皮膚に出てくる「黄色い液体」は何なのか
皮膚炎が酷くなると黄色い液体が出てくる
皮膚炎を患うと、どうしても皮膚を掻きむしってしまいます。その後、患部にはやや黄色みががった液体が浮き出てきます。
その液体が乾くと、患部は化膿したようになり、時間とともに「パキパキ」に乾燥してしまいます。そしてその箇所がとても痒くなります。
多くの人は、その液体は悪い物という認識をもっています。一方、この液体はいったい何なのか? という思考を持つ人は多くはいません。
人は患部を治す物質を持っている
自然治癒力という言葉があります。一般的には、「人が持ちあわせている自然に治す力」と解釈されています。
しかし、「人が持っている自然に治す力」を具体的に説明できる人は少ないです。
それでは、この自然治癒力とはどのような物質であり、その物質がどのようにして患部を治していくのかをまとめます。
その前にお伝えしときたいことがあります。それは自然治癒力とは白血球の攻撃力ではないということです。
白血球は、確かに異物を攻撃してやっつけてくれます。したがって、自然治癒力の仲間です。
しかし、白血球か異物を攻撃する際に、正常細胞にまで傷つきます。ようするに、白血球は正常細胞にとっては敵ともいえます。
・自然治癒力の正体:
@火傷したら水ぶくれができる
Aすり傷の患部に透明の液体が集まる
B膝に水が溜まる
C水頭症という、頭に水が集まり腫れる
D目の眼球に傷がつくと、涙が溢れでる
E花粉などの異物が侵入してくると鼻水が大量に出る
上記したように、人が怪我や病気をした患部に透明の液体を集める習性があります。
この「透明の水」こそ自然治癒力の正体です。
その透明の水の主な成分は「アミノ酸」です。患部を修復するアミノ酸は、リンパ液内に特に多く存在しています。
ようするに、細胞が傷つくとアミノ酸(リンパ液)が素早く患部に集まり細胞を修復します。
そのアミノ酸が集まると、患部に存在している雑菌や異物と戦います。その時に患部にある透明の水は、化膿したように黄色に変化します。
ようするに、皮膚に痒みが生じた際に、掻きむしることで皮膚に傷ができます。そこに黄色ブドウ球菌などの雑菌がびこります。
そのことで、体はその部分を治そうと皮膚に透明の水(アミノ酸)を集めます。そして、患部にはびこる細菌類とアミノ酸が戦うことで皮膚に黄色い液体が滲出してきます。
皮膚科医も患者も、患部が黄色く膿を持つことは患部が酷くなったと思っています。しかし、実際は細胞が傷ついた際に「患部に水を溜める習性」であり、患部を治すための物質が集まっているということです。
修復物質のアミノ酸(リンパ液)が患部に集まり過ぎる人がいる
患部を治すために集まるアミノ酸(リンパ液)は、少なくても多過ぎてもいけません。しかし長年病気を患っている人は、患部に対し過剰に防衛しようとすることで、大量のアミノ酸(リンパ液)が集まりす。
ここで、アミノ酸(リンパ液)が集まり過ぎる原因をまとめます。
@過去に強いストレスを経験したことで、副腎が弱り免疫が過剰になっている
A長期間、病気を患っている
Bアレルギー症状がある
Cハチやムカデなどに刺された事がある
D蚊に刺されると酷く腫れる
上記したような人は、インフルエンザの予防接種を受けた際にも、患部が過剰に腫れる場合があります。
皮膚炎の人は、修復物質のアミノ酸(リンパ液)の質が低下してくる
長期の間、皮膚炎を患っていると、繰り返し皮膚に傷ができます。そのたびに細胞修復物質であるアミノ酸(リンパ液)が集まり患部を修復しようとします。
しかし長期間にわたり、細胞を修復してきたために、アミノ酸(リンパ液)の質が低下してきます。
アミノ酸(リンパ液)の質が低下したのを補うために、「量」を増やします。そのことで患部には大量のアミノ酸(リンパ液)が集まるります。
皮膚に大量に集まったアミノ酸(リンパ液)は、体内から滲出してくるので、あたかも悪い物質が滲み出てきたかのように思ってしまいます。
しかし実際は、患部を修復するための物質(アミノ酸)が集まっているのです。ただ、その物質(アミノ酸)の質が低下していることに問題があります。
一般的に皮膚の傷ついた箇所に水が滲出してきた際には、患部が悪化したと解釈してしまいます。そのことで、「また、悪くなったのか」と患者は落胆し自律神経に悪い影響がでます。
そのような時に、上述したきたことを知っていれば、「これは、悪い個所を治しにきてくれているのだ」と考えることで気持ちの落ち込みはましになります。
皮膚に滲み出てくる黄色い液体は、細胞を修復するための物質(アミノ酸)であることをご理解ください。
川本療法の神髄を伝授:無料メルマガ登録
皮膚に出てくる「黄色い液体」は何なのか 関連ページ
- 皮膚炎に対する疑問
- アトピー性皮膚炎と遺伝子の関係
- 体内から皮膚に何が出てくるのか:体内毒素編
- 体内から皮膚に何が出てくるのか:腸内毒素編
- 体内から皮膚に何が出てくるのか:化学物質編
- 肝臓にとって苦手な毒素がある
- デトックス中ではなく、デトックス失敗中である
- 皮膚表層に分布する血管と血液の摩擦により痒みが生じる
- 皮膚の同じ箇所が痒くなる理由
- 過去にステロイドを使用した箇所が痒くなる
- 皮膚炎の人の皮膚が「ポロポロ」剥がれる理由
- アトピー性皮膚炎とリンパ節の関係
- 自律神経は、「痒いことで乱れるんや!」
- 花粉の季節とアトピー性皮膚の関係
- アトピー性皮膚炎とリウマチ・関節炎の関係
- 玄米菜食が一時的にアトピー性皮膚炎を改善させる理由
- リンパマッサージでアトピー性皮膚炎は治らない
- 乳幼児の皮膚炎の原因
- 思春期の皮膚炎の原因:男性編
- 思春期の皮膚炎の原因:女性編
- 成人の皮膚炎の原因:男性編
- 成人の皮膚炎の原因:女性編
- 老人の皮膚炎の原因:腎機能の低下編
- アトピーの意味と歴史
- 腸内生菌バランスを整える
- アレルゲンが侵入してくるルートを減らせねば
- 川本療法:まずは、リンパ節内清掃です
- 川本療法:乾燥した皮膚に水を増やす
- 川本療法:皮膚の水を流出させない