生体水での化学物質と細胞膜の関係
栄養は細胞に届かないと意味がない
「人は、なぜ食べるのか?」と聞かれると一瞬、口ごもってしまいます。その答えは、「生命体を維持するため」となります。
生命体を維持するには食べた物が分解・吸収され血液にのり、細胞に届くことが不可欠です。ようするに、血液中に多くの栄養があっても、細胞に届かないと意味がないということです。
体内では飲食したもの全てが、水の働きによって運ばれています。体内にある水は「生体水」という特殊な水構造で存在しています。
生体水の水粒子は、「極めて小さく均一であり、結集力の高い構造」です。
飲食から得た栄養素は、生体水の極めて小さな粒子が集まり、それらを包み込んで細胞まで運んでいきます。このような働きを「水の器」と私は表現しています。
また、不必要な物質も「水の器」で包んで排出します。そのように、体の健康維持に生体水の働きは欠かせません。
生体水と細胞膜の関係
ここで、水の器で細胞の近くまで運ばれてきた物質がどのようにして細胞内に取り込まれるかを説明します。
@水の器で包まれた物質は細胞まで運ばれる
A細胞の外側(細胞膜)に物質が必要かどうかを判断するセンサーがある
B水の器で包まれた物質が「A」で説明した細胞膜のセンサーに当る
Cセンサーは、その物質が生体にとって有益か無益か、または危険物かなどを判断する
D生体にとって有益なものだけをセンサーは判断し、水の器に包まれた物質を細胞膜内に取込む
上記したように、細胞の外側(細胞膜)の働きはとても重要です。例えば細胞膜近くに、有益な物質がきても、その物質が水の器で包まれていないと、細胞膜のセンサーは有益な物質までも無益や危険物とみなします。
ようするに、細胞膜にあるセンサーは「水の器で包まれているものしか取り込まない」仕組みになっています。
水の器で包まれた物のみ、細胞内に入れる
水の器で包まれた有益な物質は、細胞内に入っていきます。そして細胞内で、物質を包んでいる水の器の結合が解かれます。
ようするに、水の器で包まれた物質が細胞内に入ると、まず水の器が細胞内の水と融和されることで、水の器の結合がほどけるというシステムです。
水の器から出てきた物質が体に必要なものであれば、細胞内に存在する色々な物質と結合させ、新たな物質を造っていきます。さらに、新たに造った物質を次の細胞に送る作業が生体内では日々行われています。
細胞膜のセンサーをだまして細胞内に入る物質
細胞の膜にあるセンサー機能は、ものすごく精妙な機能です。したがって、健康体であれば異物を取込んでしまうなどの間違いは起こさないものです。
しかし、現実には化学物質などが細胞内に入っていることが証明されています。そのような間違いを起こす理由は大きく分けて二つの要因が考えられます。それをまとめます。
@病気や継続するストレスで人の生命力が弱り、その影響で細胞膜のセンサー機能も弱ってしまう
A科学が発達し人間が「細胞が必要とする物質」に限りなく似た化合物を開発するため
上記したことが、細胞内に異物(化学物質)が入りこんでしまう理由です。
企業の考えと生体内の働きには相違がある
テレビや雑誌の広告では、「ナノ化(超微粒子)技術で細胞まで届く」など、この商品の特徴は細胞まで届くことを売りにしている物が多くあります。
企業はこぞって、「どうしたら細胞内に物質を入れることができるか」と技術を競っています。その技術開発とは、細胞が必要とする物質に限りなく似た化学物質を作りだしていることです。
また他にも、細胞が必要な物質に「化学物質をくっつける」ことで、化学物質を細胞内にまで運び込む手法も開発しています。
そのような技術の進歩は著しい成長を遂げ、細胞膜のセンサー機能を通過できるような物質が次々と誕生しています。
例えば、ホルモン系の薬などはその代表です。ホルモン系の薬は、生体に不可欠であるタンパク質にそっくりに製造されています。
本来、元気な人の細胞膜はたとえタンパク質類似物質であっても、受け取りを拒否します。しかし、様々な影響で体が弱っていると、元気になるためにより多くの栄養を取り込もうとします。そこで、誤ってタンパク質類似物質も取込んでしまいます。
また病気の人は、水の器の結集力や細胞膜センサーの機能も低下しているため、一度取込んでしまった化学物質を排出する能力も低下しています。そのことで、細胞内に化学物質が蓄積してしまいす。
最近では企業の科学力の向上にともない、健康な人の細胞膜まで騙して通過することのできる物質が増えています。水の器で包まれた「偽物」を細胞は必要な物質と思い取込みます。
細胞内で水の器が解かれ、細胞内で初めてその物質が「偽物」と分かります。それを排出することのできる人はいいのですが、排出能力が低い人は細胞内に「偽物」が溜まっていきます。
細胞に蓄積した異物を白血球が攻撃する
体が弱っている場合やアレルギーを持っている人は、細胞内に侵入した異物に対し、過剰に攻撃をします。その攻撃は細胞核にまで及び、細胞のDNAが損傷してしまいます。これが属にいう膠原病です。
企業は、本物そっくりな物質を製造し細胞内にまで物質を届けようとします。一方、届けられた細胞はそれらを取込むことで、上記したような自己免疫疾患の病気を発症します。
人が作る「細胞膜を通過させる物質」はあくまで化学合成品です。これらが細胞に入った際におこる副作用を考えてほしいものです。
しかし現代に生きている以上、化学物質から避けることはできません。したがって、日々おこなう食事や運動、または自己指圧法などで健康維持に努めることが大切です。
そのことが、細胞膜のセンサーを精妙に保つ秘訣です。また、良い水を飲みストレスや加齢により衰えてくる体内の生体水の維持にも努めなければなりません。
川本療法の神髄を伝授:無料メルマガ登録
生体水での化学物質と細胞膜の関係 関連ページ
- 木が朽ちるのは「水」が関係している
- なぜ、入浴後や洗顔後に皮膚が乾燥するのか
- 赤ちゃんの沐浴(もくよく)は皮膚炎の原因になる
- ココナッツオイルが酸化しにくい理由は「水」が関係する
- 白湯(さゆ)飲み健康法は危険です
- 脱水症状を起こした人になぜ酸素吸入をするのか
- なぜ、膝に水が溜まるのか
- 水を飲むと体の状態が改善に向かいやすい
- 生体に存在する水を紐解く
- リンパ液の粒子は血液よりも微細である
- 赤ちゃんは、なぜむくみがないのか
- 「水毒」を理解する
- 水毒になる水、ならない水
- 紫外線や放射線などを浴びると、体調不良になる理由
- 生体水が豊富だと花粉症が軽減するメカニズム
- 化学物質過敏症と生体水の関係
- 「良い水」の基準はミネラルではなく、水が生体水に近いかである