「育てにくい子」が病気になるメカニズム
貴方は幼少期、どのようなお子さんでしたか?
「なぜ、私は人に比べ体が弱いのだろう?」と思ったことがありませんか?
そのように思う人は、親に「私の幼少期、育てやすかった? 育てにくかった?」と尋ねてみてください。
身体の弱い人は「貴方は育てにくかったのよ」と親から告げられることが多いです。
「育てにくい」とはどういうタイプかというと「疳の虫(かんのむし)が強い」ということです。
下記に「育てにくい子」が病気になるメカニズムを綴っていきます。
「疳の虫(かんのむし)が強い」とはどういうことなのか?
「疳の虫が強い」とは、感覚器官が過敏であるということです。
感覚器官とは、皮膚・粘膜・視覚・聴覚・臭覚などを指します。そこに、第六感の「気配」がプラスされます。
つまり、体が弱い人の多くは、上記した感覚器官が過敏なタイプといえます。
感覚器官が過敏になる原因は、遺伝性や母体内環境などの影響があるといわれていますが、はっきりしたことは分かっていません。
それでは「感覚器官が敏感なタイプ」とは、どのような行動・言動をとるのでしょう? 下記にまとめます。
@授乳期から寝つきが悪い、寝かそうと布団に置くと直ぐに目を覚ます
A夜泣きか酷く、他人には慣れない。
B親(他人)の言動・行動を常に感じている
C食べ物の好き嫌いが多い
D目から入ってくるテレビなどの映像にも過敏に反応する
E匂い・音などに過剰に敏感である
F異常なほどに怖がりで、「この部屋、なんかイヤ」など気配にも敏感である
上記した他にも、「1つのことに集中する力が強いが他のことに興味がない」などの特徴があります。
過敏な感覚器官の情報が免疫を過剰にする
「育てにくい子」は感覚器官が過敏であることはお伝えしました。
例えば、急に寒くなるとします。感覚器官が正常だと「冬だから仕方がない」となりますが、感覚器官が過敏だと「冷えた空気でも敵が来た」と感じてしまいます。
現に、喘息(ぜんそく)の人は、急な温度変化で咳が誘発されますが、この状態は、肺に冷たい空気が入ってきたことで、肺のヒスタミン反応が過敏に反応したからです。
つまり、感覚器官が過敏だと、外部からの「悪さをしない刺激」に対しても恐怖心や敵対心を感じてしまうのです。
外部刺激がきっかけに体内に炎症が出る
花粉や黄砂の時期に体調を崩してしまう人が多くいます。
この理由をまとめます。
@花粉や黄砂(外部刺激)が過敏な感覚器官を刺激する
A感覚器官が過敏だと、花粉や黄砂(外部刺激)を「敵が来た!」と感じ、免疫細胞にSOSを出す
BSOS情報を受けとった免疫細胞は、花粉や黄砂を排除しようと攻撃をし仕掛ける
C「B」と同時に、免疫は体内に存在している「悪さをしない常在菌」などにも攻撃を仕掛けてしまう
つまり、育てにくい子は感覚器官が過敏なことで、些細な外部刺激でも敵だと感じ、免疫が作動してしまい、同時に体内にも攻撃を仕掛けてしまうのです。
体内が慢性炎症になる
「育てにくい子」は外部刺激を「敵」とみなして攻撃すると同時に、体内へも攻撃を仕掛けてしまうことはお伝えしました。
そのことで、体内のどこかで炎症が起きているということです。
その炎症が腸で起きると潰瘍性大腸炎になったり、腎臓で起きると腎症になったりしてしまうのです。
風邪を引いたとき白血球が菌を攻撃することで疲労感を感じますが、その疲労感の原因は「炎症」です。
「育てにくい子」は感覚器官が敏感なことで、体内は常に炎症が起きている、いわば、ずっと風邪を引いている状態なのです。
感覚器官の感受性を「鈍くさく」しないといけない
感覚器官が過敏で、慢性炎症を引き起こすタイプを治す方法はあるのでしょうか?
方法は1つあります。それは「皮膚刺激」です。
先人が「乾布摩擦で喘息が治る」と説いたように、皮膚を刺激することで、過剰な皮膚感覚が鈍くなるのです。
親が子どもに自宅で、「指圧やマッサージ」などを施すことで、感覚器官の過敏が正常になってきます。
皮膚の感覚器官が正常になると、視覚・臭覚・聴覚・気配などの過剰感覚も整ってきます。なぜなら、皮膚がそれらの感覚器官の「親分」だからです。
最後に、、、
難しい疾患ほど地道なことの継続が必要です。何をしても治らないと諦めている方は、地道な自宅ケア(皮膚刺激)を取り入れてみてはと思います。
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