指圧法で皮膚を刺激すると、身体はどのような反応をするのか

 全ての動物はスキンシップをしている
猿が毛づくろいしたり、ライオンが子供の首を噛んでひっくり返したり、自然界をみても親子間のスキンシップが盛んにおこなわれています。哺乳類で優れた脳を持つ人は、最も長い時間、子供との関係性を持ちます。

 

そのようなスキンシップは、強制的にしていることではなく、本能的にそれらが必要なことがわかっているからです。

 

おそらく、猿から人類へと進化していくなかで、自然発生的におこなわれていた治療法が「手による皮膚刺激法」と推測されます。いわゆる「手当て」です。その手当の方法は、「揉む」・「さする」・「押す」など様々な方法でおこなわれていたと思われます。

 

その理由は、皮膚を刺激することで症状が改善することをことを本能的にわかっていたからではないでしょうか。 

 

 皮膚には「ツボ」が点在している
では、なぜ皮膚を手で刺激することで病気がよくなるのでしょうか? そのような疑問が浮かんでくると思われます。まず、人体には各臓器や器官と繋がっている神経が体の端々まで分布しています。

 

特に、皮膚には脳と繋がりのある神経が分布しており、常に外敵の侵入に備えて感覚を研ぎ澄ましています。

 

また、皮膚には、神経や血管が集まって分岐する、いわゆる「ツボ」という部分があります。そこを刺激することで、血液やリンパ液、または疲労物質を流したり、その他にも臓器や内分泌器官の動きを調節したりします。そのように、皮膚には目にはみえない大事な個所(ツボ)が存在しています。

 

 皮膚刺激の効果を紐解く
ここで、皮膚を刺激することによって「体内ではどのような効果があるのか」をまとめてみます。

 

 ・神経の働きを調和する:
生体の精妙な働きは、脳から伸びる神経系が正常ではないとおこなえません。生体の全ての働きは、全身に張り巡らされた神経系の支配を受けています。

 

その神経系の1つに自律神経があり、心臓や胃、または腸やホルモンを分泌する内分泌器官の働きが関与しています。それらの働きを「促進させる交感神経」と、逆に「抑制させる副交感神経」に分かれます。

 

自律神経系に支配された場所の働きを、自分自身の意思でコントロールすることはできません。しかし、皮膚を刺激することで呼吸や心拍が整います。その理由は、皮膚刺激をおこなうことで、全身に張り巡らされた神経の伝達網の働きが調和されるからです。

 

 ・骨格を整える: 
人体は206個の骨で構成されています。一般的に骨は、カルシウムを中心に構成された「硬いもの」というイメージがあると思われますが、骨には多くの役割があります。また骨は1度出来上ると、一生そのままで変化しないように感じますが、実際はそうではありません。古くなった細胞を新しくしたり、壊れた個所を修復したりしています。

 

例えば骨の内部には、血管やリンパ管、または神経が通っています。そのことで、骨はそれらから豊富な栄養を授かっています。また、骨の内部にある骨髄組織では、赤血球や白血球を造っています。

 

したがって、血液やリンパ液などの体液が汚れたり、神経の伝達に狂いが生じた際は、骨自体にも栄養や神経命令が滞ります。その結果、骨や軟骨組織がもろくなることで骨折したり、変形(猫背)しやすくなります。

 

また、骨髄での血球の生産にも影響がでることで、体調不良がおきやすくなります。

 

そこで、それらを解決する方法に皮膚刺激があります。皮膚を刺激することで血流循環が増し、栄養が運ばれて老廃物は排出されます。また、背骨が整うことで神経が通る管(脊柱管)の幅が広がり、神経命令も活性化します。その結果、骨の新陳代謝は活発になり骨細胞の再生能力が向上します。

 

一般的に、上記したことを解決するのは、「整体やカイロプラクティック」のような外力を加えて骨を整えることを想像しがちですが、体の構造を理解しないで外力で骨を調整しても効果は長くは続きません。

 

 ・体液を動かす:
人の細胞は、体液(血液・リンパ液)により栄養を受け取りエネルギーを生産しています。また、その際にできた老廃物も体液(血液・リンパ液)の働きで処理しています。

 

しかし、人の体には遺伝的要因や生活習慣により、体液(血液・リンパ液)が滞る場所があります。その個所には、栄養が届きにくく、また老廃物が溜まりやすくなっています。当然ながら、その個所は病気が発生しやすくなります。

