頭痛の原因:体内毒素と肝臓・腎臓の関係

 

人が考え事をしたり、動いたりすると毒素が発生する


車を運転すると排気ガスがでます。それと同様、人が物事を考えたり運動し過ぎたりしても体内で毒素が発生します。

 

人が物事を考えたり運動したりするには、エネルギーが必要になります。人が多くのエネルギーを生産し、それを使う過程で、人は「疲れた」という感覚を覚えます。この疲れの原因の1つが、体内で発生する「乳酸」という毒素です。

 

体内で発生する毒素の種類はとても多く、その毒素の処理が上手くできないと病気を発症します。

 

その毒素の処理を中心的におこなっている臓器は肝臓です。肝臓には1日に約2,100リットル(一升瓶に換算すると1200本分)の血液が運ばれてきます。

 

肝臓に大量の血液が運ばれてきますが、血液中に含まれる体内毒素や化学物質も大量に運び込まれます。しかし、肝臓には体内毒素や化学物質を速やかに無毒化する能力があります。

 

現代人の肝臓は日々毒素の処理で疲弊しています。その理由をまとめます。

 

 @水や空気、自然界にある物質全てに化学物質が混入している

 

 A食べ物・飲み物に食品添加物や化学物質が存在する

 

 B揚げ物など、小麦粉を高温で加熱調理した酸化油を摂り過ぎる 

 

 C現代人はストレス対応のために働き、体内で多くの体内毒素が発生する

 

 D休みの日にもマラソンやトライアスロンなどをして自分を鼓舞する。そのことで多くの体内毒素が作られる

 

 E現代人は薬やサプリメントを多く摂取する

 

 Fストレスからタバコやお酒、または甘い物の摂取が増える

 

 Gストレスからホルモンバランス乱れ便秘になり、腸内ガスが発生する

 

上記したように、現代に生きる人は、体外から入ってくる物質以外に体内で発生する毒素も多いです。その毒素(化学物質も含む)を肝臓は毎日無毒化するために働いています。

 

また、毒素を無毒化するためには酸素が必要です。しかし、現代人は緊張から呼吸が浅かったり、睡眠時無呼吸症候群を発症したりして、体内が酸欠傾向になっており、体内毒素の分解をさらに妨げます。

 

 

「アンモニア性昏睡」という病気


唐突ですが、人はおしっこ(尿)をします。このおしっこ(尿)を精製するときも肝臓が関係しています。

 

おしっこ(尿)の臭いは、みなさんも知っていりようにアンモニアです。このアンモニアは人が生きていく過程で発生する副産物です。

 

アンモニア自体はとても有害な物質のため、そのままの形で腎臓に運ばれると腎臓の細胞が損傷します。そのようにならないために、肝臓はアンモニアを無毒化して腎臓に送ることで、腎臓は尿としてアンモニアを体外に捨てることができます。

 

慢性肝炎から肝硬変に移行する過程で「アンモニア性昏睡」という症状が出ることがあります。その症状のメカニズムをまとめます。

 

 @肝臓機能が弱り、アンモニア(毒素)を無毒化する能力が低下する

 

 A無毒化できていないアンモニアを腎臓は受け取らない(腎臓自身を守る)

 

 B腎臓は無毒化できていないアンモニアの受け取りを拒否することで、尿からアンモニアを排出できない

 

 C尿からアンモニアを排出できないことで、血中に無毒化できていないアンモニアが増える

 

 D行き場のないアンモニアが脳内に運ばれる

 

 Eアンモニアが脳内に入ると頭痛を発症する

 

 F頭痛以外にも大声で意味不明の言葉を叫んだりする

 

 G「EやF」の症状があった後に、急に昏睡状態になる

 

上記したように、アンモニアが脳内に達することで、頭痛をはじめとするさまざまな症状がでます。

 

そのような症状が発症した際に、医師はアンモニアを分解し無毒化する薬を使い、症状を抑えます。

 

上記したアンモニア同様、人が生きていくためには体内で多くの毒素が発生します。肝臓が毒素の処理をできない場合、体にはいわゆる原因不明といわれる症状が発症します。

 

 

解毒できていない毒素は血液中に入る


肝臓が疲弊してくると毒素を解毒する能力が低下します。そうなると毒素が血液中に入り込み全身に送られます。

 

その理由は上述したように、無毒化できていない毒素は腎臓が受け入れ拒否をすることで、尿からの排出ができなくなるからです

 

アトピー性皮膚炎を例にあげると、体内で発生した毒素を肝臓が無毒化できないことで、腎臓はその毒素の受け入れを拒否します。

 

アトピー性皮膚炎の原因である体内毒素を、尿から排出できないことで毒素が血液中に入り込みます。その毒素が行き場をなくし皮膚から出てくることで痒みを生じるのがアトピー性皮膚炎です。

 

しかし、皮膚から出てくる毒素をステロイド剤などで止めると、その毒素は血液に再吸収され全身に運ばれます。

 

その毒素が脳に達すると、目の奥が痛くなるような頭痛を発症します。また、その毒素が目の細胞に達した場合はアトピー性皮膚炎の白内障になり、その毒素が関節細胞に達すれば、アトピー性皮膚炎のリウマチを発症します。

 

上述してきたように、体内毒素が関係する頭痛の原因は肝臓の機能低下にあります。ようするに、慢性的な頭痛で苦しむ人は肝臓が疲弊していると私は考えています。

 

頭痛が発症した際に、薬で抑えることに異論はありません。しかし、定期的に繰り返し発症する頭痛の原因を究明する努力が必要です。

 

頭痛の原因の1つに、「肝臓が疲弊し体内で発生した毒素や体外から摂取した化学物質を処理できず脳に達する」ことで痛みが生じるといことを知ってください。

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