なぜ人によって罹りやすい病気が異なるのか

 

同じ生活環境でも発症する病気が異なる


大学の寮生活では同じ環境で同じ食べ物を食べて4年間を過ごします。同じ生活の中で過ごすため4年もたつと「良く似た体形」や「同じような病気」になりそうですがそうではありません。ある友人は胃潰瘍になることがあれば、他の友人は下痢になることがあります。同じ病気になるとは限りません。

 

同じ生活環境で、過ごしているにも関わらず、なぜ、このように他人と違う症状を発症するのでしょうか?

 

これは夫婦でも同じです、自宅でご夫婦一緒に商売をされている場合は40年以上も同じ環境で同じ食べ物を食べて生活します。しかしご夫婦の体形は奥さんが肥満で、夫がやせ形というような事が多くあります。

 

また、夫が胃潰瘍で奥さんが心臓病など、40年以上同じ環境で生活していても身体の弱い箇所は違います。

 

良い食事は大事です。食事が身体を作り、良い食事をしていれば病気になりにくい身体ができると昔から言われてきました。そこに異論はありません。しかし40年以上も同じ食事をしているご夫婦が違う病気になるという所に疑問を持つべきではないでしょうか。

 

 

背骨のズレている場所が他人とは違う


なぜ、このようなことがおこるのでしょうか。それは、背骨の「ズレている」箇所が他人と違うからです。

 

人は外見が違います、個人、個人の外見を作っているのが約200個からなる「骨」の組み合わせです。
その外見を作る中心になっているのが「背骨」です。

 

背骨がズレると、神経の通り道である「椎間孔(ついかんこう)」が狭くなります。椎間孔が狭くなると、神経が圧迫されて脳からの命令が低下します。神経が圧迫された場所から先は神経命令が低下し、臓器・器官は働きが悪くなります。

 

この背骨のズレている箇所は個人ごとに違うので、神経が通る椎間孔の狭くなっている箇所も違います。つまり神経が圧迫されている箇所が異なります。これが、夫婦や友人とは罹りやすい病気が違ってくる理由です。

 

 

なぜ背骨がズレるのか


私たちの背骨がズレる一番の原因は「遺伝」です。

 

40年以上同じ生活環境で暮らした夫婦の体形や病気が違うのに対し「親、兄弟」の体形や病気は良く似ています。遠く離れた親と久しぶりに会っても、何かしら、しぐさや体形が似ています。目鼻立ちも似ています、背格好も似ています、歯並びも似ています。

 

同じ生活環境で生活していなくても親、兄弟が似ているのは、遺伝子が同じだからです。

 

外見を作っているのは遺伝子の情報です。この遺伝子情報により、約200個ある「一つ一つの骨」の集合体で骨格が完成します。祖先から受けついだ遺伝子情報によって親と骨格が似るのです。それと同様に、背骨のズレている場所も親や祖父母に似ます。

 

例えば田舎に住んでいる方を例にとって説明してみます。

 

かつて田舎の人は同じように田舎の人と結婚する機会が多かったです。そのためか田舎に住む「A家」は伝統的にどんな病気になりやすいのか、また、「B家」は伝統的どんな病気にになりやすいのかという情報が都会より残っています。

 

ですから、田舎へ行けば「あそこの家は高血圧の筋」「あそこの家は肺病の筋」など、祖先の病気からその一族がなりやすい病気を推測しやすいのです。世間話にも各家の病気の話がよく出てきます。

 

先祖の病気は、自分が罹りやすい病気のヒントになります。そのことを踏まえて、自分の祖先、親、親戚の方がどんな病気に罹っているのかを調べてみてはどうでしょうか、

 

他人とはズレている背骨の場所が違うので、他人と同じ病気には罹りにくいです。そのため知り合いが罹った病気の事は心配せずに「自分の血縁の方が罹っている病気」を心配してください。

 

なお、他に背骨のズレる原因にはどんなことが考えられるでしょうか。例えば、胎児は母親の中で成長します。その成長過程の中で、何らかの原因で、背骨や股関節に発育不全がおきたり、母体の免疫異常によって骨格の変異が起こったりすることがあります。

 

他には交通事故や柔道、アメリカンフットボールなどの強い「外力」が背骨に加わった場合には後天的にズレが生じます。

 

また、糖尿病や肝機能低下、骨粗鬆しょう症などの病気やステロイドなどの薬物によって骨組織の崩壊や再生不良が起きると、背骨にズレが生じる事があります。

 

このように遺伝以外の要素によって背骨がズレてしまう場合、例外的に親族とは異なる病気にも注意しなければいけません。

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