痩せてる人が元気が出ない理由:糖には種類がある
糖質には種類がある
ここで、重要なことをお伝えします。糖質についてです。
ブドウ糖(グルコース)はご飯、パン、めん類などが胃腸で分解されてできた糖です。
一般的に「砂糖あるいはショ糖(サクロース)」といわれているのは、ブドウ糖(グルコース)単体で構成されているのではありません。
・砂糖(サクロース)は「糖(グルコース)+果糖(フルクトース)」から構成されています。
果物・蜂蜜も砂糖と同じ「糖(グルコース)+果糖(フルクトース)」です。
上記したように糖質には種類があることを理解してください。
さらに、憶えて頂きたいことは「代謝が悪くなった」ということを良く耳にしますが、その代謝が悪くなるというのは「糖代謝」が悪くなったということです。
糖代謝(エネルギーに変換される)されやすい糖・されにくい糖がある
上記したように、砂糖や蜂蜜や黒糖(砂糖)は「糖(グルコース)+果糖(フルクトース)」です。これらが細胞に到達すると速やかにエネルギーに転換されます。つまり、糖代謝が活発になるということです。
一方、ご飯やパンめん類などが消化されできる糖(グルコース)は細胞内に到達してもエネルギーに変換されにくい糖です。
したがって、グルコースが高血糖状態から低血糖になった=細胞内にグルコースが運ばれたとしても、エネルギーに変換されにくいことで疲労感が出ます。その状態を「低エネルギー状態」といいます。
つまり、グルコース(ご飯やパンめん類などが消化されできる糖)は細胞内ではエネルギーに変換されにくい糖質であるということです。
さらに、グルコース(ご飯やパンめん類などが消化されできる糖)に植物油脂(ココナツオイル以外)が結合することで、細胞内でのエネルギー生産はグルコースを利用するよりさらに困難になります。
例えば、うどんよりパスタを食べた後の方が低エネルギー状態は強く発症し、またご飯よりカレーライスを食べたほうが低エネルギー状態を強く発症することは皆さんも経験されていると思います。
なぜなら、パスタやカレーライスはグルコースに植物油脂が結合しているからです。
低エネルギー状態は生命危機である
人にとって、低エネルギーの時は生命危機状態といえます。なぜなら、その時に獣(けもの)に襲われても何も抵抗できないからです。
したがって、人には低エネルギー状態を回避するために様々な機能が備わっています。
その一つが副腎で生産されるホルモンです。人が低エネルギー状態になると、その危機状態が視床下部へ伝わり、視床下部から下垂体に命令がくだされます。
視床下部から命令を受けた下垂体は、副腎に対しホルモンを生産するように指示します。下垂体から命令を受けた副腎は血糖値を上昇させるホルモンを生産します。
日ごろから低エネルギー状態を感じている人は、そのたびに視床下部→下垂体→副腎ルートが作動し、副腎で生命危機を脱するためのホルモンが生産されています。
副腎疲労症候群という病気が現代病の1つにあります。副腎疲労症候群とは字のごとく、副腎が働き過ぎて疲弊することが発症原因になり、自己免疫疾患を患ったり様々な症状を発症します。
副腎ホルモンはストレス対応ホルモンです。現代社会はストレスが多く、副腎でホルモンを生産する回数もとても多くなっています。さらに、糖がうまく代謝できないで発症する「低エネルギー状態」時も副腎ホルモンは生産されてしまうことで、副腎はさらに疲弊します。
糖を摂取しても低エネルギーにならない人も多くいます。一方、1日に何回も低エネルギー状態に陥る人もいます。後者のようなタイプの人に対し、低エネルギー状態が起きにく体にしていくのはどのしたらよいかがとても重要です。
なぜなら、低エネルギー状態が起きるたびに副腎がホルモンを生産し疲弊してしまうからです。
グルコースを摂取した後は、、、、
グルコース(ご飯、パン、めん類などが胃腸で分解されてできた糖)は、細胞内でエネルギーに変換されにくい糖であることはお伝えしました。
一方、グルコース+スクラロース(果糖)は、細胞内でエネルギー変換しやすい糖であることもお伝えしました。
そのことから考えると、グルコース(ご飯など)を摂取した後に「ある工夫」をすることでエネルギーを生産を高めることができます。
その「ある工夫」とは、グルコース(ご飯など)を摂取した後に、スクラロース(果物・黒糖・蜂蜜)を追加摂取するという「工夫」です。
つまり、グルコースだけではエネルギー変換ができにくいので、そこにフルクトースを含む果物などを摂取し、「グルコース+フルクトース」の状態を意図的に作るということです。
この方法を低エネルギー症を発症する患者さんに下記の「「@」「A」を実践して頂きました。
@ご飯だけ(グルコース)を摂取する
Aご飯(グルコース)を摂取した後に、果物や黒糖を追加摂取する
その結果、「@」の場合は、食後に疲労感がでる。しかし、「A」を実践していただくと、食後の低エネルギー症を感じにくくなりました。
果物はカリウムが多く、副腎疲労症候群の方は症状が悪化する場合もあります。また、近年増加している果物アレルギーを発症している人は黒糖や蜂蜜でお試しください。
参考文献 糖尿病は砂糖で治す 崎谷博征著
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