妊活と薬を止める難しさ
現代人は症状を止めたがる
唐突ですが、貴方は花粉症などの症状を止める「抗アレルギー薬」を服用していますか?
また、妊活に向けて現在服用している薬を止めようと思っていませんか?
妊活に向けて抗アレルギー薬の服用を中止することの難しさについて述べていきます。
妊娠の話から少し離れますが、花粉症の方は、花粉が飛び出す前から薬を服用し始めます。そして、その時期が終わると薬の服用を中止します。
最近、そのような方法をとっている人に増えているのが「果物アレルギー」です。
果物アレルギーの発症理由をまとめます。
@花粉症の時期が過ぎたので、薬の服用をやめる
A「@」のことで薬で抑えこまれていたヒスタミン反応が活性する
B活性したヒスタミンが「果物やナス科」の植物に含まれる物質に反応する
つまり、薬は強制的にヒスタミン反応を抑えています。しかし、薬を止めると、抑制されていたヒスタミンが逆に活性してしまい、「悪さをしない異物まで異物と認識」してしまいます。
受精卵は「悪さをしない異物」である
妊活をはじめる人は、現在服用中の薬を止める人が大多数です。なぜなら、薬が胎児に及ぼす影響を心配するからです。
抗アレルギー薬の服用を中止することで、問題になってくるのが「受精卵」です。
自分の卵子に精子が結合することが受精です。自分の卵子に精子が結合した時点で、「自分の細胞ではなくなり」いわゆる悪さをしない異物になります。
妊娠とは子宮壁に受精卵が着床することです。しかし、抗アレルギー薬を止め免疫が過剰になっている場合は子宮壁にたどり着いた受精卵をも「異物と認識してしまう」ことがあります。
そのことで、免疫が受精卵(悪さをしない異物)を排除しようとすることで妊娠に至らなくなくなるケースが増えています。
このことは不妊とアレルギー疾患の関係に詳しく述べているので参考にして下さい。
薬の服用を止めるときにおこなうこと
妊活を始める時に薬の服用を中止することに異論はありません。しかし、今まで薬に依存してきた体から、いきなり断薬した場合は必ず逆反応がでます。
したがって、断薬する場合は薬に変わる食材やサプリメントを摂取しつつ薬を減らしていくことを私は患者さんにお伝えしています。
アレルギー反応を緩やかにしてくれる身近な食材は、大根おろしや菊の花があります。例えば青背の魚を食べる時に何故か大根おろしが付いています。また、お刺身のお皿には菊の花が添えてあります。
この意味は、鮮度の高い(エネルギー値が高いことで異物に感じる)食材を食べることで、ヒスタミンが過剰に防衛することを防ぐためです。
そのことから、断薬する時は「大根おろしジュース」や「菊の花茶」の服用を私は提案しています。他にも紫蘇の葉なども有効な商材と考えています。
注)大根おろしジュースはコップに3分の2ほど大根おろしを入れ、そこに人参ジュースを足して服用します
また、サプリメントではケルセチンや松の実エキス、または紫蘇の実エキスなどの服用を提案する場合があります。
皮膚刺激でアレルギー反応を抑える
断薬をすうる時は急に止めるのでなく、アレルギー反応を抑制する可能性のある、食材やサプリメントを併用することはお伝えしました。
それに加え、皮膚刺激の重要性を私は患者さんに説いています。
皮膚を刺激することで、皮膚から脳に「安心情報」が伝わります。そのことで自律神経が安定傾向に向かいます。
簡単な道具を使い、自身で皮膚刺激をおこなう。このことは皆さんが思っている以上に重要で効果があります。
「自己指圧の重要性」はこのページに詳しく述べているので参考にして下さい。
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