体内毒素の処理能力には個人差がある

 

車にある「マフラー」が人にはない


人が生きていくためには、エネルギーが必要です。車のようにエンジンがない人間は、どこでエネルギーをつくっているのでしょうか? その場所は、60兆個あるといわれている細胞の中のミトコンドリアです。

 

そのエネルギーを使い、人は生活しています。しかし、細胞がエネルギーを生産する際に、エネルギーの燃えカスである体内毒素が発生します。

 

この体内毒素は個人によって種類が違います。その体内毒素が上手く処理できないと体内に蓄積してしまい、その場所が病気になりやすい環境になっていきます。

 

例えば、車を動かした際には排気ガスが発生します。車で発生する毒素(排気ガス)は、マフラーを通して車外に捨てることができます。マフラーをテープなどで塞ぐと排気ガスが室内に充満し、人は死亡してしまいます。

 

では、人にとってのマフラーの役目は、どこで行っているのでしょう? それは、尿や便、または汗や呼吸です

 

 

体内毒素の処理をする臓器


人の体内で発生する毒素は何種類もあります。例えば風邪を引いた時に、熱がでます。この熱は、白血球が菌に対して活性酸素というもので攻撃した際に発生します。この活性酸素も役目を終えると毒素になります。

 

また、ハードな仕事や運動をした際にも、多くの毒素が発生します。健康に生活できている人と病気になりやすい人の違いは、その体内毒素の処理能力の違いが関係しています

 

きちんと処理された体内毒素は、便や尿、または汗や呼吸を通して速やかに体外に排出されます。しかし、その処理能力が低いと、体内毒素を、体外に排出することができず、体内の血液循環の滞っている場所に集まってしまいます。その体内毒素が集まって滞った場所が病気になります。

 

では、この体内毒素の処理はどこの臓器が中心におこなっているのでしょう? それは、肝臓です。

 

肝臓には、あらゆる栄養素や毒素が血液によって運ばれてきます。肝臓に運ばれ通過していく血液量は、1日に約2,100リットル(一升瓶に換算すると1200本分)という驚くほどの量になります。その血液中の毒素、約500種類を瞬時に化学反応の作用を利用して解毒していきます。

 

肝臓が処理した毒素は、腎臓や肺、または腸や皮膚に運ばれ、体外に排出されます。しかし、肝臓での体内毒素の処理能力が低下していると、腎臓や肺などは、分解されていない毒素の受け取りを拒否します。いわゆる、腎臓にとって「安全な尿(毒素が取り除かれた尿)]ではないということです。

 

分解されていない体内毒素の受け取りを腎臓や肺が拒否する理由は、分解されていない毒素に侵されるのを自己防衛しているからです。

 

 

行き場のない体内毒素はどこにいくのか


尿は腎臓で造られていると思われがちですが、腎臓は尿を造っているのではなく、尿を排出しているのです。毒素が取り除かれた、「安全な尿」ができるには、肝臓の協力が必要になります。肝臓は、尿からアンモニアなどの有害毒素を無毒化して、安全な尿にして腎臓に送ります。

 

しかし、肝臓が弱り、アンモニアなどの有害毒素の処理が低下すると、腎臓は質の悪い原尿の受け取りを拒否します。その理由は、上述したように無毒化されていない毒素で、腎臓自身が痛められないように防御しているからです。

 

受け取りを拒否されて体外に排出されなかったアンモニアなどの毒素は、再び血中に戻されます。そして、血流によって脳内に運ばれ、脳細胞がアンモニアによって侵されてしまします。その時の症状としては、「意味もなくわめき散らす」、「わめいたあと、急に昏睡状態に陥る」などが表れます。このような状態をアンモニア性昏睡といいます。

 

アンモニアだけではなく、体内では多種の毒素が発生しています。その毒素の種類には個人差があり、またその毒素の処理能力にも個人差があります。

 

体内毒素を無毒化できない場合は、毒素を体外に排出できません。その毒素が体内に滞留することにより、発症する病気をまとめてみます。

 

 関節に溜まる毒素:
 @外反母趾:女性の足の親指に溜まりやすく、関節が変形してきます。外反母趾はハイヒールの履き過ぎといわれていますが、それは1つの要因であり、本当の原因は体内毒素です。

 

 Aへバーデン結節:女性の手の指の第1関節(爪のはえぎわ)が変形する病気であり、病院では原因不明の関節炎といわれています。この病気の原因も体内毒素です。

 

