健康な人は、異物に対する免疫反応が正常である

 

病気にならない人の体は、何が違うのか


2014年では、日本で約110万人の方が病気で亡くなりました。この数字を365で割ると、1日の死亡数が算出されます。

 

その数は、約3000人となります。日本での自殺者は、1年間で約3万人です。また、交通事故での死亡が約1万人です。冷静に考えてみると、10日で1年間の自殺者の数と同数になるのです。そこから考えると、病死する人の数がいかに多いかがわかります。

 

政府は、自殺者や交通事故者数を減らすように呼び掛けています。しかし、もっとも減らさないといけないのは、病気で死亡する人を減らすことではないでしょうか。

 

そこで、考えさせられることがあります。それは、「なぜ同じ時代に生きている人に、病気になる人とならない人がいるのか?」ということです。

 

いわゆる病気とは、「臓器や器官が正常な働きを行えなくなる」ことです。それをさらに掘り下げていくと、臓器や器官を構成している細胞の1つ1つ、が正常に機能できないということです。

 

そのようになる原因は大きく分けて3つあると私は思っています。

 

 @遺伝の影響

 

 A免疫反応が正常に作動しているか

 

 B傷ついた個所を治す能力があるか

 

ここでは、「A」の免疫の反応について、掘り下げて述べていきます。

 

 

免疫の作用は偉大である


免疫とは本来、体にとって害を及ぼす可能性のある「異物」を死滅させたり、働きを弱めて排除したりする働きがあります。

 

その異物とは、ウイルスや細菌やガン細胞、化学物質、体内毒素、老廃物があります。それらは体外から体内に侵入してくるものや、体内で発生するもの、または体内に常在しているものまで多種にわたります。

 

その働きを管理しているのが白血球です。白血球は血液とリンパ液の中に存在して、「体に害を及ぼす物質がないか」と全身をパトロールしています。

 

例えば、細胞は1日に約3000億個が新陳代謝を繰り返しています。そのうち、約100万個ほどがガン細胞になるといわれています。

 

そうなると、全ての人でガンを発症しそうなものですが、白血球は発生したガン細胞をすぐ攻撃することでガンの増殖を防いでいます。このような作用はガンだけではなく、細菌・ウイルスなどに対しても同様の反応をします。

 

 

白血球と細胞は連携している


白血球は、異物を攻撃する際に武器(特殊タンパク)を製造します。その代表がインターフェロンです。インターフェロンの役目は、白血球の命令を受け、その付近の細胞に対し異物の存在を知らせることです。その作用により、細胞同士は「非常事態宣言」を出し連携を強めます

 

インターフェロンからの命令で、臨戦態勢に入った細胞は「MHCタンパク」という物質を造り、細胞自らも自己防衛します。そのように、白血球は自身の攻撃力だけではなく、周辺の細胞へ働きかけることで異物を容易に死滅させたり弱毒化したりすることができます。

 

 白血球に狂いが生じる
体内には、白血球を教育する器官があります。その器官とは「胸腺」と「副腎」です。

 

胸腺は二十歳までの白血球の教育器官で、二十歳を過ぎると退化してしまいます。子供に重篤な感染症が少ないのは胸腺の働きがあるからです。

 

胸腺が退化した後は、副腎にその機能がバトンタッチされることで、白血球を教育していきます。

 

それらの器官に教育された白血球は、体内に侵入してきた異物や常在している細菌群を「敵か味方かを識別し、攻撃すべきかどうか」を見極ます。

 

しかし、現代に生きる人は多くのストレスと戦っています。そのストレスに対応している器官が副腎です。

 

したがって、副腎がストレスの対応で疲弊してしまうことで、白血球の教育にまで手が回らなくなります。その結果、白血球が異物や細菌に対して、「敵か味方か」の判断がつかなくなります。

 

その結果、自分自身を守ろうとし、白血球の働きは過剰傾向になります。その影響で、各細胞も「MHCタンパク」を過剰に生産してしまいます。

 

 

アレルギーを生じる人とそうでない人の違い


このように免疫が過剰になると、アレルギー症状が表れるようになります。アレルギーは免疫による防衛反応の一種だからです。つまり、自己を過剰に守ろうとする反応が強く、体内に侵入してきた異物をすぐに白血球が攻撃するようになるのです。

 

そのような人に対し、異物が入ってくると過剰反応が起こり、パニック状態になります。

 

例えば、花粉症は「本来は無毒である花粉に対してアレルギー反応を生じている状態」であるといえます。

 

一方、健康な人は体内に入ってきた異物に対してすぐに攻撃をしません。それらの物質が「体にとって重篤な影響を及ぼすのか、そうではないのか」を判断する時間を有するのです。

 

免疫の反応は正常でなければなりません。なぜなら、免疫の反応が鈍いと感染症やガンウイルスに侵されます。また、免疫の反応が過剰だと異物に対し過剰に攻撃してしまうことで、正常な細胞まで傷ついてしまいます。

 

このような差が出るのは、遺伝的な要素や後天的な要素で、「体内が怖がりになっているか、そうではないか」に起因します。

 

後天的な要素の背景には、副腎の働きが大きく関与しています。副腎は度重なるストレスにより疲弊してしまいます。副腎が疲弊すると体内の免疫は過剰(怖がり)になります。

 

副腎の働きを回復させることで、免疫は安定します。副腎の働きを回復させ、免疫の反応を正常にするためには哺乳類が子育て中に行う、「抱っこ」や「撫ぜる」などのスキンシップやが大切であると私は考えています。

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