デトックス中ではなく、デトックス失敗中である
聞き飽きた言葉、「デトックス中だから、、、」
アトピー性皮膚炎を患っている患者さんは、色々な治療を試みてきたことでしょう。
そして、多くの指導者に出会い、様々な方法を試みてきた中で、指導者が揃って口にする言葉があります。その言葉とは「デトックス中だから、、、、」です。
治療の初期段階では、「デトックス中だから、、、頑張りましょう」という言葉に納得し、患者さんも「この時期が過ぎれば、、、、」と我慢し頑張ります。
しかし、一定期間治療を試みるも、アトピー症状が改善に向かわない時でも、指導者から「デトックス中だから、、、」といつもの言葉が発せられます。
この言葉は、どの施術を選択しても聞かされる言葉です。その言葉に慢性アトピー性皮膚炎の患者さんは「ウンザリ」しています。
なぜなら、皮膚から何が出てきているのか? いつまでデトックスすればいいのか? という問題に明確な説明がないまま「デトックス中だから、、、」が繰り返されるからです。
皮膚から出る毒素と遺伝子の関係
細胞は酸素や栄養素、または電子を利用してタンパク質とエネルギーを生産しています。細胞がエネルギー生産を行う際に、お土産として必ず「排気ガス(毒素)」が出ます。
その排気ガス(毒素)を活性酸素と呼ぶと簡単なのですが、私はその排気ガス(毒素)に個人差があるのではないかと考えています。
「肝臓の働きで消せる排気ガス」「尿酸でしか消せない排気ガス」「女性ホルモンでしか消せない排気ガス」「グルタチオンでしか消せない排気ガス」など、排気ガス(毒素)を消す方法に違いが生じてきます。
そして、各々の方法で解毒した排気ガス(毒素)は、肝臓→腎臓→尿・便ルートで処理したり、皮膚→発汗・ガス化して捨てるルートを駆使し排毒していきます。
そのことから推測すると、アトピー性皮膚炎を発症する人の排気ガス(毒素)は、肝臓→腎臓ルートの解毒システムが通用しない排気ガス(毒素)であると考えています。
つまり、アトピー性皮膚炎を発症させる排気ガス(毒素)は、肝臓→腎臓→尿・便ルートでは対応できない毒素なので、皮膚からの排毒が中心になってきます。
したがって、皮膚からしか排出できない排気ガス(毒素)が日々、生産されることで、アトピー性皮膚炎は治りにくく、いわゆる「デドックス中だから、、、、」ということになります。
体の中の「水」が問題である
アトピー性皮膚炎を誘発する毒素は、皮膚からしか排毒できない毒素であるとはお伝えしました。
細胞から生産される毒素は、遺伝子の影響を受けているので毒素の種類を変えることは安易ではありません。そこで私が注目しているのが、毒素の排出方法を整えていくことです。
皮膚から毒素を排出する際に、重要な物質があります。それは「体の中に存在する水=生体水」です。
生体水は微細でかつ、結集力があることで物質を包み込む作用があります。体内では栄養素であれ化学物質であれ、生体水が「包み込んで運搬・排出」しています。
その光景は、オハギをつくる行程を思い浮かべて頂ければ理解しやすくなります。オハギを作る際、もち米にきな粉をまぶします。きな粉は粒子が細かいことで、もち米をすき間なく包むことができます。
きな粉でもち米をすき間なく包み込む原理と、生体水が物質を包み込んで運搬・排出する原理は似ています。つまり、包み込む物質の粒子が微細なことが重要となります。
(株)オーブス社が製造する生体水化された水の1種に「水と精油が分離しません」。界面活性剤や乳化剤を使わず、水と油が分離しない液体が存在するのです。
その仕組みは、微細な水分子、1つ1つが集まり、精油を包み込んでいるのです。つまり、おはぎにまとう「きな粉」のように、精油に微細な水がまとっているのです。
このような水を「生体水化された水」といいます。その生体水化された水を1日に2、5〜3リットル飲用します。人によって違いますが1か月〜2か月ほどで皮膚の有棘層に生体水化された水が増えてきます。
有棘層に生体水化された水が増えることで、排出する毒素を、微細な水が包み込んで、皮膚に毒素が触れずに排出できるようになります。
毒素が皮膚に触れると、異物として排除する活動が活性化してしまう
有棘層に生体水化された水が少ないと、毒素を包み込んで排出できないことはお伝えしました。
そうなると、皮膚に毒素が付着してしまい、その毒素が紫外線などに反応し痒みを誘発します。
皮膚が「毒素を異物」と認識すると、その異物を排除しようと大量の体液(リンパ液)が集まってきます。それが、いわゆる、浸潤液です。
アトピー性皮膚炎の方は、健康指導者から「デトックス中だから、今が絶え時だから、、、、、」と、同じセリフで励まされます。
しかし、本心は「デトックスしないといけない物質は何なのか? いつまでデトックスすれば終わるのか?」と疑心暗鬼になっています。
そこで私が思うことは、デトックスしないといけない物質は、細胞でエネルギーを生産する限り作られる。つまり、生きている限り生産されるということです。(高齢者はエネルギーが低下するので毒素も減ります)
したがって、「デトックスしないといけない物質を、きちんとデトックスすることができるか」ということが重要なのです。
そのためには、生体水化された水で毒素を包み込んで排出するために、体内の水の質を変える必要があります。
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