「食べれる」「呼吸できる」「出せる」「寝れる」ができると病気にならない
健康で生活できるには
人が健康に生きていけるかは、下記のことがスムーズにできているかで決まります。それをまとめてみます。
@食べることができる
A食べた物がきちんと消化できる
B消化されたものが腸から吸収できる。(不必要な物は吸収しない)
C吸収した食物を肝臓で代謝できる
D代謝などにより発生した老廃物を、便・尿・汗として排出できる
E質の良い呼吸ができる
F質の良い睡眠がとれる
が正常にできなければ、人は病気になります。そのため、上記に挙げたことを正常にできない理由がわかり、克服できれば健康でいれるともいえます。
幼児期は、上記したことが正常に機能している
屈託のない笑顔や、駆け引きのない純真無垢さが幼児期の子供にはあります。そのような時期は食欲があり、大人顔負けの便量があります。これは、しっかり食べてしっかり出せているということです。また睡眠をみても整った深い呼吸で熟睡しています。
先天的な病気やアトピー性皮膚炎などの特別なケースを除き、幼児期から小学校の低学年のころは、頭痛や胃潰瘍、慢性の下痢などの症状を訴えることは少ないです。
これは、人間関係や競争原理がないために、ストレスが少なく脳の働きが安定しているためです。
思春期や成人は上述した機能が正常に働かなくなる
幼少期を過ごして小学校高学年になると、塾に行ったり、習い事で競争原理が働いたりしてストレスを感じはじめます。同様に、親も他の子供との能力の差を気にするようになり、焦りはじめます。
また、人が成長するにつれて、仕事が多忙になったり、人間関係が複雑になったりします。他にも、大きい家に住みたいなどの欲望を達成するために頑張り過ぎます。そのために多くのエネルギーが必要になり、その影響で多くの老廃物が発生します。
このようなストレス過多の状態が続くと、脳の働きが正常ではなくなり、上述した「@〜F」の働きに狂いが生じます。
体の老化により、老年期は上述した機能が正常ではなくなる
老年期になるとストレスは減りますが、体の機能が全体的に低下することで「@〜F」の働きの質が落ちてきます。
老化とは消化器が弱り、呼吸機能が低下し、代謝力が落ち、排出力が落ちることをいいます。そうなると、質の良い睡眠がとれなくなり体力が弱ります。
脳からの命令が正常でないと消化や呼吸が乱れる
幼少期に比べると、思春期や成人の方が病気になる確率は高くなります。その理由は、年をとることで内臓などの機能が低下するためではなく、ストレスが多くなることで、脳の働きに狂いが生じることが主な原因です。
情報化社会が人の脳を乱
す
現代に生きる人は、パソコンなどから多くの情報を知ることができます。これにより、物欲や好奇心が芽生えます。例えば、人が高級車に乗っていればそれが欲しくなります。また、友人が会社で出世したなら自分も同じような地位になりたくなります。
そのような生き方は、まさに現代に生きる人の特徴ともいえます。多くの欲望や負けん気が芽生えることで、自分の能力以上のこと成し遂げたくなります。そのようなことが脳神経を乱します。
脳神経が乱れれば、上述した「@〜F」の働きの質が落ちます。
お坊さんの生き方を考える
ストレス下で生活すると、ヒトの脳は緊張状態が続き正常な働きができなくなることはお伝えしました。そのような現代人とは逆の生活をしている人が坊さんです。
お坊さんはお布施で生活し、結婚もせず、お金儲けもしません。食事も寄付された物を少量食べるだけです。また、お経をあげることで呼吸法も取り入れています。ようするにお坊さんは、五欲煩悩(食欲・睡眠欲・性欲・金欲・物欲)を捨てて生活をしているのです。
その生き方を習慣づけることで、体に負担をかけすぎず、脳も安定してきます。その結果、脳のシグナルは正常に保つことができ、「@〜F」が正常に働けるのです。
生き方を変えられるか
果たして現代人は、お坊さんのような生き方ができるのでしょうか? それはとても難しく、現代人の多くは欲を捨てる生き方を選択できません。ようするに、五欲煩悩(食欲・睡眠欲・性欲・金欲・物欲)が抑制できずに頑張り過ぎてしまいます。
もちろん、お坊さんの生活は特別な例です。現代は、勉強や仕事を頑張らないと良い生活ができない環境ができています。したがって、頑張るしかないのです。そのためには、多少の無理をしたとしてもそれに耐えられる肉体を身につけることが必要です。
「現代人がストレスのある生活をしたとしても、脳が不安定にならない方法があるのか?」と問われそうですが、その方法はあります。
一般的には、頑張ることは「根性」が必要といわれています。そして、頑張れない場合は「根性がない」といわれます。その根性とは「気」のように受け止められますが、実際には、脳と体の関係が正常でないと根性は出ません。
ようするに、現代社会に負けないために、疲弊した脳を回復させる方法を知ることが必要なのです。
その方法とは、脳を安定させたり、内臓の働きを活性させたりする自己指圧法があります。その他には、脳に必要な栄養を獲得するための、栄養学を学ぶことでも解決できます。
「食べれる」「呼吸できる」「出せる」「寝れる」という、あたりまえのことが出来ないと病気になります。また、そのことが正常に出来ない原因は「多くの煩悩を叶えようとする思考」にあり、そのために脳からのシグナルが乱れます。
だからこそ「思考」と「脳」と「内臓」の関係性をより理解することが重要です。
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