副腎疲労症候群になりやすい性格や環境

 副腎疲労症候群に罹りやすいタイプ
副腎という器官を知っていますか? 副腎は体にストレスがかかったときに、脳からの命令を受けてストレスに対応するためのホルモンを造ってくれる器官です。

 

しかし、現代社会のようにストレスが多いと、その対応のために副腎が多くのホルモンを造り続ければなりません。そのような状況が長期間続くと、やがて副腎が疲弊してしまいます。

 

副腎が疲弊する原因はさまざまですが、ここでは私が25年間の間で延べ55000人の患者さん診てきた経験から副腎疲労症候群に罹りやすい性格のタイプをまとめてみました。

 

性格的な影響:

 

 @有能であり、他の人より多くの仕事をこなすことができる

 

 A代表者になる能力があるのに、番頭(2番手)の位置にいようとする

 

 B人への依存心がないのに、人からは依存される

 

 C完璧主義である。そのために人の失敗が許せない

 

 D人がしてくれた行為の80%の成功に感謝できず、20%の失敗部分を指摘してしまう性格

 

 E独身であったり離婚していたりして感情のはけ口がない

 

上記したように、副腎疲労症候群になる人はとても有能であり責任感が強いです。有能であることから、社長や上司はその才能を見抜き、無理難題をかせてきます。

 

また、副腎疲労症候群になる人は、完璧主義の方が多いので、人がしたミスに対して許すことができないことが多いです。そのため、仕事を人へは依存せずに、頼まれた仕事を自分一人で完璧にこなそうとします。

 

そのうえ、自分の意見は主張しない控え目な方が多いので、感情を自分の中に押し込んでしまいます。そのようなことが続くと副腎疲労症候群に移行します。

 

職業による影響:

 

 @医師のように、仕事がハードで責任が重い
 →平均寿命が約10年短く、飲酒・喫煙・薬物依存になる方が多い

 

 A警察官やパイロットなど危険に伴うことが多い
  →仕事中に「ドキッ」とすることが多い職業の方は副腎が疲弊する

 

 B中間管理職や教師、看護師など、代表者とエンドユーザーに挟まれた環境にある職業

 

 C保険会社の事故担当など、苦情に対応する職業

 

 D三勤交代制の勤務体系の方は、体内リズムが崩れ睡眠の質が悪くなる

 

 E仕事や子育てに必死になっている母親に対し協力しない父親の存在

 

上記のような状況に置かれている方は、副腎疲労症候群になりやすい傾向にあります。そのなかでも特に「B」のような職業はサンドイッチ・ストレスといわれています。いわゆる、組織とエンドユーザーの板挟みになることにより、副腎が疲弊します。

 

 大企業の社長は、副腎疲労症候群になりにくい
以外に思われますが、大手企業の社長や会長は、副腎疲労症候群になる方は少ないです。その理由を下記にまとめました。

 

 @社長職に着くために多くのストレスを経験したが、それらのストレスに打ち勝ってきた

 

 A体がもともと元気である。体が元気でないとストレスに勝てない

 

 B多くの社長・会長の特徴は、仕事と気分転換を上手く使いわける

 

 C仕事中に行き場を告げずに自由に動ける立場にある

 

 D秘書や部下に、仕事を任せて社長職に専念できる

 

上記したような理由で、社長や会長は、副腎疲労症候群になる方が少ないと推測されます。

 

しかし、同じ社長でも中小・零細企業の社長は、副腎疲労症候群になりやすい傾向があります。その理由は、社長自らが経営者であり、プレーヤーであるため、社長がひとりでやらなければいけない仕事を多く抱え込んでいるからです。

 

 父親の遺伝子と副腎疲労症候群との関係
子供が副腎疲労症候群になる可能性が高まる理由として、副腎疲労症候群を患っている母親から生まれた子供は副腎疲労症候群になりやすいと言われています。

 

その理由として、妊娠中の母親の精神状態や栄養状態があります。つまり、妊娠中に極度のストレスや栄養不良に陥った場合には、副腎疲労症候群になる可能性が高くなります。

 

