起立性調節障害の発症理由:「免疫が過剰なタイプ」
起立性調節障害とは
最近、子どもに朝起きれない・疲労感で学校に行けないという事態が急増しています。
その状態を、医学的に表現すると「起立性調節障害」といいます。
起立性調節障害は、自律神経失調症に属します。原因が分かりにくい自律神経失調症をさらに細分化し、病名を付けていくという現代医学の不思議な手法です 。
起立性調節障害の発症理由について、医療現場では下記のように説明されています。
「思春期は急激な肉体の成長に対して、自律神経系や循環器系の発達が追いつかないために、自律神経系のバランスが崩れてしまうことが大きな原因ではないかと考えられています。」
この説明で述べられている発症理由を読んでも納得できる内容ではありません。また、どのようにして起立性調節障害を治していくのかの治療方針が記されていません。
そのことから、起立性調節障害を解放に導く手立てが現代医療には確立されていないことが推測されます。
貴方のお子さんの幼少期はどうでしたか?
起立性調節障害を発症する原因は1つではありません。ここでは、「免疫が過敏なタイプと起立性調節障害の関係」を説明していきます。
貴方のお子さんはどうでしたか?
@生まれて直ぐに、喘息やアトピー性皮膚炎、またはアレルギー体質であった
A原意不明の腹痛を繰り返していた
B風邪引き体質で、扁桃腺炎や鼻炎、または中耳炎などが慢性的にあった
C食物アレルギーが多種あり、食事を制限しないといけなかった
上記した項目の内、思い当たるところがあれば、貴方のお子さんは「免疫の感受性が強い」ということです。
起立性調節障害の発症理由:免疫の感受性が強い
生まれてすぐに喘息や皮膚炎を発症したり、食べる食材がないほどの食品アレルギーがあったりする子どもがいます。
そのような子どもは「免疫の感受性が強い」と私は表しています。
「免疫の感受性が強い」とは、外部から侵入してくる物質に過剰に反応し、それらを過剰に攻撃してしまう反応をいいます。
そのようなタイプを検査すると、血中のIGE(免疫グロブリン)値が高い場合があります。しかし、血中、IGE(免疫グロブリン)が高くなくても「免疫の感受性が高い」お子さんはいます。
免疫の感受性が高いと、体内に侵入してくる物質や体内で生産される物質に対し、敵か味方かの識別ができなくなり、すべてを敵とみなし攻撃してしまいます。
白血球は「活性酸素」で異物を攻撃する
「免疫の感受性が強い」と、悪さをする物質か悪さはしない物質かの識別ができないことはお伝えしました。また、そのことで免疫が過剰に攻撃することもお伝えしました。
唐突ですが、インフルエンザに罹ると猛烈な疲労感に見舞われますね。また抗がん剤を使用すると言葉では言えないほどの疲労感が出るといわれています。
その「疲労感の原因は何なのでしょうか?」
免疫が異物を攻撃する際の武器は「活性酸素」です。この「活性酸素」は大きく4種あり、「相手の手ごわさ」によって使い分けています。
インフルエンザのウイルスは増殖力が強いために、免疫側も「最も強い活性酸素」を用い、インフルエンザウイルスを退治しようとします。
また、抗がん剤は体内に存在する活性酸素とは比べ物にならないほどの強力な活性酸素でがんを攻撃します。
強い活性酸素の攻撃は、異物(ウイルスやがん細胞)だけにとどまらず、正常細胞も攻撃してしまうことで、いわゆる「疲労感」がでます。
免疫の感受性が強いと疲労感が出る
生まれもって「免疫の感受性が強い」と、身体に悪さをしない物質も攻撃してしまいます。それをまとめます。
@花粉やPM2,5、または埃(ほこり)などにも攻撃を仕掛ける
A鮮度の高い「旬の食材」も敵と感じ攻撃を仕掛ける
B体内に存在している悪さをしない常在菌にも攻撃を仕掛ける
上記したように、本来、悪さをしない物質や食材を敵とみなし攻撃を仕掛けることで、粘膜や体内は常に「慢性炎症」状態になってしまいます。
体内が「慢性炎症」になっているということは、体内は免疫が発する活性酸素により常に攻撃されているのです。
つまり、年中風邪を引いているのと同じ状態なのです。このような状態では、「しんどい、朝起きれない、食欲がない」ということになり、病院にいくと「起立性調節障害ですね」と、名付けられます。
生まれもって免疫の感受性が強い子への対応
遺伝的要因や母体内環境により、免疫の感受性が強いことで、自分を過剰に守ろうとなり過ぎ体内は慢性炎症になります。
それでは、免疫が過剰=副腎が弱い子に対してどのようにしていけば良いのかを説明します。
一番大切なことは「皮膚(神経)刺激です。皮膚(神経)を刺激することで、皮膚感覚を正常化させ、皮膚→脳→副腎ルートが作動し過ぎないようにすることです。
ここで、皮膚(神経刺激)をすると、なぜ良いのかをまとめます。
@皮膚(神経)刺激することで、皮膚や粘膜などの感覚器官を「手なずける」ことができる
A皮膚(神経)刺激することで、脳脊髄神経を刺激し、内臓や器官の働きがよくなる
B体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)の流れがよくなる
C気持ちいい刺激のために、自律神経は安定してくる
上記したように、お母さんがお子さんに行う「皮膚(神経)刺激」は、一石二鳥ではなく一石四鳥・五鳥の相乗効果を得ることができます。
起立性調節障害の発症理由の1つに「免疫が過剰なタイプ」があります。貴方のお子さんがこのようなタイプであるなら、自宅で皮膚刺激をしてあげてください。
そのことで、驚くほど免疫は安定してきます。医療機関だけに頼るのではなく、しっかりとした知識を身につけ「家族の病気は私が治す」という信念をもって頑張ってください。
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