、傷んだ細胞は決められた修復器官内に、遺伝子により修復されるはずです。しかし、慢性疾患をお持ちの患者さんは多くいます。
なぜ、リウマチは治らないのか
人の細胞は約1年たてば全てが新しくなるということはお伝えしてきました。しかし、リウマチを何年も患って闘病生活をしている方は多くいます。
私は、そのことに不思議さを感じます。ここで、リウマチが6カ月で治らない理由をまとめてみます
@遺伝的影響により、体内に「リウマチ因子」を保持している
Aこのリウマチ因子が関節に宿る
B関節に宿ったリウマチ因子を、白血球が攻撃する
C白血球の攻撃(活性酸素)は、リウマチ因子の他、正常な関節細胞まで壊してしまう
D攻撃をうけ、傷ついた骨細胞をDNA・RNAの作用で正常に戻そうとする
E攻撃を受けた箇所を治す材料は「体内で生産されるたんぱく質」である
E骨細胞が早期の攻撃により壊されたため、その部分を修復する材料(たんぱく質)の質・量が足りない
F材料(たんぱく質)不足の状態でも、DNA・RNAは骨を無理やり修復する
G材料(たんぱく質)不足なために、「遺伝子とは異なった関節」ができてしまう
H遺伝子とは違う関節は、脳から判断すると「異物」である
I異物と判断した脳は、それを「造りなおせ」と命令をだす
J造りなおすには、「壊さねばならない」ので再度、白血球の攻撃がはじまる
K攻撃により関節は傷つくが、修復する材料が乏しく、また、未完成な関節ができる
L未完成な関節を再度造り変えるために、攻撃がはじまる
上記のことから紐解くと、細菌・ウイルスや体内毒素、または化学物質などが原因で細胞に異変が起きます。その異常細胞を「免疫」が攻撃することで、原因物質を除去できたとしても、細胞自身も免疫の攻撃により損傷します。
損傷した細胞を、DNA・RNAはいち早く修復しようとしますが、細胞が損傷したということは、細胞内にある「核(遺伝子)」が損傷しているということです。
核(遺伝)が損傷すると、細胞修復のための遺伝情報が適格に伝わらず細胞の修復ができなくなります。また、修復時期がはや過ぎ、細胞修復のための「材料が乏しい」ので、未完成な細胞ができてしまいます。
未完成な細胞は、再度、壊して造りなおすために、また細胞の栄養が不足してしまいます。その結果、未完成な細胞が造られてしまい、また造り直しのために壊されます。
それを繰り返し、ある一定期間がくると、脳は未完成な細胞を寛容し、悪いままの細胞と共存していきます。この状態が、リウマチでは「骨の変形治癒」となります。
傷ついた細胞を正常に修復することが病気を治すことである
人には、必ず遺伝的に弱い細胞の存在があります。その原因は多岐にわたりますが、その弱い細胞を正常に修復できるかが病気克服のカギになります。
このサイトでは、細胞が傷つく原因やそれを修復するための方法を綴っています。それらを参考にして頂き、一人でも多くの方が健康になって頂けたらと思います。
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