副腎と女性ホルモンバランスについて
川本治療所です。
最近、不妊症の方の相談が増えています。不妊は多くの問題が複合的に絡みあっています。
まず、
①腰椎2・3番目の骨のズレにより子宮、卵巣への神経命令が低下し、その結果、子宮、卵巣の働きが低下します。
②社会進出した、才能豊かな女性が頑張りすぎて副腎疲労になることで卵巣にホルモンの材料が届きにくくなり上質のホルモンが合成できなくなる
③ダイエット志向など日常から低カロリー食に走り、ホルモンの材料であるコレステロールが不足する
④日本国もコレステロールは「悪」と指導するのでさらにコレステロールの摂取量が低下する
⑤ストレスから逃れるために、甘い物を過食しその影響でホルモンバランスが崩れる
などなど沢山の原因があります。
金曜日にきて頂い30代の女性は、生理が3ヶ月なく、来院。
急性膵炎、過敏性大腸(慢性の下痢)も併発。
1回の治療後に「先生、3ヶ月無かった生理が1回の治療のあとすぐに生理が来ました!」と、喜びの報告を受けました。
今回は腰椎の神経にコンタクトした結果、卵巣の働きが一次的に急向上し、生理がおこったと思われます。
しかし、中長期的に解決した訳ではありません。根本的な食事、生活習慣、考え方を変えないと来月は生理が来ない可能性があるとお伝えしました。
副腎と女性ホルモンバランス。
前回のブログで、コルチゾン(副腎ホルモン)が多く分泌されると、同じ材料を共有するプロゲステロン(卵巣ホルモン)の分泌が低下してしまい上質の女性ホルモンができにくくなるということをお伝えしました。
その影響で、甲状腺にも負担がかかり甲状腺ホルモンの分泌が乱れバセドウ病や橋本病を発症します。
その結果、生理不順や無排卵、生理前月経症候群などの症状が出てきます。
もう1つ、エストロゲンの分泌が増える傾向にあります。
プロゲステロンが低下、エストロゲンが増え過ぎる。
この状態が続いているのが現代の女性の特徴です。
何故エストロゲンが増えるのか?
①糖質を餌に腸のカンジタ菌が過剰に増えた際に分泌する「エストロゲン類似物質」が原因になります。
②環境ホルモンの影響。例えばプラスチック製品・石油系の化粧品・シャンプーリンス・肌用クリーム・ダイオキシン
養殖の魚、家畜の餌に混ぜるホルモン剤・農薬
などなど沢山の原因があります。
実は、我々が日常服用している最近の「薬」にはホルモン剤が多く使用されています。
その薬は肝臓で処理され、それらが尿や便の中に排出されて、下水処理施設に。
下水処理施設では、ステロイド系ホルモン剤の殆んどは除去出来ません。
それが、河や海に流れ込み、それをプランクトンが食べ、それを小魚、エビなどが食べ、それを近海魚が食べ、それを人間が食べて、ホルモンのバランスが崩れるという、
最悪の循環になっています。
殆んどの環境ホルモンは脂肪細胞に蓄積され、体内でエストロゲンと同様の働きをします。
上記したサイクルでエストロゲン過剰の構図が出来上がります。
怖いですね。
では続きは次回に。
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