炭水化物が消化されると「糖」になる
糖=砂糖ではない
私の治療所では「糖を控える」ように食事指導をしています。そのような話をすると次のような返事が返ってきます。それをまとめます。
@糖って砂糖のことですね。最近、料理を作る際にも砂糖は減らしています
Aコーヒーを飲む時に砂糖を入れる量を減らせばいいですか
B糖を控えるように言われて、お菓子類は減らしています
このように答えられる患者さんが多いです。なぜこのような返答が多いのかというと、一般的には「糖=砂糖」と思っているからです。
炭水化物とは何なのでしょう
ご飯やパン、麺類は米や小麦などの穀物からできています。穀物を精製して作られたご飯やパン、麺類が含む栄養素はほとんどが炭水化物です。またイモ類が含む栄養素も炭水化物が大部分をしめます。
この炭水化物のことを、「糖とは違う物質」と多くの方はとらえています。
しかし、人が食べた炭水化物は、唾液(アミラーゼ)により消化され「糖」になります。
ようするに、ご飯やパン、麺類は「糖」を多く含んだ食品ということになります。
ご飯一杯(100グラム)の糖の量
私は患者さんとの問診の際に、「ご飯一杯にどれくらいの砂糖が含まれていると思いますか?」と尋ねると、多くの患者は「ご飯に砂糖は入ってないでしょ」と答えます。
しかし実際には、ご飯一杯(炭水化物)を食べるとそれが消化され約32グラムの糖になります。この量は角砂糖(1個、4グラム)に換算すると約8個分になります。
また、パン(100グラム)を食べ体内で消化されたら、約48グラムの糖になります。この量は角砂糖(1個4グラム)に換算して12個分になります。
さらに、うどんなどの麺類は一食、約180グラムあります。それを食べ消化された場合には約52グラムの糖になります。この量は角砂糖(1個、4グラム)に換算すると14個になります。
主食には「糖」が一杯含まれています
日本人の主食は? と問われると「お米です」と答えます。この主食であるご飯に上記したような多くの糖が含まれているのです。
日本人の食事には、必ず多くの炭水化物が出てきます。なぜならそれらが主食と言われ、疑う余地もないからです。したがって、
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