体について勉強していくと、病気は治せないことが分かる

 

人の体は何からできているのか


唐突ですが私は、「治療家」です。治療家というのは、字のごとく、「患者さんの体を治療すことを職業にしている人」ということになります。多くの患者さんの体の治療をすには、体の構造や働きについて詳しく知る必要性があります。

 

体について勉強していくと、「人の体がどのような仕組みで動いているのか?」という疑問に行き着きます。しかし、このようなことを勉強していくと、実に困った問題が発生してきます。

 

その問題とは、体の仕組みや働きがあまりにも複雑であり、体内でおこっていることは、まさに小宇宙のように感じてします。そのメカニズムを知れば知るほど、「治療」という、人がおこなう行為で、患者の体を治せるのか? という思いにかられてしまいます。

 

さて、話を体のことに戻します。

 

人の体には60兆個の細胞があるといわれています。その細胞が集まり臓器(器官)を形成します。その細胞に栄養を運ぶことでエネルギーを造らせたり、その際に発生する老廃物を除去したり、また異物を攻撃したり、人の体は精巧に働いています。

 

例えば、血管の長さは、地球の赤道上で測定して2周半あり、約10万キロにあたります。その血管の中を血液が通ります。人の血液量は体重の約13分の1(体重50キロなら約4.5リットル)あります。

 

血液は、酸素や栄養の運搬、ケガをしたときの止血、細菌やウィルスなどの病原菌の撃退など、人間が生きていくうえで欠くことのできないものです。

 

また、人の神経の総長は、100万kmもの長さであり、全身に張り巡らされています。その神経が伝える電気信号の速度は速い場所では秒速120メートルといわています。

 

ホルモンは、体の健康維持のためいろいろな機能を調節してたり、個体の生命と活動性の維持、成長と成熟および生殖機能を担います。

 

現在、体の中には100種類以上のホルモンがみつかっています。そのホルモンは50メートルプールに、スプーン1杯分という微量な量でプール全体の水を、化学反応させるほどの強力な作用があります。

 

そのホルモン作用を受けて「触媒(特定の化学反応の反応速度を速める物質)」として働く酵素は5000種類あるといわれています。また、その酵素が働くのに、ミネラルやビタミンという微量元素が必要になってきます。

 

また、人は呼吸をして酸素を獲得し二酸化炭素を排出します。身体に取り入れた食物を熱エネルギーに変える際に、酸素がそれを助ける働きをしています。例えば、一日の摂取カロリー2000kcalをエネルギーに変えるのに500リットルの酸素を消費します。

 

それ以外にも、マイナス電子などが精巧に関わり細胞内のミトコンドリアで人が動くためのエネルギーが造られています。

 

 

免疫の働きも小宇宙である


次に、異物を殺す免疫に目を向けてみると、免疫の中心である好中球は、末梢血管内におおよそ80億個から300億個程度の数量が存在(体重50kgの場合)しています。末梢血管以外の血管壁や、脾臓、または肝臓などにも末梢血内と同量の好中球が存在します。

 

さらに骨髄には末梢血内の10から30倍もの量の好中球が貯留プールされており、生体内には、合計、数千億個の好中球が存在します。

 

細菌感染時には、貯留プール内の好中球が動員され、末梢血内の好中球数を、速やかに増加させ、細菌群を死滅させていきます。また、ストレスや過度な運動など、体内環境の変化を瞬時に感じとり、各場所にプールしていた好中球が末梢血内に移動し対応します。

 

また、増殖力の強い細菌が体内に侵入した場合は、瞬時に骨髄内での好中球の生産を亢進させ、細菌の処理をします。その反応スピードは、スーパーコンピューターを用いても、対抗できるレベルではありません。

 

身体に存在しているセンサーから脳に情報が送られる

身体に存在しているセンサーから脳に情報が届きます。その情報をもとに脳細胞は全身の調和を維持するために各、臓器・器官へ命令を出しています。

 

脳を構成する主役は「神経細胞」であり、神経細胞は、電気信号を発して情報をやりとりする特殊な細胞で、その数は大脳で数100億個、小脳で1000億個、脳全体では1兆個にもなります。

 

そして更に、それらの働きに陰で大きく関与しているのが「水」となります。水は体の構成成分中最も多く存在し60〜70%を占めます。例えば血液の80%は水であり、脳に至っては90%は水でできています。

 

水の作用は様々で、物質を運んだり、神経伝達を活性したりします。そして、上述してきた体のシステムをより精妙にしているのが水です。

 

また、水の最も重要な働きに、遺伝子の修復や細胞膜の修復、または脳神経細胞の修復などもしていると言われています。

 

こと、内臓や器官に目を向ければ、上記したような「神がかり的」なシステムの命令を受けて動いています。例えば、人は1分間で約20回の呼吸をします。したがって1日では28,800回もの呼吸しています。呼吸により取込んだ酸素を利用して、食物の代謝に利用したりしています。

 

また、食事を食べた際も、脳で匂いや食感や味などを感じとるり、唾液や胃酸や膵液などの消化液の量を確定しています。

 

小腸では、細かく消化された物質を鑑別して、必要な物は「体内」へ不必要な物は大腸に送ります。小腸から吸収された物質は、肝臓に運ばれます。肝臓では1分間に500種類の化学物質などの毒素を無毒化したり、コレステロールなどの体に必要な物質を合成したりします。

 

また、腎臓に運ばれてくる「尿のもと」になる物質(原尿)は、1日に約160リットルにもなります。原尿は、腎臓でろ過され、このときに原尿に含まれるブドウ糖・アミノ酸・ナトリウムなど、体に必要な栄養素や水分などの99%が再吸収され、100分の1ほどの1,5リットルが尿として排出されます。

 

 

私の考える理想の治療法


上述してきたように、人の体の中でおこっているシステムはまさに神がかり的です。では、体はこのようなシステムを使って「体内をどのようにしよう」としているのでしょう。その答えは1つです。それは、傷ついた細胞を、遺伝情報に基づき復元しようとしているのです

 

病気とは、「細胞が傷ついた際に、その細胞を復元できない状態が中・長期間続くことでである」と私は思っています。

 

それでは、治療家がおこなう、「治療」とは何を治療するのか? ということを、いつも「自問自答」してきました。長い治療の経験からようやく1つの方向性がでてきました。

 

その方向性とは、人の体内システムを正常に作動させ、傷ついた細胞を修復させること。そのことが1番大切であると思います。

 

したがって、現在医療がおこなっている、悪くなった臓器を切り取ったり、薬で症状を抑えたりする治療法ではなく、小宇宙人体のシステムの正常化に尽力を尽くしていきたいと思います。

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