群発性頭痛の原因:ヘルペスウイルスと免疫の関係

 

頭痛には多くの種類がある


頭痛で悩む人が全国で3000万人いるといわれています。医療機関も知恵をしぼり頭痛の原因究明や治療法を模索しています。しかし、その原因は多岐にわたり、また頭痛の種類も多いことで治療法は確立されていません。

 

多種の頭痛の中でも最も症状がきつiのが群発性頭痛です。

 

 

群発性頭痛とは


このように呼ばれる理由は、群発地震という名前を聞いたことがあると思いますが、この地震はある期間に集中して起こるのが特徴です。つまり、群発性頭痛は群発地震と同じように、ある一定の期間に痛みがでます。群発性頭痛を発症するきっかけは、季節の変わり目や風邪をひいた後、または歯茎の腫れた後など人によってさまざまです。

 

何かのきっかけで一度痛みだすと、一定期間は痛みが続きます。統計的にみれば痛みは1〜2ヶ月くらい続くことが多く、その後症状が治まっても何らかのきっかけで頭痛が再発します。その際に頭の痛い箇所はいつも同じ箇所であることが多いです。

 

頭痛の起こっている期間のことを「群発期」と呼び、群発期以外の期間は、頭痛は全く起こらないのがこの頭痛の特徴です。また、男女差をみれば、群発頭痛は30〜40歳代の男性に多く、女性の約5倍にのぼるともいわれますが、その理由はわかっていません。

 

 

群発性頭痛の原因を考える


群発性頭痛はある一定期間だけ発症するのが特徴です。そこで私は長年の施術経験から、ヘルペスウイルスなどの常在菌が関与していると推測しています。

 

なぜなら近年、ヘルペスウイルスが関与する病気がとても増えているからです。

 

ヘルペスウイルスは、幼児期に罹った水疱瘡のウイルスです。感染力はとても弱く、おとなしいウイルスです。しかし、人は成長過程で色々な病気に罹り、そのつど多種の薬を用い症状を抑えていくうちに、ヘルペスウイルスは薬に対し耐性を持ち「ゾンビ化」してきています。

 

ようするに、本来弱いはずのヘルペスウイルスが強くなってきたということです。

 

ヘルペスウイルスの特徴は、神経細胞に宿って増殖していきます。ヘルペスウイルスが原因で発症する病気に帯状疱疹(たいじょうほうしん)があります。その症状は肋骨や足などの神経上に赤い発疹が出ます。

 

ヘルペスウイルスは、首から下(胴体や手足)の部分に発症するのが特徴でしたが、近年は首から上の部分にヘルペスウイルスが関与する症状が増えています。

 

例えば、突発性難聴はヘルペスウイルスが聴覚神経に宿ることで発症し、顔面神経麻痺はそのウイルスが顔に分布する三叉神経に宿ることで発症します。

 

そのことから、「ゾンビ化」したヘルペスウイルスが勢力を拡大し、胴体から顔面、そして頭部に侵入してきたのではないかと私は推測しています。

 

 

ヘルペスウイルスが増えるタイミング


ヘルペスウイルスが関与する病気が発症するのは、ある法則があります。それをまとめます。

 

 @ストレスで心身が疲れている時

 

 A旅行などで気分が開放された時

 

 B風邪や歯痛の症状を止めるために、抗生物質を服用した後

 

 Cステロイド剤を使用していたのを中止した後

 

このような時にヘルペスウイルスが関与する病気が発症することが多いです。

 

 

薬で症状を止めた後にヘルペスウイルスが増える理由


薬により症状を止めると、症状は一時的には治まりますが、薬の効果がなくなると頭痛は再発することが多いです。

 

特にステロイド系の薬は、体に備わっている「異物を認識する機能」を麻痺させ、さらに白血球やリンパ球の働きを抑制します。ようするに、ステロイド系の薬は異物を認識させないため、白血球やリンパ球も異物の存在を知り得ないことで、異物への攻撃はしません。

 

しかし、白血球やリンパ球の攻撃の手が緩んでいる間にヘルペスウイルスは爆発的に増殖します

 

