肝臓は健康維持には欠かせない臓器である

 肝臓は体内で一番大きい臓器である
昔から肝臓は最も大切な臓器と認識されており、「肝心要(かんじんかなめ)」と表現されてきました。その表現のように体で一番大切な臓器は肝臓であると私は思っています。

 

まず、肝臓の大きさですが、健康な成人男子で約1.2〜1.5s、成人女性で約1sです。食事や呼吸などで体内に入ってくるほとんどの物質は、肝臓に運ばれます。

 

肝臓は運ばれてきた物質を代謝したり無毒化したりします。まさに、人が生きていく上で無くてはならない臓器です。

 

 肝臓の色が赤い理由
肝臓は約3000億個の細胞から構成されています。肝臓には心臓から伸びた動脈から酸素に富んだ血液が流れ込みます。また、肝臓には門脈という肝臓にしか存在しない血管系があり、胃や腸、または脾臓などから伸びた静脈が栄養素や毒素を運び込みます。

 

肝臓には1日で約2000?の血液が流れ込むといわれています。この量を一升瓶に換算すると約1200本分になります。そのことで肝臓の色は真っ赤なのです。(江藤病院内科部長である黒田博之先生の文献を参考)

 

 肝臓は瞬時に500以上の化学反応を起こす
肝臓は約3000億個の細胞が集まり形成されています。その1つ1つの細胞が独立した働きをしていることで、多彩な働きができます。

 

肝臓の細胞に絶え間なく血液が送られてきます。血液が運んでくる栄養素や化学物質などを各細胞は見極め、代謝や解毒をしていきます。そのスピードは驚異的で、現在わかっているだけでも瞬時に500以上の化学反応を同時におこなっています。

 

 肝臓は酵素の製造工場である
人の体内では約5000種の酵素が存在しています。酵素は体内での代謝(化学変化によって新しい物質を造る)のすべてに関与します。例えば、ホルモンは酵素と結びつくことでホルモンの作用が生じます。

 

酵素は約5000種あり体内で生産されているとお伝えしましたが、5000種ある酵素の約半分は肝臓で生産されています

 

酵素が作られる過程は次のようになります。肝臓では、肝臓でしか生産することができない「固有の酵素タンパク質を生産」しています。そこに微量元素(ビタミン・ミネラル)が結びついて酵素が完成します。

 

血液検査で、肝機能の項目にGOTやGTPなどがありますがそれらは肝臓が生産する酵素タンパク質です。

 

 肝臓はタンパク質を合成している
タンパク質がいくつも集まり、細胞を形成します。皮膚や筋肉もタンパク質からできています。また、血管や内臓もタンパク質からできています。

 

また、細胞が傷ついた時は、その細胞に「肝臓で合成されたタンパク質を運ぶ」ことで細胞が修復されます。その作業はDNAの出す情報に基づいて遂行されます。このDNAもタンパク質からできています。

 

つまり、人の健康維持には、体内で合成されるタンパク質が不可欠といえます。

 

このタンパク質は、アミノ酸を材料に体内で合成されます。そのアミノ酸は20種類あり、このうち体内で12種類が合成されますが、残り8種類は、必須アミノ酸といって食物から摂取する必要があります。

 

いわゆるタンパク質を摂る必要性がある理由は、魚や肉に含まれている8種類の必須アミノ酸の材料を獲得するためです。

 

体内で合成されたアミノ酸と食物から摂取した必須アミノ酸は、肝臓の働きにより、人体に必要なタンパク質に作り変えられます

 

体は人によって強かったり、弱かったりしますが、その理由の1つに、「肝臓のタンパク質の合成能力に差があるのではないか」と私は思います。

 

 肝臓は体内唯一の解毒工場である
人は生きるために飲食し、呼吸します。しかし現代はその食物や水、または空気にまで多くの化学物質が混入しています。また、皮膚からも日焼け止めや毛染め剤などに含まれる化学物質が入ってきます。また、病気に罹ると多種の薬が処方されますがこの薬の成分も化学合成品です。

 

これら化学物質のほとんどが肝臓に運び込まれます。なぜなら肝臓は、体内で唯一の解毒能力のある臓器だからです。

 

体内に目を向けると、アンモニアを解毒し尿として排出したり、腸内で発生する腸内ガスを無毒化したりしています。また、ストレスでお酒を飲みすぎたり、甘い物を食べ過ぎたりした際も肝臓の解毒作用が必要になります。

 

私は患者さんから「肝臓を強くする方法はありますか?」という質問を多く受けます。その際は「できるだけ化学物質を減らし、食事や喫煙、またはお酒などは節度を守り、肝臓を疲弊させないことが大切です」とお答えしています。

 

よく話にでてきますが、健康な人の肝臓は手術で4分の3を切除しても、約1カ月で元の大きさまで戻り、3カ月後には機能も完全に回復するといわれています。

 

このように、とても頑丈な臓器、肝臓に私たちは甘え過ぎているのではないでしょうか。

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