栄養療法は難病患者には通用しない
栄養指導者の盲点
唐突ですが、栄養療法に拘っている人の多くは体調不良です。その理由、わかりますか?
「人は、口から摂ったものでできている」など、なるほどと思わされるキャッチコピーがあります。
つまり栄養療法とは、良い食材を摂取することで健康を維持する方法といえます。言い換えると「食べることができる人向け」の療法ということです。
私の治療所には、全国から体調不良の方が来られます。そして、状態が悪い人の多くは下記のようなことを問診で話されます。
・「食べれない食材が増えてきた」
・「食べたら胃が膨張する」
・「新鮮な食材でアレルギーが出た」
・「発酵食品でアレルギーが出た」
・「臭いが気になる」
つまり、病気の方は食材を受け入れることができなくなっているということです。
したがって、病気を患っている人に栄養療法は無意味といえます。
胃のヒスタミンが食材を敵とみなす
高齢者が入院すると「お粥やうどん」などしか食べれなくなります。また、自己免疫疾患の方が、旬の食材で症状が悪化することが多くあります。
つまり、栄養指導者が提唱する思想理論を、患者さんは理解して実践しようとします。しかし、指導者の思想を脳で理解していても病人はそれらの食材を食すことができません。
なぜなら、視覚・嗅覚・味覚だけではなく、食材を受け入れる胃壁・食道に存在するヒスタミンが過敏なことで、食材を敵とみなし受け入れることを拒否するのです。
例えば「甲殻類アレルギー」が増えています。
魚介類を食べた後に、唇が腫れたり下痢やおう吐をしたりする症状がでます。
基本的に「食あたり」は鮮度の落ちた魚介類で発症します。しかし、最近は新鮮な魚介類ほど食あたりする人が増えています。
しかも、友人や家族と同じ物を食べたのに、自分だけが「食あたり」します。
食材が悪いならば食べた人、全員が「食あたり」するはずです。しかし、自分だけが「食あたり」を発症する場合は、その食材に原因はありません。
それではなぜ、自分だけが「食あたり」を起こすのでしょうか?
その答えは、身体が弱ったことで、自分を守ろうと各種センサーが過敏になったからです。
甲殻類だけではなく、旬の野草も「灰汁」が強いことでアレルギー反応を起こす場合があります。
身体にいいと言われている「旬の食材は、エネルギー値が高い」ことで、病気の人には「怖い敵」と認識されてしまうということです。
例えば、エネルギー値が高い食材が胃に入ってくると、胃のセンサーはその食材を排除しようとすることで、胃が膨張したりムカムカしたりします。
特に難病の人は、センサーの反応が超過敏になり「キツイ拒絶反応」でエネルギー値の高い食材を排除しようとします。それが下痢やおう吐です。
自分力が低下すると感覚器官のセンサーが過敏になる
上述してきように、病気の人は新鮮な食材でアレルギー反応を引き起こすことがあります。
しかし、周りの人は病気の人に体力を付けないとと思い「新鮮で栄養価の高いものを」「高濃度のサプリメントを」と、いわゆる、いい食材を与えたがります。
しかし、各種センサーが過敏になっている状態では、それらを「怖い異物」と認識され受け入れ拒否を引き起こすので症状は思ったように回復しません。
まずは、皮膚(神経)刺激で各種センサーを「手なづける」ことが必須である
川本治療所では初診の患者さんには、直ぐにサプリメント類を提案しません。
まずは施術と自宅ケアです。そのことで、皮膚をはじめとする各種センサーのヒスタミン反応を軽減していきます。
皮膚に存在するヒスタミンやランゲルハンス細胞が過敏だと、各粘膜・胃のセンサー・肺のセンサーが過敏になります。
したがって、まずは、皮膚(神経)刺激を実践することで各種センサーが安定方向に向かい、やがて旬の食材やサプリメントを受け入れれるようになります。
しかし、各種栄養療法は「〇〇をたべなさい」「このサプリメントはいいから」と指導しています。しかし、それら、指導者の思想を受け入れれるのは「健康な人」ということです。
食材の摂取にについて注意点があります。
お粥やうどんなどはヒスタミン反応が出にくい(エネルギー値の低い)食材です。そのことで、重病の方はヒスタミン反応が出にくい(エネルギー値の低い)食材を選らばざるえませんが、そのような食材ばかりを選ぶことは注意が必要です。
なぜなら、ヒスタミン反応がでにくい(エネルギー値の低い)食材は、栄養価も低いということです。
自分の身体の弱さを改善する努力をしないで、ヒスタミン反応がでにくい食材ばかりを食べてることで健康の回復は遠のきます。
真の健康体になるためには、皮膚(神経)刺激を実践し、ヒスタミン反応を安定させ、旬の食材を受け入れれる身体にしていくことが大事であることを認識してください。
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