自分の弱い個所を知り、改善する努力をする

 

自分が罹りやすい病気は、親をみればわかる


夫婦が長年にわたり、同じ食事をしていても発症する病気は違います。また、同じ環境で厳しいストレスを受け仕事をしている仲間でも、人それぞれに発症する病気が異なります。

 

このように同じ環境下で過ごしているのに、発症する病気が違うのは遺伝の影響が強いからです。

 

人は友人や芸能人など、他人が罹った病気に対して「自分も同じ病気を発症するのではないか」と心配します。しかし、他人とは遺伝子が異なるために同じ病気に罹る可能性は低いです。

 

私は患者さんに対し、「自分の弱点を知りましょう」と説きます。その方法としてまず、ノートに両親や親せきの家系図を書きます。次に、両親や親せきが罹った病名を列記していきます。そうすることで家系の弱い個所がわかってきます。

 

そして、結婚しているなら相手の家系図を書き、先ほどと同じように病名を書き出します。夫婦の家系の双方に同じ病気がある場合は、子供が遺伝の影響を強く受ける可能性が高くなります。

 

そうすることで、自分や家族の体の弱い個所を自覚してもらいます。なぜなら、病気は遺伝の影響を受けやすいからです。

 

例えば、親が蓄膿症である場合には、子供も蓄膿症になる場合が多いです。また、親が近視の場合には子供も近視になりやすいです。そのように、自分の体の弱い個所は、家系が罹っている病気を知ることでその対処法が可能になります。

 

 

体の弱い個所は食事療法だけでは治せない


一般的な考えとして、胃が弱い場合は、胃に負担をかけない食事を心がけます。また、すぐ下痢をする人は下痢になりにくい食事法を実践します。その考えは間違いではありませんが、1つ考えてほしいことは、食事法は病気を治しているのではなく、弱い個所に負担をかけないための手法に過ぎません。

 

良い食事は健康の源です。このことに異論はありません。

 

しかし、自宅などを使い夫婦で商売をしている方は、何十年も同じ食事を食べています。晩酌にお酒を飲む飲まないなどの差はありますが、何十年も、同じ食事をすれば、罹る病気も似てきそうなものです。

 

例えば、旦那さんが痩せているのに、奥さんが肥満であったり、旦那さんが糖尿病を患っているのに、奥さんは糖尿病でなかったりします。ほぼ同じ食事を、何十年も食べているのになぜ、このような差がでてくるのでしょうか?

 

この理由は、消化器や呼吸器などの内臓の強さ、弱さが関係しています。たとえ、夫婦が同じ食事をしても、食物を分解する力(胃)や吸収する力(腸)、または必要な物質へと代謝する力(肝臓)が弱いと、体内で必要な栄養素がつくり出せません。

 

ようするに、体の弱い個所を知り、「その場所をどのように回復させていくか」という方法を知り実践することが大切です。

 

 

漢方薬やサプリメントも、体の弱い個所を治しているのではない


上記してきたことは、漢方薬やサプリメントに対しても同じことがいえます。例えば、「私は胃が弱いから消化力を上げる漢方」、「また私は腸が弱いから下痢を止めるサプリメント」など症状をとめてくれるものを選びます。

 

しかし、これらの物質も体の弱い所を治しているのではなく、服用する漢方薬やサプリメントの作用により、症状を一時的に回復傾向に向かわせているだけなのです。

 

一時期に、漢方薬やサプリメントを服用することには異論はありません。しかし、それらに長期間頼るのではく、「なぜ、私は胃が弱いのか?」また「なぜ、私は腸が弱いのか?」という疑問を持ち、その弱い個所を改善する努力を続けることが大切です。

 

 

遺伝を克服することは難しい


私は患者さんに対し「病気との戦いは遺伝との戦い」と説明しています。一方で、「遺伝を克服することはとても難しい」ともお伝えしています。

 

では、どのようにして体の弱い個所を克服していけばよいのかをまとめてみます。

 

 @現在、元気な自分を過信せずに、将来は親が罹った病気を発症する可能性が高いことを自覚する

 

 A好きな食事だけを食べることは、将来、遺伝による病気が発症しやすいことを自覚する

 

 B遺伝により背骨にズレがあると、内臓・器官が弱る。したがって、背骨を正す「自己指圧」は大事である

 

 C現代人が酷使している副腎を「温圧治療」することで、自律神経を整える

 

 D自分に不足している栄養素を知り、サプリメントに頼り過ぎずに、きるだけ食品からそれらを摂取する

 

 E体の構造や栄養学を勉強する

 

上記してきた努力法は一例に過ぎません。最近は、ストレスが原因で発症する病気も増えています。したがって、現代に生きる人は、発症する病気が増える傾向にあります。

 

そこで、病気になりにくい体をつくることは、日々、それらを実行できるかがポイントです。例えば、スポーツ選手は自分の欠点を克服するのに、1日何時間も練習をします。受験生でも弱い科目を克服するために、何カ月も努力します。

 

遺伝子が関係した病気の発症を抑えるのは、スポーツでの欠点や苦手な科目を克服することより、はるかに難しいことです。

 

人が死亡する原因は、交通事故や災害、または自殺ではなく、圧倒的に病気によるものです。

 

人の死亡原因の1位は病死です。したがって、それを克服することが1番大切です。

 

しかし、不思議にも、病気にならないように努力する人はとても少ないです。また、その努力をしても短期間で結果を求めすぎ、結果がでないと、その努力を止めてしまします。

 

そして、すぐに体感できる漢方薬やサプリメントに依存してしまう傾向が強いです。

 

「自身の弱い個所を知り、それを克服する適切な努力を継続する」ということの大切さに気付いて下さい。

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