タバコを止めると、口内炎や頭痛が発症する理由
人はストレスから逃れるために、体に害のあることをしてしまう
人は一生懸命に働くことで、生活は安定します。しかしその反面、多くのストレスと戦っています。人は、そのような状況下を乗り切るために、体にとって良くないことをします。
例えば、お酒を飲んだり、タバコを吸ったり、甘いお菓子を多食したりします。食べ物以外でも、競馬や競輪、または麻雀などのギャンブルをすることがあります。それらを称して、マイルドドラッグ(軽い麻薬)と私は言っています。
このマイルドドラッグのお陰で、ストレスを緩和できている人もいます。一方、それらを自制できずに体や精神面に支障をきたしている人もいます。
タバコの成分は細胞を損傷させる
マイルドドラッグの代表的なものに「タバコ」があります。
タバコに含まれる成分の1つに、一酸化炭素があります。この成分は、糖質同様に赤血球中のヘモグロビンと結合し、赤血球中の酸素濃度を下げてしまいます。その結果、細胞への栄養供給が低下します。
また、他の成分にニコチンがあります。ニコチンは血中の脂質と結合し、血管の柔軟性を低下させます。
また、窒素酸化物という成分も含まれており、この成分は白血球の働きを過剰にしてしまいます。ストレス下で生活する現代人は副腎機能が弱り、免疫が過剰傾向になっています。それは、アレルギー患者の増加数をみても分かります。
ただでさえ免疫が過剰傾向にある現代人が、タバコに含まれる窒素酸化物の作用で、免疫が更に過剰になるのです。その結果、自己の細胞までを攻撃してしまう「免疫疾患」になる可能性が高くなります。
上記したことから、タバコを吸い過ぎてはいけないことを理解できます。
タバコを急に止めると体調不良が起こる
近年、「健康のためにタバコをやめました」という人が増えています。それは体にとってとても良いことです。
しかし、急にタバコを止めた場合、口内炎や頭痛、または皮膚炎など体調不良になる人が多くいます。
したがって、タバコを止めた人は「タバコを吸っている方は体調が良い」と思い、再び吸ってしまいます。
では、「なぜ体に害のあるタバコを止めることで体調が悪化するのか?」という疑問が湧いてきます。そのようになる理由をまとめてみます。
タバコを吸っている場合:
@タバコに含まれる一酸化炭素は、血液中のヘモグロビンと強く結びつく
A一酸化炭素と結合したヘモグロビンは、酸素と結合できにくくなる
B体内は軽い酸欠状態になり、血流が低下する
Cニコチンの影響で血管壁が硬くなる
タバコを止めた場合:
@一酸化炭素がなくなり、その換わりに酸素がヘモグロビンと結合する
A酸素に富んだ血液が、勢いよく血管中を駆け巡りだす
B急激に血流が増すことで、血管と血液が擦れることで活性酸素が発生する
C血管と血液の摩擦度が強い場所に炎症がおきる
上記したことは、腑に落ちない点があると察します。なぜなら、豊富な酸素を含んだ血液が、全身に流れることは体にとって一番望ましいはずです。
しかし、実際はそうではありません。
タバコを止めると、急激に血液循環が上がります。このとき、長年タバコを吸っていた影響で血管壁は硬くなっています。そのことで、血液は血管の内壁と強く擦れるために活性酸素が発生します。
ようするに、長年タバコを吸っていた人は、血管の柔軟性が乏しく、酸素に富んだ血液を許容することができないのです。
活性酸素の影響で細胞が傷つく
急激に血流が増加した際に、血液と血管の内壁で摩擦が起きて大量の活性酸素が発生することは説明しました。
その摩擦が強く起こる場所は、個人差があります。ようするに、血管壁がより硬くなっている箇所に症状が表れます。
例えば、頭部の血管が硬い人は、そこに大量の血液が流れることで摩擦による炎症が起き、頭痛を発症します。また、口内の血管が硬い人は口内炎に、皮膚の血管が硬い人は痒みがでます。
タバコを止めるという体に良いことをしているのに、病気を発生してしまうことで、多くの人は原因が判らずに、再度タバコを吸ってしまします。
しかし、タバコを止めることによる症状は約1〜2週間で落ち着いてきます。
血管と血流の摩擦により発生する症状は多くあります。例えば、しもやけや頭痛、または冬だけに発症する冬季皮膚炎もそのことが原因で起こります。
世の中には多くの医学情報が溢れています。しかし、上述してきたようなことに関しての情報は少ないです。「症状が出ること=悪いこと」という認識が浸透しているからです。
人の体は、患部を治そうとすることでも多種な症状が発症するということを憶えておいて下さい。
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