血管は柔軟性が重要である
人の血管は、総長約10万キロにも及ぶといわれています。その中を時速、約230キロで通過しているのが血球です。
体内で起こっていることはまるで小宇宙のようですね。
健康な人の血球はとても弾力がありハリもあります。押されると形を変え、離せばすぐに元に戻る柔軟性を持っています。この柔軟性こそがの血球に必要なもので、形を変えて細い管の中を「スルリ」と通り抜けます。また大きな血管へ流れていくと血球は膨らみ血管の太さに合わせて変化します。
ようするに、血球は血管の太さに合わせて変化する弾力性が必要であることです。正常な血球には形を自由自在に変える能力、いわゆる「変形能」が備わっています。
例えば、血球のうち酸素を運搬する「赤血球」の直径は7.2〜7.8μmに対し、血管の中で最も細く、カラダの末端に多く存在する「毛細血管」は直径約6.0μmです。不思議にも血球よりも血管のほうが細い箇所があります。
血球より血管の方が細いので、血球は形を変える能力(変形能)が高くなければ通過できないです。そのことから考えてみても、血球はしなやかで弾力性が必要なことがわかります。
しかし、食事の偏りや年齢、または活性酸素の攻撃などで血球が劣化して血球表面の膜が硬くなると、その弾力や変形能も衰えてしまい、細い血管を通過しようとしてしても通過障害がおきてしまいます。
血管の壁に”傷”を付けるのは、
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