なぜ、母親の産道は狭いのか?

 羊水は胎児と母親の接触を閉ざしている
母体内で成長した胎児には、あるとき出産の時期がきます。そのきっかけは「破水(はすい)」という、羊水を母体外に捨てることにより起こります。母胎内の胎児は羊水に浮いています。その羊水があるおかげで胎児は母親の体には接触しません。したがって、母親の子宮壁にあるセンサーは胎児を異物と認定しません。

 

母体は出産が近づくと、「破水」という羊水を捨てる作業にかかります。破水により羊水が捨てられると、胎児は母体の子宮壁に接触します。そのことで、胎児と接触した子宮壁は胎児を異物と認定します。

 

母胎は子宮壁に触れる胎児(異物)を、体外へ出そうとします。そのことがきっかけで出産がはじまります。

 

 なぜ、産道は狭いのか?
胎児にとっても母親にとっても、出産はとても苦難なことです。それは、母親の産道が狭いことにあります。この出産の苦難さは哺乳類全般でみることができます。出産のときに胎児が死んでしまうことも少なくありません。

 

単純に考えて、体力のない胎児になぜ、そこまで苦難を与えるのでしょうか? 子孫を残すという意味から考えると、もっと安全でスムーズに出産ができるほうがよいのでは と、考えてしまいます。

 

母体内の胎児は、胎盤により酸素が供給されています。ようするに、その時の胎児の呼吸は「肺呼吸」ではありません。しかし、生まれた数秒後に胎盤呼吸から肺を使う肺呼吸に変わります。

 

この肺呼吸に変わるきっかけは、上記した産道が狭いことで起こります。この産道の狭さがポイントになります。

 

胎児は苦しみながら狭い産道を通過していきます。その時に産道と胎児が擦れあうことで、皮膚に刺激を受けます。その刺激で皮膚と関係する脳神経に命令が伝わります。

 

その結果、脳は胎児に対し肺で呼吸するための命令を発します。

 

例えば、「帝王切開」による出産では胎児は産道を通らずに取りだされます。したがって、産道による皮膚刺激は受けません。ですから、帝王切開の場合は助産婦さんが、胎児の身体を叩きます。この行為には皮膚を刺激して肺呼吸を誘うためにおこなっているのです。

 

そのようなことは哺乳類の出産時にも頻繁に行われています。例えば馬の出産をみても、産まれてきた際に動かない我が子を母親は一生懸命に舐めまわします。この舐めるという行為で皮膚に刺激を与えています。その刺激により仔馬が立ち上がり、動き出す光景を皆様も見たことがあると思います。

 

このように我々は、産まれる時に皮膚刺激を受けることにより脳神経にスイッチが入ります。例えば生後まもない赤ちゃんの手に、親の指を握らせると「ギュー」と握り返します。この行為は「把握反射」といいます。

 

また、赤ちゃんの体に急に触れると驚いたようにバンザイしたように両手を上げたり、足の指を刺激すると足の指を大きく開いたりします。バンザイするのを「モロー反射」、足の指を開くのを「バビンスキー反射」といいます。このような反射は、新生児の脳が発達していない時期(生後3カ月ほどの間)だけのものですが、皮膚を刺激することで体が反応することがわかります。

 

 皮膚と脳は外胚葉から分化する
人が受精すると受精卵は、外胚葉・内胚葉・中胚葉に分化します。また、それらは段階に応じ、さらに分化していき、脳や消化器、呼吸器、筋肉、骨などになっていきます。

 

皮膚は脳と同じ外胚葉から分化します。ようするに、皮膚も脳も元は同じ部分だったということになります。(2014年、大阪大学の実験で、神経は外胚葉のみからできるのではないことが判明しています)

 

上記した理由や多くの治療経験から、川本療法は手による皮膚刺激法を治療の中心に位置付けています。それは、患部(皮膚)を刺激することにより自律神経(脳)が安定するからです。

 

脳が不安になることで自律神経は乱れます。自律神経の乱れは多くの病気を引き起こす原因になります。

 

自律神経を整える方法は多くありますが、その中でも「手による皮膚への刺激」が一番重要であると私は感じています。実際に不安になった際にはお互いが抱き合ったり、大手術の前には家族に手を握ってもらったりすることで安心感を得ることができます。

 

子供も恐怖心のある時は「抱っこ」を望みます。このようなことを望むのは、皮膚刺激が脳を安定させるということを本能的にわかっているからです。

 

その反面現代医療は、問診や薬を提案するだけ患者に触ることはありません。「患者に触れる」という行為がないと、病気の真の改善はできないという強い信念をもって私は望んでいます。

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