コーヒーは肝臓に良いのか悪いのか:肝臓に良い理由

 日本は世界第3位のコーヒー輸入国である
唐突ですが、「あなたは日本茶を飲んでいますか?」と問われると、「そういえば最近、あまり飲んでいない」と感じる人が多いはずです。それではお茶を飲まなくなった日本人は何を飲んでいるのでしょう。それははコーヒーです。

 

コーヒーの輸入量をみても、2013年度の調べでは、アメリカ、ドイツに次ぎ、イタリアと同等量のコーヒーを輸入するほどのコーヒー消費国です。

 

日本国民が一人あたり、1週間に飲むコーヒーの杯数は10.7杯。この統計は赤ちゃんから寝たきりの病人まで入れての計算ですので、成人が飲んでいる量は相当量になります。

 

ここで、日本の一世帯の年間のお茶代の消費金額をまとめます。

 

 @お茶(日本茶・ウーロン茶など)に約5800円を使う

 

 A紅茶やハーブティに約800円を使う

 

 Bコーヒーに約8000円を使う

 

上記したことから、現代人にとってのお茶とは「コーヒー」ということになります。

 

 コーヒーは体に良いのか悪いのか
「コーヒーを1日2杯飲む人は肝臓がんになりにくい」などのキャッチフレーズを見かける一方、「コーヒーの飲み過ぎは体に毒であり子供や病人には飲ませないように」という説明を受ける場合もあります。

 

果たしてどちらが正解なのでしょう? 実は両方ともの意見が正解ということになります。ここでコーヒーの良い点についてまとめます。

 

 ・コーヒーの実は果物の種である:
コーヒーの実はコーヒーチェリーという果物の種です。色は灰色に近い緑色で「グリーンビーンズ」と呼ばれています。しかし、日本で売られているコーヒーは豆は濃い茶色をしていますが、それは焙煎(熱を加えて煎った)後の豆の色で、実際は灰色に近い緑色です。

 

昔はコーヒーの木になった実、いわゆるコーヒーチェリーを果物として食べていたり、イスラム教徒の人たちは、コーヒーチェリーの実を炊き、その成分を抽出し秘薬として服用していた歴史があります。

 

西暦900年ごろ、アラブの名医、ラーゼスという医師はコーヒーの効果効能をまとめ治療薬として用いました。また、1600年ごろヨーロッパでもコーヒーは「不老長寿の万能薬」とし、コーヒーにミルクを混ぜ、薬の代わりにしました。

 

当時は「東洋の朝鮮人参、西洋のコーヒー」といわれるほど貴重でした。日本にも鎖国中の1724年に唯一の貿易地であった長崎へ輸入され、「薬草糖茶」と呼ばれ不老長寿の万能約といて、高貴な人しか飲めないほど高価で貴重な飲み物でした。

 

 ・コーヒーの保有する成分と効果:
コーヒーが持つ代表的な成分は3種あります。その3種とはカフェイン・クロロゲン酸・トリゴネリンです。ここでこの3種の成分の効能についてまとめます。

 

 ・カフェインについて:
一般的にカフェインは「悪いもの」という認識があります。その理由は、カフェインが含まれる飲料を飲むと寝むれなくなるとか、胃が刺激されてムカムカするなどの体験をしているからです。

 

しかし、そのようなことが起こる原因は「新鮮ではないカフェインを含む飲料(酸化している)」を飲むことで起こる反応なのです

 

ようするに、コーヒーに入っているカフェインだけに限らず、日本茶や紅茶であっても鮮度の落ちた(酸化した)物を飲むと、上記したような反応が起こります。

 

カフェイン自体の効能は自律神経を安定させる働きがあります。ようするに、交感神経が優位な時はそれを抑制し、リラックスさせたり眠気を誘ったりします。また、副交感神経が優位な時はそれを抑制し、気分を高揚させたり眠気から開放したりします。

 

つまり、カフェインは飲む人の精神状態に応じ、眠い時には覚醒作用を起こし、興奮状態では精神安定作用に導くといった相反する作用があるということです。

 

子供にカフェインは厳禁といわれていますが、東京大学の遠藤教授が12年間、同大学の学生にカフェインと計算能力の関係を研究した論文があります。その結果のなかで、「カフェインには計算スピードの向上と間違いが減るという効果があった」と遠藤教授は述べています。

 

一方、カフェインには、遺伝子(DNAやRNA)や様々な神経に働きかける「アデノシン」という物質の働きを低下させてしまう作用があります。

 

アデノシンには眠気を誘う作用があるため、アデノシンの働きを抑えるカフェインを摂ることで眠気が抑えられます。そのことで、カフェインを飲むと夜に寝れなくなる場合があります。

 

また、カフェインには食事から摂取した鉄分などの吸収を妨げる働きもあるので食後のコーヒーの摂取は控えた方がよいというデーターもあります。

 

つまり、カフェインには体に良い作用もありますが、過剰に摂取することでマイナスに働くこともあります。

 

 ・クロロゲン酸:
クロロゲン酸は生のコーヒー豆(5〜10%)に最も多く含まれています。クロロゲン酸はポリフェノールの1種で強い抗酸化作用があります。その作用により、発がん性物質を除去する効果効能があり、特に 大腸癌・肝癌の予防に効果があるといわれています。また、肝硬変などの肝疾患の予防効果もあります。

 

その他にも、2型糖尿病の症状を改善したり、血中コレステロールの過剰を抑制したりします。 その他にも、胃液分泌を増やし消化能力を高めたりもします。

 

クロロゲン酸の意外な効能は、コーヒーを焙煎する際に熱により分解されることで、コーヒー独特の香りが発生します。この香りはアロマテラピー効果があり精神を安定させる働きがあります。

 

 ・トリゴネリン:
トリゴネリンは、コーヒーの生豆に最も多く含まれるアルカロイド(天然由来の有機化合物の総称)です。

 

トリゴネリンは加熱した場合、ニコチン酸に変化します。このニコチン酸はビタミンB3とも言われ、脳のエネルギー代謝に重要な働きをします。その作用で脳の老化やアルツハイマー型認知症を予防する効果があるという研究結果が出ています。さらに、血中のコレステロール値を改善する効果もあります。

 

 ・リン酸カリウム:
新鮮な焙りたてコーヒーにはリン酸カリウムが含まれています。その作用は血液循環を向上させます。また、利尿や排便、または発汗作用が高まり体内の老廃物を体外に排出します。そのことで肝臓がおこなっている解毒の仕事が減り、肝臓への負担が軽減します。

 

「コーヒーは肝臓に良いのか悪いのか」について多くの情報が錯綜していますが、そもそもコーヒーはコーヒーチェリーという実であり、多くの有効成分が含まれています。したがって、それを新鮮な状態で食すことは決して体に悪いことではありません。

 

しかし、古くなり酸化した木の実を食すと有効成分は毒物と変化し、その分解に肝臓は疲弊します。このことは、ゴマでも同じことがいえます。肝臓によいとされているゴマも酸化してしまうと、過酸化脂質に変化し肝臓に負担をかけます。

 

体に良いといわれている食材でも、鮮度を失う(酸化する)ことで、体にとって良くない物質にかわることを認識してください。

 

参考文献:コーヒーは生鮮食品だ! 著一宮唯男

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