「梅肉エキス」の効果・効能
青梅には「青酸」が含まれている
お聞きしたことがあると思いますが,青梅を食べると中毒を起こすのは青酸を保有しているからです。
しかし、青梅を日干し・加熱することで
・クエン酸 ・コハク酸 ・リンゴ酸 ・ムメフラーム ・リンゴ酸 ・カテキン酸 ・酒石酸 ・ピクリン酸などの多種の有機酸が生成されます。
これらの有機酸は梅干しからは摂取できにくいのです。そのことで、青梅をすりつぶして土鍋で煮詰めた「梅肉エキス」は濃厚な有機酸を有することで評価されています。
梅エキスは「毒」をエネルギーに変えてくれる
体内では、ミトコンドリアで酸素や糖などを利用しエネルギーを生産します。
幼児期の子どもが元気な理由の1つに、ストレスフリーなことで、呼吸が深く、また、糖質を代謝する能力が高いことがあります。
そのことで、細胞に存在するミトコンドリアにはエネルギーを生産するために必要な物(酸素と糖質)が運びこまれます。
酸素と糖を得たミトコンドリアは、質の良いエネルギーを生産することができ、不要物の「乳酸」の発生量は少なくなります。
一方、呼吸不足や糖代謝異常の方は、エネルギーを生産する際に不必要なお土産である「乳酸」」が多く生成されます。
「乳酸」は酸素が豊富な状態では再度エネルギーに変換されますが、体の弱い人は呼吸が浅いために「乳酸」が分解されず、体内は、いわゆる「酸性体質」になりやすい環境ができます。
そこで活躍してくれるのが上記した「梅エキス」です。「梅エキス」が有する有機酸は、乳酸を完全燃焼させて「水」と「二酸化炭素」に変える働きがあります。
そのことで体内のPHを7.35の弱アルカリ性に保ってくれます。これが「クエン酸サイクル」いうことです。
つまり、梅エキスは疲労物質である乳酸(毒)を、分解しエネルギー源に生まれ変えてくれる作用があります。
梅エキスは強力な殺菌・整腸作用がある
東南アジアなどに旅行する際は、梅エキスは必需品といえます。なぜなら、日ごろ雑菌が少ない環境下で生活している日本人は、水や食材で中毒症状をおこすからです。
梅エキスが食中毒や下痢に効果があるのは強い殺菌作用があるからです。この殺菌作用は、有機酸のクエン酸や安息香酸の働きです。また、梅エキスの有機酸は胃酸の分泌を整え、梅のカテキンで整腸する作用もあります。
腸内に到達した梅の有機酸は腸内を「酸性(腸内は酸性がいい)」にして悪玉菌が生息しにくい環境にすることで善玉菌優位になります。
また、血液がサラサラになるのは「ムメフラーム」の作用、夏場の血栓・心筋梗塞の予防も期待でします。
昨今、新しい技術で抽出したサプリメントばかりに目がいきますが、古典的で昔の商材と思われがちな「梅エキス」の重要性も再確認してください。
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