起立性調節障害という病気について
川本治療所です。
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さて今日は、最近よく耳にする起立性調節障害についてです。
起立性調節障害は、自律神経失調症に属します。
原因が分かりにくい自律神経失調症をさらに細分化し、病名を付けていくという現代医学の不思議な手法です
起立性調節障害は、特に思春期に起こりやすく、女子の発症率が高いのも特徴の一つです。
その理由は、医療現場では下記のように説明されています。
思春期は急激な肉体の成長に対して、自律神経系や循環器系の発達が追いつかないために、自律神経系のバランスが崩れてしまうことが大きな原因ではないかと考えられています。
この説明を読んだ人は、それはわかる、それではどのようにして治していくのかが知りたいのではないでしょうか
・起立性調整障害の発症理由:
親や祖父母の思いに応えようと、頑張る子供が発症しやすいように思います。
つまり、勉強や音楽、またはスポーツなど、親や自分が思い描く理想に応えようと一生懸命に頑張るタイプが発症しやすいということです。
しかし、頑張り過ぎたが結果が伴わなかったり、親との意見の違いが生じ始めたりすることで、精神的に追い詰められます。
その状態が続くと、副腎・卵巣・甲状腺ホルモンのバランスが崩れ下記のような症状が出るのではないかと考えています。
起立性調整障害、特に女子に多い理由について
・ホルモンとの関係:
①生理が始まることで、副腎ホルモンの生産量が不安定になる
②そのことで、脳は甲状腺ホルモンへホルモン生産指令を出す
③甲状腺ホルモンの生産能力には個人差がある
④「③」のことで、生産能力の弱い子は体調不良になる
「①」の説明
副腎と卵巣が造るホルモンは「コレステロール」が共通の材料であり、生理がはじまるとコレステロールが卵巣に多く使われることで、副腎ホルモンの材料が枯渇するイメージをお持ち頂ければと思います。
・食事との関係:
上記で述べた、卵巣・副腎・甲状腺ホルモンの血中循環量が減ると、脳は生命の危機を感じます。
そのれを乗り切るために、手っ取り早い栄養素である糖質を要求します。
①手っ取り早い、栄養素である糖質(炭水化物を含む)を欲する
②糖質を摂取後、一気に血糖値が低下し、低血糖症状になる
③低血糖の状態(生命危機)を乗り切るために、副腎や脳はカテコラミンを過剰分泌する
注)カテコラミンとはドーパミン・アドレナリン・ノルアドレナリンの総称である
体調不良時や低血糖時に、過剰分泌されるカテコラミンの影響でさらに体調が悪化する
ここで、カテコラミンが過剰分泌された際に起こる症状を列記します。
・身体的症状:
①頭がしめつけられる、手足が冷える(血管の過剰収縮が原因)
検査では出ない腎機能の低下です。それをまとめます。
①排尿の威力が低下してきた
②頻繁に尿にいきたくなる、また、尿が遠くなる
③乗りものに酔いやすい
④階段を上る、早いペースで歩くと息切れと疲労感がきつい
上記したことは、慢性腎臓機能低下症のほんの一部ですが、特に「③・④」の症状をお持ちの人は要注意です。
・「③・④」の症状がある人
①腎臓で造られるホルモン、エリスロポエチンの生産能力が低下していることがある
②エリスロポエチンは、造血ホルモンであり、酸素とヘモグロビンとの結合力を向上させる
③エリスロポエチンが減ると「②」の能力が低下し、血中酸素濃度が低下し貧血やめまいを生じる
また、「④」の症状は、ストレスや糖質・たんぱく質の過剰摂取などにより、体液が酸性に傾くことで、血液中の腐敗ガスを腎臓が処理できないことで、息切れが発症します。
川本治療所では起立性調整障害へのアプローチは
①副腎・甲状腺ホルモンへアプローチしホルモンの質の改善を目指す
②過度な糖質制限を強要するのではなく、食べてもよい食材の提案、また、糖質を欲してしまうメカニズムの改善
③体調不良状態、低血糖状態を緩和し、カテコラミンが過剰分泌され過ぎないようにしていく
④腎機能へアプローチし、エリスロポエチンの生産能力を向上させる
⑤自宅での指圧を親の協力のもとに、子供におこなっていく
上記したことは、なにも起立性調整障害だけの治療ではなく、原因不明といわれている症状で悩んでいる人にもあてはまります。
お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「副腎疲労になりやすい性格や環境」の欄で詳しく述べていますので参考にしてください。
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