病気のとき、何科を受診すれば良いのか?

 この病はどこで治してくれるのか
病院で病気と診断された場合、その病気に対処してくれる医師の「知識」・「技術」や「医療制度」は世界トップレベルであり、そのおかげで多くの病気の方の命が救われています。そのことに、私たちは感謝しなければなりません。

 

病気の方は、病院の検査に信頼を寄せています。しかし、病院で原因が不明といわれた場合は、病院では治療法を提案してもらえません。したがって、患者さんは、この症状はどこで治してくれるのか不安になります。

 

一般の方は、病院の検査は万能であり、ほぼ全ての病気が検査で分かると思っています。しかし実際は、病気の原因が分からないことも多く、体調が悪いときに病院に行っても、病気と診断されない場合があります。

 

そのようなことから、慢性病を中心に治療をしている川本治療所には、全国の患者さんから相談が寄せられます。その相談の内容の中で多いのが、「病院では原因が不明といわれました」という内容です。病院で原因が不明といわれた場合、何科を受診すれば良いのでしょうか。

 

 症状の出た場所が悪いのか?
一般的には、症状の出た場所を治してほしいために病院にいきます。しかし、症状の出た場所に病気本来の原因があることは少ないです。そのことを下記で説明していきます。

 

例えば、中耳炎やめまいなどの症状が出たとき、多くの方は耳鼻科にいきます。耳鼻科では耳の中を覗き込んで「鼓膜は異常ないですね」と言われます。耳鼻科の医師が言うように、耳鼻科は鼓膜までを診てているのです。逆をいえば鼓膜までしか見えていません。

 

耳鳴りや、突発性難聴など、耳の病気の90%以上は中耳や内耳(鼓膜より奥側)の病気です。鼓膜まで(外耳)の病気は少なく、「外耳炎」くらいです。ようするに耳鼻科では、鼓膜より奥を治療することは難しいのです。それでも、耳の病気は耳鼻科なのでしょうか?

 

他にも、アトピー性皮膚炎という病気があり、皮膚にひどい痒みが出ます。一般の方は「皮膚科」を受診します。しかし、アトピー性皮膚炎の痒みは、毛虫に刺されたり、何かにかぶれたりしたわけではありません。

 

アトピー性皮膚炎の痒みの原因は、複雑なことが絡み合っておこります。その原因の1つに、体の中で処理できない毒素が関係しているといわれています。その毒素が、体の中から体外に排出されときの影響で、皮膚が痒くなるといわれています。

 

そのことから考えると、アトピー性皮膚炎による痒みの発症は内臓が関係している可能性が高いと私は考えます。

 

しかし、多くの方は皮膚科に行きます。皮膚科というより「内科」ではないのでしょうか。しかし、内科医は「アトピー性皮膚炎は自分の範疇ではない」と思っているために「皮膚科」を受診するようにすすめます。

 

しかし、皮膚科に行ったところで痒みを抑える薬を出されるだけで、根本の原因を治してくれるわけではありません。

 

他にも、腕が痛く、腕が上がらない症状を「五十肩」といいます。肩を打ったわけでもなく、ひねったわけでもないのに、肩が痛くなります。この五十肩になると一般の方は「整形外科」にいきます。

 

ここで考えて頂きたいのことは、通常、整形外科は、「打ったか、ひねったかなどの外力が加わって痛めた場合」に受診します。

 

しかし、打ってもいない、ひねってもいないのに痛くなる五十肩は、整形外科の範疇でしょうか? 整形外科に受診した際に、整形外科医は次のようなコメントをする場合が多いです。

 

「レントゲンを撮ってみましたが、骨には異常がありません。五十肩のような症状ですが、五十肩ははっきりしたメカニズムは分かっていません。しかし、痛みが強いようなので痛み止めの薬をを出しておきまししょう」

 

つまり、五十肩のような症状でさえ原因が見いだせないでいます。そのうえ、肩を打っていないわけですから、骨が折れている可能性は極めて低いです。それなのに、レントゲンは必要なのでしょうか。

 

 慢性の頭痛や慢性疲労症候群は何科が担当するのか
上述したように、皮膚炎や関節炎でさえ、何科を受診すればよいか分からないのですが、「慢性の頭痛」や「慢性疲労症候群」などになると、さらにどの科が担当してくれるのか分からなくなってきます。

 

まず、慢性の頭痛の場合は、一般的には「脳神経外科」にいきます。そこでMRIなどの検査をします。しかし、慢性の頭痛の場合は、検査結果で脳に異常が出ることはほとんどありません。

 

私も脳を検査することに異論はありません。しかし、検査結果が悪くなかった場合には、病院では、不思議なことに治療法を提示してくれません。慢性頭痛のような「検査結果にでない人」への治療法は、痛み止めの薬を処方する以外にありません。

 

それでは、検査に出ない慢性の頭痛の再発を防ぐには、何科の担当になるのでしょうか。

 

次に、慢性疲労症候群という、極度の疲労が継続的に続く病気があります。通常、この病気は内科を受診して血液検査などの各種検査を受けます。しかし、慢性疲労症候群の場合は、検査で異常が出ることは少なく、原因不明といわれます。

 

原因が分からないので、その病気に対する治療法は提示されません。極度の疲労で会社にも行けない状態の病気でさえ、病院では治療法は提示されません。そのような検査に出ない疲労の場合は「心療内科」にまわされて、精神的なことではないかと判断されます。

 

そして、心療内科では「薬」が出ます。ただ、脳を安定させる薬で慢性疲労症候群は治るのでしょうか。 

 

 最近増えている過敏性大腸炎は何科で治してくれるのか
川本治療所に来院される症状で、最近増えているのが過敏性大腸炎です。この症状の場合は、「内科」にいきます。大腸カメラで検査した結果、クローン病や潰瘍性大腸炎のように「腸からの出血や下痢が止まらない」ような症状が確認されると、内科医が治療方針を立ててくれます。

 

しかし、検査結果で過敏性大腸炎のように、腸に炎症がない場合は、医師は「良かったですね、クローン病や潰瘍性大腸炎ではなかったです」と、患者さんに伝えてくれます。

 

患者さんに毎日のように腹痛があったとしても、腸に出血や炎症が確認されない場合は、不思議にも治療方針を提示してくれません。

 

日本は先進国の中でも医療が発達していると言われています。しかし、実際に病気に罹ると「何科を受診すればよいのか」と悩んでいる人は多いです。検査結果が出ない場合の治療法の確立を私は熱望します。

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