起立性調節障害の発症理由:「感覚器官が過敏なタイプ」
起立性調節障害を発症する原因は1つではない
起立性調節障害の発症理由は、その子のタイプによって違いがあります。
前頁では、起立性調節障害の発症理由:「免疫反応が過敏なタイプ」をまとめましたが、この頁では、「感覚器官が過敏なタイプ」について纏めていきます。
感覚器官が過敏になる原因は、遺伝性や母体内環境などの影響があるといわれていますが、はっきりしたことは分かっていません。
それでは「感覚器官が敏感なタイプ」とは、どのような行動をするのでしょう? 下記にまとめます。
@授乳期から寝つきが悪い、寝かそうと布団に置くと直ぐに目が覚める
A親(他人)の言動・行動を常に感じている
B食べものの好き嫌いが多い
C目から入ってくるテレビなどの映像にも過敏に反応する
D匂い・音などに過剰に敏感である
E異常なほどに怖がりで、「この部屋、なんかイヤ」など気配にも敏感である
上記した他にも、「1つのことに集中する力が強いが他のことに興味がない」などの特徴があります。
感覚器官からの情報が脳に伝わる
どうでしたか? 貴方のお子さんにあてはまることがありましたね。
つまり、「感覚器官が過敏なタイプ」は、皮膚・粘膜・音・匂い・味・気配などに敏感なことで、本来なら身体に悪さをしない情報まで、脳に「怖い!」と伝え過ぎてしまいます。
過敏な感覚器官から「負の情報」を受け取った脳は、それらに対応しようと、副腎に対しホルモンを生産するように命令を出します。
度重なる脳からの指令を受けて、副腎はホルモンを生産する回数が増えることで疲弊し、慢性疲労症候群を発症します。
過敏な感覚器官への対応
先人は、「乾布摩擦で喘息が治る」と説きました。その真意は、皮膚に存在している感覚器官を刺激することで、皮膚に存在している感覚器官を「鈍く」しているのです。
先人の知恵はすごいですね。しかし、子どもが自ら、乾布摩擦などの皮膚刺激を実践することは不可能なことです。したがって、親が代わりに皮膚刺激をしてあげないといけません。
その刺激ですが、マッサージや摩る方法も良いですが、皮膚に垂直圧を少しかける「指圧」が望ましいと私は考えています。
ここで、皮膚(神経)刺激をすると、なぜ良いのかをまとめます。
@皮膚(神経)刺激することで、皮膚や粘膜などの感覚器官を「手なずける」ことができる
A皮膚(神経)刺激することで、脳脊髄神経を刺激し、内臓や器官の働きがよくなる
B体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の流れがよくなる
C気持ちいい刺激のために、自律神経は安定してくる
上記したように、お母さんがお子さんに行う「皮膚(神経)刺激」は、一石二鳥ではなく一石四鳥・五鳥の相乗効果を得ることができます。
サプリメントが飲めない
上述してきたように、感覚器官の感受性が強いと、匂いや触感なども敏感になります。
そのことで、サプリメントでも「敵が来た」と感じ、拒否するお子さんは少なくないです。
つまり、自分が弱っていることで、自分より元気な物質や人を拒否するのです。高価なサプリメントも「勢い」があるので、それらの受け入れを拒否するのです。
食べ物に好き嫌いが多い、サプリメントも拒否する。そのような場合、健康指導者はどうするのでしょうか?
そのようなお子さんにこそ、お母さんの皮膚(神経)刺激が効果を出します。なぜなら、皮膚を刺激することで、感覚器官のセンサーが安定し、今まで受け入れることができなかった食材やサプリメントを受け入れることができるようになります。
「急がば回れ」という言葉があるように、地道な自宅ケアが回復を早めます。
「子供の病気は私が治す」という信念をもって、自宅ケアを実践して頂ければと思います。
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