「尿のPHについて」 栄養医学研究所、故・佐藤氏のブログ解説
昭和11年開院 神経刺激療法の川本治療所です。
■■6月予定
・アドレナル・セラピー「人へ」5回講座 開催中 募集は終了しています。
・6月7・8日 東京施術(青山一丁目) 8日に1枠キャンセルがでました。
・6月13・14日 名古屋施術(伏見) 募集終了しています
・西宮本院での施術 新患枠 1枠 募集
■■6月30日 九州 「家族や大切な人の病気は私が治す」セミナー開催
梶山医師と川本とのコラボセミナー、「maternal up(マターナル・アップ)セラピー」を開催します。
毎回、定員オーバーの人気セミナーを久しぶり開催します。
「maternal up(マターナル・アップ)セラピー」の理念は、https://karada-naosu.com/en367.html
6月30日 セミナー詳細や申し込み方法は、https://karada-naosu.com/en359.html こちらから。
■尊敬する故・佐藤氏の残したblogで気になる記事をアップして解説していこうと思います。
生前、佐藤氏は「自分の知識はあの世にはもって行けないから、知識を全てオープンにして一人でも多くの人に役だててほしい」ということを口癖のように話していました。
しかし、問題もあります。佐藤氏の知識レベルと一般人とでは「レベル差」がありすぎて、理解するのに解説書が必要なことが多かったからです。
私もその一人で、佐藤氏のブログを理解できないまま読んでいたことが多くあります。しかし、その内容はまさに「国の財産」ともいえます。したがって、佐藤氏が残したブログを「少しでも分かりやすく解説していけたらなぁ」っと思います。
さて、今日も故・佐藤氏のブログを少しでも分かりやすく解説していければと思います。
佐藤氏の2007年のブログ 「pHについて?」 http://nutmed.exblog.jp/5057963/から
「佐藤・本文」
pHの2回目で、だ液のpHと体内環境の関係についてです。
病院やクリニックでだ液は血液や尿ほど検査対象になることはほとんどありませんが、血液や尿と同じ、またはそれ以上に体内の環境を物語る貴重な材料なんですよ。
昨日のブログでも紹介しましたが、pH試験紙を購入して早速ご自分のだ液のpHを検査してみてください。
(川本)だ液でのpHの検査は日本の病院でおこなう習慣がないことで、そこまで重要ではないという認識の方が多いのではないでしょうか。
血液検査だけでは分からない身体情報を唾液検査でできる。私達も知識を身に着け不定期にでも実践していけるといいですね。
「佐藤・本文」
だ液のpHが上昇している場合(アルカリ性傾向になっている場合)
だ液中pH値の上昇は、細胞の酸度が増加しているために代償的(それを改善するため)に体がアルカリ性の状態を作り出しpHバランスを整え様とする状態にあるものと考えられます。
これは、細胞が酸性状態に耐えられる能力を超えてしまうと、アルカリ状態戻そうとする働きをするからです。
(川本)だ液のpHが7.4よりアルカリ性の状態は、良いのでは????と思った人が多いでしょう。
pHは7.4の弱アルカリ性が理想であります。
それが7.4よりもアルカリ性傾向になっているのは、、、、、なんと細胞の内部が酸性傾向になっているのを帳消しにしようとする反応なんですね
「佐藤・本文」
細胞の酸度は、Na+ (ナトリウム)の保持とK+ (カリウム)排泄のバランスに関与しています。
体外に排泄されるK+が増加すると、アルカリ性と酸性のバランスが悪くなり、その結果、だ液がアルカリ性を示します。
pHの上昇は、自律神経系におけるナトリウム‐カリウム比率に対しても同様の状態を引き起こし、結果として酸性‐アルカリ性のバランスに影響を与えることになります。
だ液のpHが7.00以上に増加した場合、唾液に含まれるの主要消化酵素であるプチアリンの活性を著しく減少させます。この結果、全ての食物、特に炭水化物を十分に消化することができない状態に陥ります。
