人の赤ちゃんの離乳食を内臓の働きから考える

 人の赤ちゃんの理想の離乳食とは
赤ちゃんは成長するにつれ歯が生え、食事が母乳から離乳食へ変化していきます。

 

母乳に含まれる成分は動物性脂肪や脂肪酸を作るための材料が多く含まれています。

 

そのことから、赤ちゃんの栄養は脂肪が中心であることが分かります。したがって、母乳から離乳食に変化する時期の食材は、母乳が持つ成分に似た物に移行していくのが自然です。

 

そのことから考えると、離乳食は動物性脂肪やコレステロールが含まれているものを食べるのが良いと思います。それを実践してきたのが我々の先住民です。

 

我々の先住民は赤ちゃんが一番成長する離乳時期に、動物性タンパク質や脂肪を多く与えていました。それは動物性タンパクや脂肪は消化しやすく栄養素が豊富であるからです。

 

しかし日本では、離乳食はご飯や麺類を与えることが多いです。

 

 胃滞留時間から消化を紐解く
私がお世話になっている「炭水化物が人類を滅ぼす」の著者 夏井睦先生が書かれていることがとても面白く参考になるので紹介します。

 

食べた食物が胃袋に溜まっている時間の事を胃滞留時間(いたいりゅうじかん)といいます。一般的に、胃滞留時間が短いものを消化がよいとされています。

 

それでは肉や魚と、ご飯や麺類を比較するとどちらが胃滞留時間が短い(消化がよい)のでしょう。

 

夏井先生によると、肉や魚などのタンパク質は胃酸で速やかに分解されて小腸に送られるために、胃滞留時間は数十分程度です。

 

一方、ご飯や麺類、または野菜は胃酸では消化されにくく、数時間も胃のなかに留まっていると述べています。

 

日本の教えでは肉や魚は消化が悪く、ご飯や麺類は消化に良いとされています。しかし実際は全くの逆なのです。

 

 緊急内視鏡検査で胃の中を見る
さらに夏井先生は、ご飯や麺類が消化しにくいことを、消化器内科の医師が日常的に経験していることを紹介しています。

 

緊急病棟には、原因不明の腹痛で病院に搬送されてくる人がいます。その際に医師は痛みの原因を突き止めるために下記の事を行います。

 

 @緊急に胃カメラで腹部の状態を調べる

 

 A十二指腸潰瘍穿孔(じゅうにしちょうかいようせんこう)で急性の腹膜炎を起こした時に緊急開腹手術がおこなわれ胃袋を切開することになる

 

上記したような腹部内を緊急に見た際に、「きまって胃の中に残っている食物は、米粒と麺類と野菜である。多くの症例のなかでも肉の塊が胃の中に残っていることはない」と書かれています。

 

そのようなことからみても、胃滞留時間が長いのがご飯や麺類であり、滞留時間が短いのが肉などのタンパク質であることがわかります

 

 上記したことから考えると離乳食の常識が変わってくる
古代人の離乳食は、動物の内臓や魚介類の魚卵であったり、動物の骨にある「髄(ずい)」が中心でした。古代人は内臓や魚卵や髄が栄養価は高く消化に良いことを本能的にわかっていたのです。

 

日本でも一昔前は、離乳食に白身魚の煮つけ子供に食べさせました。

 

しかし現在では、お粥や麺類やパンが中心になっており、なかでも動物性の脂肪は最も敬遠する食材になっています。

 

 離乳食時期の赤ちゃんはアミラーゼを作れない
人の消化器は、穀物や食物繊維を分解することは難しくとてもエネルギーが必要になります。まして、離乳食時期の子供は炭水化物を分解する酵素(アミラーゼ)を体内で十分作ることはできません

 

子供が炭水化物を分解するためのアミラーゼを作るシステムが整うのは1歳半から2歳までといわれています。

 

アメリカの医学協議会の食品問題協議会は、野菜に関する乳児の消化力について次のようにまとめています。

 

 @ホウレンソウはビタミンAやカルシウム、または鉄分などを豊富に含む野菜だが、乳児はそれらを分解する消化能力はない

 

