体内から皮膚に何が出てくるのか:体内毒素編
皮膚に噴出してくる物質は何か
アトピー性皮膚炎や尋常性乾癬を患っている人は、「この痒みの原因の元は何なのか」と考えています。
痒みの原因は母親が保有していた胎毒なのか、食物アレルギーなのか、または農薬や界面活性剤などの化学物質なのかなど思考します。
ただ、皮膚炎の人が持つ共通の認識は、「この痒みの原因は、体内から出てきている」と考えています。
したがって、皮膚科で処方してもらうステロイドなどは一時しのぎであり、根本を治すものではないとも理解しています。
細胞がエネルギーを生産する際に毒素がでる
車を走らせると排気ガスがでます。人も思考したり動いたりすると、副産物として体内から毒素が出ます。
お坊さんは皮膚がとてもきれいで、長生きする方が多いです。それは五欲煩悩を捨て、無駄な思考や動きを抑えることで体内から発生する毒素量を抑える生活をしているからです。
また、食事も少食にすることで消化という膨大なエネルギーの消費を抑えることで、無駄な毒素の排出を抑えています。
一方、現代に生きる人は五欲煩悩を捨て切れず、自身の出世や子供の教育、または物欲などが多く体内から発生する毒素が増える生き方をしています。
また食事面でも、過食がちで消化という膨大なエネルギーを最大に使うことで体内から発生する毒素量は増えます。
ようするに、お坊さんは軽自動車を法定速度でゆっくり走っているのに対し、現代人は「フェラーリ」の車を200キロ以上の猛スピードで疾走しています。
当然、軽自動車をゆっくり走らせるより「フェラーリ」をぶっ飛ばす方が排気ガス(体内毒素)は多くでます。そのような走り方をしているフェラーリは故障(病気)しやすくなります。
ニキビが出る年齢は細胞の新陳代謝が激しい時期である
小学校の高学年から高校3年生ぐらいの間に皮膚炎やニキビ、体臭などが酷くなります。この時期は人生の中で細胞の新陳代謝が最も激しい時期です。
細胞の代謝が激しいことで身長が伸びますが、その見返りに多くの体内毒素が発生します。
老人になるとアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬の罹患率は減少する
思春期は細胞の新陳代謝が激しいことで多くの毒素が発生することはお伝えしました。それとは逆に、老人になると細胞の新陳代謝が低下傾向になり、食べる量も減ることで体内から発生する毒素量は減少傾向になります。
したがって、周りりをみても高齢者でアトピー性皮膚炎や尋常性乾癬を患っている人は少ないです。
体内から発生する毒素には個人差(遺伝)がある
人によって体臭が違ったり、吐く息の匂いが違ったりするように、細胞の新陳代謝が起こる時に発生する毒素には個人差(遺伝)があります。
例えば、ストレスで髪の毛が白髪になる人がいれば、急に脱毛する人もいます。また、体内の毒素が皮膚から出る人がいれば、毒素が関節に溜まりリウマチのような症状を発症する人もいます。
その背景には、「人が思考したり動いたりした際に発生する毒素は個人によって異なる」ということがあります。
その違いは、遺伝の影響が強く反映されると私は考えています。したがって、発生する毒素の質は変えることは難しいと思います。
しかし、毒素発生のメカニズムや食事方法を知ることで体内の毒素の発生量を減らすことはできます。
皮膚炎を発症する人が、頑張り過ぎたり過食したりすると皮膚炎になる
ストレスで痛風になる人は、頑張り過ぎると痛風になります。また、頑張り過ぎると軟便になる人が頑張ると、決まって下痢になります。生理が不規則傾向にある女性が頑張り過ぎると、生理不順になる確率が高くなります。
そのように、人によってそれぞれ発症する病気には違いがあります。
しかし、共通していることは、自分の能力以上のことを頑張ってやり過ぎることで体内の毒素の発生量は増えるということです。
親は子供に対し、毒素量が増えるような生き方を強要します。また、成人になると出世という地位をもらうために頑張ります。そのような生き方が過ぎると毒素が発生します。
したがって、頑張り過ぎて持病がでるのは、当然ともいえます。しかし、私は治療家として、持病の発生頻度を少しでも軽減できないかを考えています。
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