(川本)体内からカリウムが失われる原因は下記のようなことで生じます。
・嘔吐(おうと)や下痢が続いた場合、または多量の下剤の服用時
・過度なストレス下で生活している場合
・副腎皮質ホルモンの過剰状態(クッシング症候群、原発性および続発性アルドステロン症)
・ステロイドを服用・使用して治療している
・利尿薬の服用時
・尿細管アシドーシスなどの腎臓病がある
上記したような症状がある際は、尿中へ多量のカリウムが排泄されます。
「佐藤・本文」
だ液のpHが低下している場合(酸性傾向になってる場合)
pH検査は水素イオン濃度を測定する検査ですが、水素イオンは人間の体にとって重要な物質です。
(川本)水素イオンについてはNHK高校講座参照http://www.nhk.or.jp/kokokoza/tv/kagakukiso/archive/resume027.html
「佐藤・本文」
細胞や組織は、水素イオンによって老廃物を正常に体外排泄する解毒機能を持っていますが、この機能に障害があると、解毒機能が十分に働きません。
だ液はこのような状態を反映して、だ液中の酸度が高くなります。(pH値が低くなる)
だ液中のpH値が低く(酸性)なる背景は、胃酸の逆流、腎臓の酸性症と関連しています。
腎臓の酸性症は、腎臓が、体が必要としない水素イオンを体外排泄する代わりに、体にとって重要な重炭酸塩イオンを排泄してしまうことによるものです。
このような状態が続くと、体内は益々酸性に傾いていくことになります。
腎臓機能を向上させこのような状態を改善するために、ミネラルを基本とするアルカリ性栄養素を十分に摂取し、酸度を中和させることが重要です。
また、口腔内を常に酸性状態にしてしまう原因(アマルガムなども原因の1つと考えられる)を除去することも考慮する必要があります。
(川本)
体の中が何らかの理由で極度の酸性状態に陥った場合、身体はそれを中和するために腎臓をはじめとする組織や臓器がアルカリ状態を作り出します。
唾液のpHが低く酸性状態では、尿のpHがアルカリ性に傾いているのです。
つまり、尿のpHがアルカリ性に傾いている状態は、腎臓の機能低下で酸性物質を排泄できない状態であり、その代わりに重炭酸塩イオン(アルカリ性)などの体にとって有益な物質を排泄してしまうからなんですね。
このように「尿のpHがアルカリ性に傾いている状態」で、細菌に感染していない(炎症反応がでない)ことが確定されたのであれば、腎臓の機能障害を強く疑うべきです。
「佐藤・本文」
だ液のpH検査をする場合、早朝の食事をする前と食後2時間以上あけた就寝前が適しています。
だ液のpH検査をするときには、歯磨きやデンタルリンスなどはpHに影響を与えるため、歯磨きやデンタルリンスをする前に行ってください。
また、pH試験紙を直接舐めるとことはお勧めできませんから、試験紙にだ液を垂らすようにするといいでしょう。
(川本)だ液のpHのお話しですが最近では唾液検査の正確性が問われているそうです。なぜなら、多くの化学物質を含む食材や歯磨き粉などの影響がでる可能性があるからです。したがって、ドイツでは尿によるpHを推進しているとのことです。
「本文」
食生活やストレスにも影響を受ける体内のpHですので、ウィークデーの平日に2回、そうですね火曜日と水曜日がいいでしょうか。
それと、週末の土曜日又は日曜日に1回検査してみてください。こうすることで、平日の食生活、ストレスと休息時の食生活、ストレスの状態を比較することができます。
(川本)みなさん、一度、体内pHを測定してみてはいかがでしょう
HPは「川本治療所」電話 0798-33-4557
私が監修しているセミナー「アドレナル・セラピー」
WEB上で私が身体について纏めている「病気の治療所」も参考にしてください。
施術や身体に関するお問い合わせは「病気の治療所のお問い合わせフォーム」から