 

そこで、指圧などで個人の弱い箇所を刺激することで、体液(血液・リンパ液)の流れを活性させ、病気になりにくい体を構築していきます。

 

 ・内分泌の調整:
生体を正常に機能させるために、神経系とホルモンを使った内分泌器系があります。内分泌器官では脳からの命令を受けホルモンが造られます。

 

内分泌器官には、脳下垂体、甲状腺に副甲状腺、膵臓、副腎、卵巣、精巣などがあります。また、成長過程で退化していく胸腺や松果体も内分泌器官です。これらの器官の働きは重要で、内分泌器官が造るホルモンの質・量が少しでも乱れると生命維持に支障がでます。

 

内分泌器官の働きが乱れる原因は、ストレスにより脳からの命令が過多になることで内分泌器官が疲弊してしまうことがあります。また、遺伝的に内分泌器官が弱い人もいます。

 

内分泌器の改善には指圧法が適しています。なぜなら、皮膚を刺激することで脳を安定させることができ、なおかつ、弱っている内分泌器官付近を指圧することで、体液(血液・リンパ液)を呼び込みことができるからです。

 

それは、内臓器にも同じことがいえます。したがって、皮膚刺激は内臓器の調整にも適しています。

 

 ・結合組織(筋肉や靭帯)を柔軟にし、溜まった老廃物を除去する:
脳が緊張状態になると、筋肉や靭帯の結合組織は硬くなります。また、体を酷使した際にも結合組織には乳酸などの疲労物質が蓄積します。

 

結合組織(筋肉・靭帯)が硬直すると、結合組織に覆われて保護されている神経や血管、リンパ管が圧迫され神経命令が低下するほか、体液(血液・リンパ液)の流れが悪くなります。また、硬直した結合組織内には、血管やリンパ管が運んできた栄養素が運ばれにくくなります。

 

そのことで、結合組織(筋肉・靭帯)に老廃物が溜まり、いわゆる「しこり」ができます。

 

また、「しこり」自体が硬く成長することで、神経や血管・リンパ管を圧迫するようになります。そこで、しこりやその付近に対し指圧にて適圧を加えることで、体液(血液・リンパ液)を流し、栄養を呼び込んで、老廃物を排除します。

 

また、しこりを適圧で刺激してもらうことで、脳は気持ちよさを感じ、脳神経の働きが安定傾向に導かれます。

 

皮膚を指圧することで、上記してきたことが改善傾向に向かい全身症状が安定します。

 

 皮膚や指には感覚器官が多く存在する
皮膚を刺激することで体の機能が調和され、改善方向に向かうことはお伝えしました。その理由は、皮膚には知覚神経の終末部分である神経終末が存在しているからです。

 

その作用は、皮膚が受けた感覚を、脳に伝えるために全身の皮膚にくまなく分布し、痛い、怖い、冷たい、暖かいなどの感覚を電気信号に変えて知覚神経に伝えています。

 

また、皮膚刺激が筋肉層に達すると、筋肉組織に分布する神経終末からはアセチルコリンが放出され、筋肉細胞に存在する受容体に受け取られます。これにより、筋肉細胞に電気刺激が加わり筋収縮が引き起こされます。

 

このように、皮膚を刺激することで神経伝達が活性したり、刺激を受けた場所からは神経伝達物質が造られます。

 

 刺激を与えるのは指(指圧)が一番である
このような反応を向上させるには、指圧が一番であると私は思っています。その理由は、手の指(指紋部)には、触角小体があるからです。触角小体の刺激は、細胞膜にある感覚器を目覚めさせ、その刺激によって細胞膜では電位差が発生することで、栄養素の取込みや老廃物の排出がスムーズにおこなわれます。

 

また指圧による皮膚刺激は、生体に活気を与えたり、異物に対する抵抗力がついたりすると考えられています。このような作用は、科学的には解明できないのですが、皮膚を指圧することで、上述してきた体の相互作用を正常化させることができているのではないかと私は考えています。

 

人類は進化し、多くの病を患います。そこで現代医学は、それを治そうと遺伝子治療や手術、または薬を併用して病の改善に立ち向かっています。そのことを必要とする病も多くありますが、皮膚を手で刺激するという「本能が求めている方法」を加味しても良いのではないでしょうか。

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