低血糖ではなく、「低エネルギー症」である

 「本当の低血糖症」と「落差性低血糖」
副腎はストレスに対応するために脳からの命令を受けてホルモンを造る器官です。副腎を実験的に摘出したラットにストレスを与えると、そのラットは長くは生きれないという実験結果があります。

 

現代社会はストレス社会です。毎日のようにストレスにさらされて生活している現代人は、多くの副腎ホルモンが必要となります。脳から命令を受けて真摯にホルモンを造り続ける副腎は徐々に疲弊していき、やがて副腎疲労症候群に陥ります。

 

副腎疲労症候群になると、多くの方が低血糖症を併発します。ここで低血糖症についてまとめていきます。

 

「本当の低血糖症」は糖尿病の患者さんでインスリンホルモンの注射を使用している人に発症します。

 

血糖値をインスリンホルモンの注射で調整するのですが、糖質の摂取量や運動量によって血液中の糖が1デシリットル中60ミリグラム以下になる場合があります。

 

そうなると、心拍の乱れ・手足の震え・思考力の低下といった生命を脅かす状態になります。そのようなときは、速やかに「砂糖」を摂取し血糖値を上げる必要があります。これが「本当の低血糖症」です。

 

一方、糖尿病ではなくインスリンホルモンを使用していない人でも低血糖を起こします。

 

その状態の時に病院で血糖値を検査しても、血液中の糖は、いわゆる低血糖の値(1デシリットル中60ミリグラム以下)でないことがほとんどです。

 

ここで疑問が生じます。血液中の糖の値が、低血糖(1デシリットル中60ミリグラム以下)ではないのに低血糖症状を発症します。この点が不思議だとおもいませんか?

 

糖尿病ではない人が発症する低血糖症状は、糖尿病を患っている人とは少し違う発症の仕方をするのです。

 

上記したように、心拍が乱れたり、手足が震えたり、または思考力が低下するのは糖尿病患者さんと同じ症状です。

 

1つ大きく異なるのが、糖尿病でもないのに低血糖症状を感じる人は、朝の10〜10時30分ごろ、昼食後の約2時間後、夕方4〜5時ごろに食後に猛烈な疲労感におそわれるということです。

 

つまり、食事に炭水化物や甘い物を多く食べた後、約2時間ほど経ったときに低血糖症状を発症するという特徴があります。

 

このような状態になるのは、急激な高血糖状態(食直後)から低血糖(食後)になる「血糖値の落差」が原因といわれています。

 

最近、私はその「落差性低血糖」に疑問を持っています。

 

 炭水化物やお菓子(糖質)を食べているのに低血糖になる理由
人はエンジンもバッテリーも無いのに、なぜ、動くことができるのでしょうか? それは60兆個あるといわれている細胞でエネルギーを生産するからです。

 

細胞でエネルギーを生産するためには材料が必要です。その中心は糖質です。つまり、人は糖を利用してエネルギーを生産することで元気に生活することができるのです。
 (糖質制限を厳格にすると、脂肪を分解したケトンという物質をエネルギー源に利用することが可能です)

 

上記の文章を読むと不思議さを感じたことでしょう。現代人は炭水化物やお菓子など大量の糖質を摂取してているのにも関わらず、多くの人が低血糖症状を経験しています。

 

そのことは、「低エネルギー状態と副腎疲労との関係」に詳しくまとめていますので一度お読みください。

 

 炭水化物(グルコース)をエネルギー源として使うから疲労感がでる
現代人は食事から多くの炭水化物(グルコース)を摂ります。また、仕事中にイライラしたりしてくると「糖が切れたから集中力がなくなった」という理由で飴やお菓子、またはチョコレートなどを食べます。

 

ここで考えて頂きたいことは、1日中、多くの糖質を食事やお菓子で摂取しているのにも関わらずイライラしたり疲労感に襲われるのはなぜなのでしょうか?

 

その答えは、炭水化物(グルコース)やお菓子(グルコース+植物油脂)で摂取している糖は細胞でエネルギーに変換しにくい糖だということです。

 

そのことを例えると、フェラーリの車に必要なハイオクガソリンではなく、灯油を給油しているのと同じでなのです。フェラーリに灯油を入れるとエンジンは不完全燃焼を引きお越します。

 

フェラーリ同様、人の細胞はグルコース(炭水化物)やグルコース+植物油脂の結合物(パンやお菓子)などエネルギーに変換しにくい糖質を摂取しても不完全燃焼を引き起こします。

 

不完全燃焼の状態とは「車ではエンスト」であり、「人では疲労感」となります。

 

ここで、人の細胞にグルコース(炭水化物)やグルコース+植物油脂の結合物(パンやお菓子)などの糖質はエネルギーに変換しにくいことはお伝えしました。

 

それらの糖質をエネルギー源として使うと疲労感がでる原因を説明します。

 

「グルコース(炭水化物)」や「グルコース+植物油脂の結合物(パンやお菓子)」をエネルギー源として使うと、脳や体の内部で多くの乳酸が発生します。

 

乳酸とは、急激な運動後に足がだるくなって走れなくなるという経験があると思います。これは筋肉(細胞)内が酸欠により不完全燃焼の状態で発生した乳酸が原因です。

 

一方、乳酸は酸素が豊富にあると分解されエネルギーに変換されます。マラソン選手はエネルギーに変換しやすい糖と呼吸法をミックスして乳酸の発生を抑え、発生した乳酸をエネルギーに再変換しています。

 

運動だけではなく、脳が思考した場合は脳内のミトコンドリアで大量のエネルギーが生産されます。それに伴って大量の乳酸も発生します。

 

特に、「グルコース(炭水化物)」や「グルコース+植物油脂の結合物(パンやお菓子)」をエネルギー源として使った場合は、細胞でエネルギーに変換できにくいことで大量の乳酸が発生し、疲労感が増します。

 

一方、シンプルシュガーである果糖・砂糖・蜂蜜は細胞でエネルギーに変換しやすい(完全燃焼)ことで乳酸の発生量は少なくて済みます。

 

つまり、乳酸の影響は筋肉だけではなく、体内どこにでも発生して体を疲労させる物質であるといえます。

 

上記した「乳酸」が増える原因に糖(グルコース)をエネルギー源として使うことが挙げられます。現代人が食事や間食に多くの糖質を摂取し、それをエネルギー源として使うので体がすぐに疲労してしまいます。

 

低エネルギー状態=疲労感といえます。細胞で物質が完全燃焼させることができれば「元気な自分」を取り戻せます。一度、食事法を見直してみてはいかがでしょうか?

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