これまでは、一般的には、母親の責任論が先行してきました。しかし、一つの実験結果から父親にも副腎疲労症候群になる原因があることが分かってきました。その研究は、2013年にアメリカの研究チームが雑誌「ネイチャー」で発表しました。これを、まとめてみます。

 

この研究によると、「父親が何度も恐怖に遭遇すると、その記憶は精子を介して子孫に伝えられる」という内容です。 

 

研究は、マウスを使い下記のような手順で行われました。

 

 @オスのマウスの足に電流を流す装置をつける

 

 A「桜の花」の匂いをかがせその直後に、マウスの足に電流をながす。その実験を繰り返す

 

 Bオスのマウスにとって、桜の花の匂いが「恐怖の合図」になり、花の匂いを嗅いだマウスは震えだす

 

 Cそのマウスを「つがい」にし、交尾させ子供を作らせる

 

 D生まれてきた、子供のマウスにさまざまな「かおり」を嗅がせる

 

そうすると、父親が恐怖心をもった「桜の花」の匂いを嗅いだときだけ、子供のマウスが震え、強く怯えるしぐさを見せたそうです。

 

遺伝情報は精子内に組み込まれており、外からの影響には大きく左右されないと今までは考えられてきました。しかし、今回の実験では以下のようなことが分かってきました。

 

 @個体(この実験ではオスのマウス)の経験が遺伝子の情報に組み込まれる

 

 Aその組み込まれた新たな遺伝情報が後の世代に引き継がれる

 

この実験にはその後の続きがあり、最初の実験に使ったマウスの「」にあたるマウスにまで同じような反応がでたと発表しています。

 

驚くことに「子供」や「孫」にまで、変化した遺伝情報が伝わったことになります。実験に使った三世代のマウスの精子から取ったDNAを調べると、下記のようなことが分かってきました。

 

 @匂いにかかわる遺伝子のなかで、とくに嗅覚(しゅうかく)を制御する遺伝子に変化が起こっていた

 

 A脳の嗅覚神経細胞が大きく発達していた

 

このような変化がみられたそうです。Aの嗅覚神経細胞が発達した理由は、怖い匂いを「いち早く、感じとれる」ように発達したのではないかといわれています。

 

 後天的な要因も病気の原因になる
我々の遺伝情報はDNAに組みこまれています。そのおかげで、外的な要因では容易に変化をしないとされてきました。したがって、病気になる原因は、最初から組み込まれた遺伝情報の影響が大きいと考えられてきました。

 

しかし、今回のマウスの実験から、極度のストレスを経験すると、後天的な要因が遺伝子を変化させるということが分かってきました。マウスと人では、構造的にも違うところが多いですが、私は多くの患者さんを診てきた経験から、この記事を読んだ際に「人にも同じようなことが起こっている」と感じました。

 

病気になる一つの大きな要因は「遺伝」によるところがあります。しかし、遺伝だけではなく、ストレスなどによって遺伝以外の病気になる可能性もあることを認識してください。

 

 家庭環境やしつけにより副腎が疲弊する
親から子への虐待などで、子供が副腎疲労症候群になるのは理解できるかと思います。ここでは、普通にしつけをしていると思っていても、知らないうちに子供が副腎疲労症候群になるケースをまとめてみました。

 

 @親が周りの子供の動向が気になりだし、急に放任主義から管理主義のしつけに転換する

 

 A親が子供の希望しないことを強要するが、子供の才能にみきりをつけて親が勝手に方向転換する

 

上記のように、親が子供のしつけに対して一貫性がもてないことや、親が子供の能力に信頼をもてずに目標を諦めさせることにより、全てのことが中途半端になります。そのことにより、失敗を繰り返すことが多くなって自信を喪失し、やがて副腎疲労症候群になります。

 

しかし、親が弁護士や医師の場合などは、親は是が非でも子供を弁護士や医師にするための努力を続けます。これはスポーツ選手をみてもわかります。スポーツで、世界で活躍させようと考えている家庭では、その目標を達成するまで努力を継続します。

 

このように、親が子供に対し、決めた目標に向かわせるための厳しいしつけの場合は、いくらしつけが厳しくても子供は副腎疲労症候群になりにくいです。それどころか、親子間の絆が深まる傾向が強いです。

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