不妊と副腎と甲状腺の関係

 不妊治療を受ける人が増えている
私の治療所に、不妊で悩む患者さんからの問い合わせが年々増えています。その人達は、不妊専門の病院も受診されていますが、「不妊科に通院する人の多さに驚いている」と皆さんが口を揃えて言います。

 

それだけ、現代人は妊娠しにくいということは、不妊科が混雑していることで証明されています。ここで、一般的に現代人が妊娠しにくい原因をまとめます。

 

 @女性が大学まで進学し、キャリアを持つために結婚する時期が遅くるため

 

 A五欲煩悩(ごよくぼんのう)、つまり「欲」が多過ぎ、それを達成するためにストレスが増える

 

 A食品添加物や環境汚染により、環境ホルモンなどの化学物質の影響を受けるため

 

上記したようなことで卵巣で合成されるホルモンの質・量が低下することが、妊娠しにくい理由に挙げられます。

 

私は上記したこと以外に、現代人はストレスや五欲煩悩の影響により、副腎と甲状腺機能が乱れることで不妊の女性が増えていると考えています。

 

  キャリアと副腎と甲状腺の関係
女性が仕事に「やりがい」を感じると、その集中力は男性を遥かに上回る能力を発揮します。しかし反面、多くのストレスを抱えることになりホルモンバランスが崩れていきます。

 

私の考える妊娠するために重要なホルモンは、「副腎が合成するホルモン」「甲状腺が合成するホルモン」「卵巣が合成するホルモン」の3つであり、この3つのホルモンバランスが乱れると妊娠しにくくなるのではないかと考えています。

 

まず、副腎で合成されるホルモンは、ストレス対応ホルモンといわれており、人の生命維持には欠かせません。例えば、ラットの副腎を人為的に摘出しストレスを与えると、ラットはストレスの影響で死んでしまいます。

 

つまり、ストレスを感じた脳はストレスに対応するために、副腎でのホルモンの合成を最優先します。

 

その結果、体内ではホルモンのバランスが乱れる事態が発生します。その事態とは、脳は、副腎でのホルモン合成を優先させることで、甲状腺でのホルモン合成力は低下します。

 

つまり、副腎を優先的に働かせるために甲状腺が犠牲になるということです。

 

一般的に甲状腺の発症理由は、「自己免疫疾患」の種類に識別されていますが、上述したように副腎の影響でも甲状腺の機能は低下します。

 

 甲状腺を患う人が急増している
不妊科に通院する人が増えていることはお伝えしました。それと並行するかのように、甲状腺の専門病院に通院する人も急増しています。なぜなら、ストレス下での生活で副腎が弱りその影響が甲状腺に波及するからです。

 

ここで甲状腺の症状をまとめます。

 

 @朝が起きにくく、朝起きる前の基礎体温(口内)が37度より低い

 

 A日中も疲労感はあるが、夕食後に疲労感が増す

 

 B寒い場所では冷え症状がひどく、暑い場所では体に熱がこもり、ほてる

 

 C風邪引き体質や膀胱炎などの感染症を繰り返す

 

 D太ってる人は体重が増えやすく、痩せてる人はすぐに体重が減る

 

 E肌が弱く、ニキビや湿疹がでやすく、乾癬という重い皮膚炎が発症する場合もある

 

 F便秘が慢性化し、また不妊症や生理前症候群も重なって発症しやすくなる

 

 G血中コレステロール値が高い

 

 H爪がひび割れやすく、眉毛の外側の毛が薄くなってくる

 

 I慢性的な頭痛があり、記憶力の低下を感じる

 

 J乳房の病気の1つである線維性乳房を発症しやすい

 

 K卵巣膿腫や婦人科疾患を発症しやすい

 

 L低血糖症状を起こしやすい

 

血液検査で異常がないと言われても上記したような症状をお持ちの方は、甲状腺機能が亢進、もしくは低下している可能性があります。

 

甲状腺ホルモンが乱れるとその影響は脳に及びます。そのことで精神的に不安定になります

 

精神状態が不安定になり自律神経が乱れると、その影響が卵巣にも及び、卵巣ホルモンの合成が不安定になります。

 

上述したように、現代人に不妊が多い理由はストレスや五欲煩悩に対応することで、まず、副腎が弱り、次に甲状腺機能が低下します。その影響は卵巣に及び、卵巣で合成されるホルモンの質・量が低下することです。

 

一般的には、卵巣で合成されるホルモンの質・量の低下が不妊の原因とされていますが、卵巣ホルモンの質・量が人が乱れる背景に副腎と甲状腺の関係があることを認識してください。

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