 B股関節炎:転倒などで股関節を痛めていないのに、股関節に原因不明の痛みが続く場合は、処理できていない体内毒素が関係しています。股関節には体内毒素が蓄積しやすい構造になっています。よって、先天性股関節脱臼やぺルテス氏病、またはステロイドを長期服用した際におこる突発性大腿骨頭壊死などの病気が股関節には多く発症します。

 

 C皮膚炎性リウマチ:尋常性感染(じんじょうせいかんせん)やアトピー性皮膚炎の炎症をステロイド剤によって抑えた場合に、皮膚に排出されていた毒素が、体内に再吸収されてしまいます。その結果、その毒素が関節に溜まり炎症を起こし、リウマチに似た症状が発症します。

 

 D五十肩:五十歳ほどの年齢になると肝臓や腎臓の機能が低下してきます。しかし、内臓の機能低下に反して、仕事は責任感が重くなったり、子供の教育費も必要になったりして頑張りすぎます。そのために多くのエネルギーが必要となり、その見返りに体内毒素が多く発生します。この毒素を弱った肝臓が処理できず肩の関節にたまるのが原因になります。

 

 目に溜まる毒素:
 @皮膚炎性白内障:尋常性乾癬やアトピー性皮膚炎の症状へステロイド剤を使った際、その作用により、皮膚に排出されていた毒素が体内に再吸収されてしまいます。その結果、行き場のない、皮膚炎を起こす毒素が血液によって「目」に運ばれて皮膚炎性の白内障がでます。

 

 A遺伝性の近視:親が近視の場合、子供も近視になることが多いです。これは、遺伝子による影響が強いです。何が遺伝しているのかというと、体内で発生する毒素の種類が遺伝します。また、その毒素の溜まる場所も遺伝します。したがって、若年性の近視の原因は、暗がりで本を読んだことなどではなく、体内毒素が目に溜まることが原因の1つです。

 

 内臓・血管に溜まる毒素:
 @胃付近の膨満感:空腹時であっても、胃付近にガスが溜まっているような膨満感を訴えます。特に痩せ形体質の方に多く発症しこの原因も体内毒素がその場症に滞留していると思われます。

 

 A虫垂炎:虫垂炎になると薬で「散らす」という表現を使います。その「散らす」とは、虫垂(盲腸)に集まってくる体内毒素(細菌類)を薬で治療(散らす)するということです。その場所に、毒素(細菌類)が滞留している物質を散らすと症状が治まることから考えると、毒素(細菌類)の影響で虫垂が炎症したと考えられます。

 

 B卵巣膿種・子宮筋腫:女性の体の中で化学物質や毒素が多く溜まる場所は卵巣・子宮です。その理由は、卵巣・子宮には多くの栄養が集まる構造になっているために、同時に不必要な物も運ばれくるからです。そこに遺伝的要因で毒素がより溜まりやすい人が、その病気を発症しやすくなります。

 

 C血管炎・動脈硬化:体内毒素のなかで、血管に溜まる毒素が多くあります。これらの毒素は血管壁に傷をつけたり、血管の内側にへばりついたりして血管内を狭くして病気を発症させます。

 

 頭痛や毛根を侵す毒素:
 @頭痛:処理できなかった体内毒素が脳内に入り込みます。その毒素を中和するために、脳内には大量の血液が運ばれます。その結果、血流が血管を押し広げて脈を打ちます。脈が強くなると、血管と並走している神経に脈が当たることで、頭痛を発症します。よって、頭痛の原因の1つは、体内毒素が関係します。

 

 A頭が禿げる・白髪になる:強いストレスを受けた際に、急激に頭髪が抜け落ちたり、白髪になったりします。このようになる原因は体内毒素を処理できずに、毛根に溜まることがあります。同じストレスを受けても禿げになる毒素や白髪になる毒素の発生メカニズムは遺伝子が関係しています。

 

上記したような症状は、ほんの一例です。体内起こっている病気の原因の多くに、体内で発生した毒素の処理がうまくできないことがあります。その毒素が、遺伝的に、体の弱い箇所に溜ることにより病気を発症しています。 

 

 

肝臓にとって苦手な毒素がある


体内で発生する毒素は生きていく限り出てきます。この毒素には個人差があることはお伝えしてきました。その毒素の中で、肝臓が処理に手こずる毒素があります。遺伝子のいたずらや、母体内での環境悪化など、原因は様々です。

 

肝臓にとって苦手な毒素ができてしまう人が、いわゆる病気になりやすい原因の1つといえます。そのことから考えると、お坊さんのように下界から離れたストレスの少ない生き方をして毒素の排出量を抑えるか、または、出過ぎた毒素をいかに効率よく無毒化して体外に排出する方法を考えるかが健康維持に大きく関係してきます。

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