不妊とアレルギー疾患の関係
現代人にはアレルギー疾患が多い
私が生まれたのは1965年ですが、その時代にアレルギーで悩む子供は学年で数名ほどしかいませんでした。しかし、1975年ほどを境にアレルギー疾患が急増しています。
アレルギー反応とは、異物を体内に入れないための拒絶反応です。
その原因は多岐にわたり、「これが原因」とは言い切れないほど発症原因は複雑に絡み合っています。一般的には環境の問題や食品添加物、または化学物質などが取りざたされていますが、それが問題なら全ての人にアレルギー症状が出そうなものです。
しかし、不思議にもアレルギー症状が出ない人も多くいます。
私は多くの患者さんを診てきて思うことは、アレルギー疾患を持つ人の共通点は「自分を何かから守ろうとしている」ことがあります。
そのパターンは大きく2つに大別されます。それをまとめます。
@遺伝や生い立ち、または過去に罹った病気などの影響により「自分力が低下」していることで自分を守ろうとする
A自分の考えを持っているが「その考えに自信がない」ために、他からの影響で自分の考えを崩されまいと「殻」をつくる
上記した「@」の場合、外部から侵入してくる異物を排除しようとします。また、体内で増殖する細菌やウイルスなどを過剰に攻撃してしまいます。なぜ、免疫がそのような行動にでるのかというと自分が弱っていることで自分を過剰に守ろうとするからです。
受精卵は母体にとって異物である
現代に生きる人は高い理想を持ち、それを達成するために頑張り過ぎます。そのことがストレスになり、心や体に不調が生じます。つまり、「自分力が低下」した状態です。
自分力が低下すると、異物への反応が過剰になることはお伝えしました。そのことに着目して、なぜ「現代人が妊娠しにくいか」の原因をまとめます。
@頑張り過ぎやストレスで自分力が低下し、異物への過剰反応が起きる
A自分の卵子に精子が結合することが受精です。つまり、受精卵は母体にとっては異物である
B自分力が低下した人は受精卵を異物と認定し、子宮壁への着床を拒否する可能性が高まる
現代人は多くのアレルギーをもっています。そのことで上記したように、受精卵でさえ異物と認定してしまうことも、現代人が妊娠しにくくなっている理由の1つです。
ヒスタミンの過剰反応が不妊の原因である
アレルギー反応が強い人は、妊娠しにくいと私は考えています。したがって、アレルギー反応が過剰にならないようにしておくことで妊娠する可能性が高まると思っています。
アレルギー反応とは、いいかえればヒスタミン反応です。したがって、ヒスタミンの過剰な働きを軽減させることが大切です。しかし、そのことは非常に難しいことです。
なぜなら、現代人は自分力が低下しているうえに、花粉や黄砂、またはPM2,5などの化学物質がたえまなく人体を刺激してくるからです。
ここでヒスタミン反応を正常化させる方法をまとめます。
@指圧器具や温灸などで皮膚を刺激することで自律神経が安定し過剰なヒスタミン反応がおさまる
A妊娠に向け、抗ヒスタミン薬を止める際はリバウンドでヒスタミン反応はより過剰になるので、断薬する際はサプリメント等を併用しながら断薬する
B大根おろしに含まれるジアスターゼ(酵素)は過剰に増えたヒスタミンを分解してくれるの積極的に食べる
C紫蘇の実エキスやケルセチンの作用に、ヒスタミンの過剰反応を抑える働きが期待できるので試してみる
D意外に思われるが発酵食品はヒスタミン反応を過剰にする場合がある
E「D」のことが自分に該当するか、花粉症の時期の2週間ほど前から発酵食品を控えヒスタミン反応の様子をみる
上記した「@」の行為をおこなうことで、ヒスタミンの過剰反応がおさまる理由に副腎の存在があります。副腎はストレスに真っ先に対応するためのホルモンを生産しているからです。
頑張り過ぎや度重なるストレスで副腎が働き過ぎると、やがて副腎は疲弊してしまいます。副腎ホルモンが低下すると「自分力が低下」し、体は怖がりになります。その影響でヒスタミン反応は過剰になります。
したがって、副腎を含む全身を皮膚刺激していくことはアレルギー反応を正常化する早道です。
私の治療所に妊娠を望む患者さんが多く来院されます。希望通り妊娠された多くの方は、自宅でおこなう皮膚刺激を実践された方です。最新の不妊治療だけに頼るのではなく、地道に体を整えておくことも大切です。
つまり、どのような不妊治療を選択するにしても、母体のヒスタミン反応を正常化させておくことで、妊娠の可能性が高まると私は思っています。
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