やがて薬の作用が切れて、異物を認識する機能が正常に働くと、増えすぎたヘルペスウイルスの存在に気付きます。ヘルペスウイルスの存在に気付いた体は、白血球やリンパ球に対しヘルペスウイルスへの攻撃を依頼します。依頼を白血球やリンパ球は、増殖したヘルペスウイルスを攻撃することで炎症症状がでます。

 

ヘルペスウイルスは、神経細胞に増殖する特徴があることはお伝えしました。人の免疫システムは神経細胞に増えたヘルペスウイルスを攻撃します。しかし、白血球やリンパ球はヘルペスウイルスだけを攻撃することはできずに、正常細胞までが攻撃の被害をうけてしまします。

 

その状況を例えると、次のようになります。電線(神経)に害虫(ヘルペスウイルス)が止まっているとします。害虫を叩いて殺すと、害虫は死にますが同時に電線まで切れてしまいます。そのように、白血球がやリンパ球は、ウイルスだけを攻撃することはできないのです。

 

 

副腎とヘルペスウイルスの関係


現代に生きる人は、多くのストレスと戦っています。体にはストレスに対応するためのシステムが備わっています。そのシステムの中止的な働きをするのが副腎です。

 

中長期的にストレスと戦うとその対応に、副腎は疲弊してきます。副腎はストレスに対応するために多種のホルモンを造りますが、その他に白血球やリンパ球の働きを調整します

 

副腎が疲弊すると、白血球やリンパ球の働きが調節できまくなり、体内に常在している悪さをしない弱いウイルスに対しても過剰に攻撃するようになります。ようするに、副腎が弱ると体を守ろうとする働きが強まります。

 

病気になり体の抵抗力が落ちた際や薬により症状を止めた後に、ヘルペスウイルスが増殖することはお伝えしました。その際に、副腎が正常ならヘルペスウイルスに対しては容易に攻撃を仕掛けません。しかし、副腎が弱っている場合は、ヘルペスウイルスに対し過剰に攻撃を仕掛けてしまいます。

 

 

群発性頭痛の発症メカニズムをまとめる


群発性頭痛になる原因は解明されていません。その理由の1つは、発症原因が1つだけではなく、多くのことが複雑に関与しているからです。

 

ここで、群発性頭痛の発症メカニズムをまとめます。

 

 @体が疲れ、抵抗力が落ちた際に中耳炎や歯周病、または水虫などの菌が増殖する

 

 A体が疲れ、扁桃線や胃腸など内臓(器官)に常在菌が増殖し違和感を感じる

 

 B「@やA」の症状を止めようと薬を服用する

 

 C薬の作用で常在菌の増殖は抑えられるが、その間にヘルペスウイルスは増殖する

 

 Dストレスによって疲弊した副腎は、免疫機能に対しヘルペスウイルスを攻撃するように指示する

 

 E神経細胞に宿ったヘルペスウイルスを攻撃する際に、正常な細胞まで損傷する

 

 F「E」のことで神経が傷つき、痛みを生じる

 

上記したメカニズムが聴覚神経で起きると突発性難聴になり、顔面神経で起きると顔面神経麻痺になり、脳神経で起きるのが群発性頭痛であると私は推測しています。

 

不定期に発症し一定期間痛みが続くのが群発性頭痛の特徴です。それが発症する前に、体は何らかのメッセージを発しています。しかし、現代人は容易に仕事を休むことはできず、そのメッセージに耳を傾けることをしていません。

 

体内には多種のウイルスや細菌が常在しており共存しています。人が健康な時はウイルスや細菌は増殖することはできません。しかし、体が疲れるとウイルスや細菌は増殖します。ウイルスや細菌が増殖すると、白血球やリンパ球はそれらを攻撃し炎症が起きます。

 

群発性頭痛であれ他の痛みであれ、発症してしまうと対処療法しか方法はありません。

 

そこで私は患者さんに対し、指圧や鍼灸などの施術を定期的に受けたり、自宅でする自己指圧を勧めたりします。そのことで、自律神経が安定し体の抵抗力を維持できるからです。

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