「良い水」の基準はミネラルではなく、水が生体水に近いかである
「良い水」を求めている人が多い
健康情報には必ず、「人の体の70%は水からできているので、良い水を飲みましょう」というキャッチフレースを目にします。
そのことに異論はありません。しかし、「良い水とは何をもって良い水なのか」という点で皆様が迷ってしまいます。
そこで私は、「体内に存在している水(生体水)に限りなく近い水を選ばれるといいですよ」とお答えしています。
それでは、生体水とはどのような水なのかという疑問が出てくると思います。
生体水は超微粒子であり、均一の大きさをしています。また、その微粒子が集まり結合することで「球形」をつくり、その球体の中に物質を包みこんで運ぶことのできる結集力の強い水です。
また、微粒子化された生体水の一つ一つは高速でスピン運動をしています。スピン運動によりお互いの水分子がぶつかり合うことで栄養素の受け渡しや情報の交換をしています。
そのことは、「生体に存在する水を紐解く」に詳しく述べていますので参考にして下さい。
ミネラルウォーターは良い水なのか
一般的に良い水とは自然界のミネラルウォーターを思い浮かべます。はたして、ミネラルウォーターは良い水なのでしょうか?
ミネラルウォーターとは字の通り、ミネラルを含む水です。その水に含まれるミネラルの種類の多さや、特異な働きをするミネラルが入っていることが売りです。
確かに、体に作用するミネラルを含んでいることは「良い水」の1つの条件です。
しかし、ここでミネラルウォーターについて考えて頂きたいのは、あくまでも「水が保持しているミネラルの自慢」をしているのです。
何が言いたいかというと、「良い水」の争点は含有しているミネラルの量や種類ではなく、そのミネラルを含んでいる「水(H2O)」のことに論点をおいていない点がおかしいのではないかということです。
いくら多くのミネラルを含んでいたとしても、それらを運ぶための水(H2O)自体が脆弱であったり、水粒子が生体水の構造とかけ離れていたりしていると「良い水」ではなくなります。
例えば良いミネラルを含有していても、それを運ぶ際に水の結合(水の器)が崩れてしまうとミネラルは目的地まで届きません。また、そのミネラルウォーターの水粒子が大きく不均一であるとしたなら、生体に存在する水(生体水)とは融合できません。
また、水分子が高速スピン運度をしていないのなら、情報の伝達や栄養素の受け渡しもできないということです。
逆浸透膜でろ過した水は良い水なのか
自宅に機械を置き、大きな水タンクを定期購入するシステムがあります。それに使われている水の多くは逆浸透膜(海水をろ過し真水をつくる)で不純物をろ過した水です。そのろ過した水にミネラル類を再添加しています。
それを勧めている会社は「極限まで不純物を取り除き、さらに体に必要なミネラル類を添加している理想の水です」という説明をします。
そのように聞くと「良い水では」と思いますが、ここでも「水(H2O)」自体の話ではなく、「不純物が少ない」や「ミネラルを再添加している」などがうたわれています。
また、自宅に設置した「酸とアルカリ」の水を電気分解して作る浄水器も同じです。酸やアルカリの働きだけがクローズアップされていますが、それを浄水して作られた「水(H2O)」がどのような水なのかの説明はありません。
生体水とはどのような水なのか
生体に存在する水(生体水)と、水道やミネラルウォーターの違いは水粒子の大きさがあります。生体の水は微粒子であり均一です。一方、水道やミネラルウォーターの水は粒子が大きく不均一です。
生体水を簡単に想像して頂くことが出来るとすれば、「ガチャポン」です。ガチャポンとは、子供がコインを入れて購入するオモチャで、透明のプラスティックの容器の中に小さな玩具が入っているものです。
そのガチャポンのように、生体水は、きわめて細かい粒子が集まり結びつき「球形」をしています。ようするに、小さい粒子が集まって形成する球形の中に、物質を包み込むことができる結集力の強い水です。
その働きにより、体内の栄養素や老廃物、または化学物質でさえも、生体水は包みこんで運びます。また、不必要な物質は水に包み込んで排出します。
この作用を、ここでは水の器理論と表現します。
ここで生体水のその他の特徴を簡単にまとめます。
@「水の器」で包まれた物質だけが細胞内に入れる:
経口で摂取した物質(食品や薬など)や体内で生産された物質は、単独では細胞内に入ることはできません。栄養素が細胞内に入るためには、微粒子化され結集力に優れる生体水で包み込んでいることが重要です。
A必要でない物質は水の器に包まれ、体外に排出される:
人の細胞からは常時、老廃物ができています。また、体外からはダイオキシンなどの化学物質も多く入り込んできます。それらの処理がうまくいかないと、強烈な酸化物に変化して細胞を傷つけることになります。
生体水が元気で正常な働きがあれば、老廃物やダイオキシンなども「水の器の作用で包み込む」ことで、汗や尿として体外に排出しています。
B生体水は高速でスピン運動をしている:
生体水は超微粒子化された粒子です。さらにそれらは、一つ一つが高速でスピン運動をしています。水分子のスピン運動により、隣にある水分子とぶつかり合うことで栄養素の受け渡しや情報の交換をしています。
上記したように生体水が水道の水やミネラルウォーターとは違うことがわかります。
自然界の水が脆弱になっている
良い水を探すことが難しくなっている理由の1つに、自然界にある良水といわれている「水(H2O)」自体が脆弱化していることがあげられます。
上述したように良い水の条件は「粒子は細かく均一で、それらが集まり球形をなし物質を包み(水の器)、さらに高速でスピン運動をしている」ことです。
いにしえに、自然界に湧きでていた水はそのような条件を満たすものが多かったようです。しかし、最近の湧き水は昔の水とは違います。その違いをまとめてみます。
@最近の湧き水は、水粒子が大きく不均一である傾向が強い
Aそのために、水同士が結合する力が弱り、水の器が形成できない
Bその結果、運んでいる栄養素や老廃物が水の器から漏れる
C最近の湧き水は、高速にスピン運動していないものが増えることで水分子間の情報伝達力が低下する
このように、自然界にある良水ですら水(H2O)の質が低下してきています。
また、現代人は多くの煩悩やストレスがあり元気な方が減っています。そのような状態では、飲用した水分を体内で生体水化できにくくなっています。そのことからも、できるだけ生体水に近い水を選ぶことが必要になります。
その「良い水」を選ぶには、その水が含有しているミネラルなどの働きをみるのではなく、水(H2O)が上記したような生体水に近いかどうかを1つの基準にしてください。
川本療法の神髄を伝授:無料メルマガ登録
「良い水」の基準はミネラルではなく、水が生体水に近いかである 関連ページ
- 木が朽ちるのは「水」が関係している
- なぜ、入浴後や洗顔後に皮膚が乾燥するのか
- 赤ちゃんの沐浴(もくよく)は皮膚炎の原因になる
- ココナッツオイルが酸化しにくい理由は「水」が関係する
- 白湯(さゆ)飲み健康法は危険です
- 脱水症状を起こした人になぜ酸素吸入をするのか
- なぜ、膝に水が溜まるのか
- 水を飲むと体の状態が改善に向かいやすい
- 生体に存在する水を紐解く
- リンパ液の粒子は血液よりも微細である
- 赤ちゃんは、なぜむくみがないのか
- 「水毒」を理解する
- 水毒になる水、ならない水
- 紫外線や放射線などを浴びると、体調不良になる理由
- 生体水が豊富だと花粉症が軽減するメカニズム
- 化学物質過敏症と生体水の関係
- 生体水での化学物質と細胞膜の関係