 A乳児だけではなく約6歳になるまでは、ホウレンソウから栄養素を獲得することはできない

 

 B成人になってホウレンソウから栄養分を獲得できても、体内に脂性賦活物質(動物性の脂質)がないとそれらの栄養素は働きが悪い

 

このように、結論付けています。

 

乳児は植物を分解できないことを本能的に知っているので、離乳食に野菜を与えても「べー」と吐き出します。

 

それをみた親は、野菜をピュレー(液状)にしたりして何とかして離乳食に加えようとします。しかしそれは親の思想であり、野菜を分解できない赤ちゃんにとっては迷惑なこととなります。

 

 人の内臓の働きから、初期の離乳食のメニューを考える
母乳に含まれる成分は、動物性脂肪や脂肪酸を作るための材料が多く含まれています。したがって、それらを含んでいる物が離乳食の中心となるのが自然の流れです。

 

さらに、離乳初期は脳が著しく成長する時期です。したがって、脳の栄養になるコレステロールは必須となります。ウエストン・A・プライス著の「食生活と身体の退化」を参考にすると下記のようなものが浮上してきます。

 

 @魚介類の肝油(ビタミン・ミネラルを多く含む)

 

 A動物や魚の骨を炊きだした骨髄スープ(調味料は使わない)

 

 B卵の黄身の部分(白身部分は乳児は消化しにくい)

 

 C魚卵

 

 Dレバー。レバーは栄養素(ビタミン・ミネラル)などを豊富に含み、かつ乳児にとってとても消化しやすい

 

上記したものが、人の離乳初期に適した食事となります。おしゃぶりのおやつは、安全な大きさと角のない野生動物の骨を与えるとウエストン・A・プライス著の「食生活と身体の退化」には記載されています。

 

なぜなら、骨には多くの髄が含まれていることと、それを長時間舐めることは、あごの発達を促進させるからだそうです。

 

ここで注意してほしいのは、「上記の食材はできる限り自然な状態で生息しているもの」であることです。例え飼育されている動物の肉であってもホルモン剤や抗生剤を使用していない物を選ぶ必要があります。

 

上記した食材を十分に食べさせ、歯が生えそろう時期から徐々に動物性たんぱく質(肉や魚)や、野菜や果物のピュレーを少しずつ導入して行きます。

 

先住民は野菜や果物を決して単独では与えず必ず動物性脂肪と一緒に食べさせました。それは野菜や果物に含まれる栄養素が、「骨のだし汁や動物性脂肪」の働きで、体内で有効な栄養素に変化することを知っていたからです。

 

また、乳児の消化能力を考えると乳製品は1歳まで、穀物や豆類は2歳までは必要ないという考えもあります。したがって、初期の離乳食にお粥やシリアル、麺類や豆腐等を与えないようにした方が子供の内臓には負担が少ないです。

 

その中でも、特に与えてはいけないのは小麦加工食品です。小麦加工食品に含まれる小麦グルテンは、カンジタ菌などを異常繁殖させ腸壁に傷を作ります。

 

これをリーキガット症候群(腸壁漏えい症候群)といい、アレルギーの原因になります。したがって、簡単に小麦加工食品を与えるのは控えるべきです。

 

断乳の時期ですが、先住民は4歳ぐらいまで母乳を飲ませることは普通であり離乳食を始める時期は出来るだけ遅くするのが良いようです。

 

 上記したような離乳食を受け入れるのは難しい
私の子供は高校2年と中学1年です(2015年)。私が上述したような情報を持っていたとしても、「自分の子供の離乳食に動物性脂肪やレバーなどを与えられるか?」と自問自答します。

 

たとえ私がそれを実践しようとも、周囲の理解を得ることはかなり難しいと思います。

 

このサイトを読んでいる方も、先住民の離乳食を実践しようとしても周囲の反対に負けることでしょう。それが文化や習慣なのです。

 

しかし、1つだけ理解して頂きたいのは、食事は思想ではなく内臓の構造を理解して選ぶべきであるということです。

川本療法の神髄を伝授:無料メルマガ登録




セミナーの開催のお知らせ




HOME プロフィール 川本療法の特徴 川本治療所 HP 治療家向けセミナー お問い合わせ