腸より胃のほうが大事な理由

川本治療所・川本です。

現在、私が運営するサイト「病気の治療所」で動画を配信しています。

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また、１０月２日　大阪・１０月９日　東京　にて専門家向けのセミナーを開催します。

■１０月２日（大阪）１０月９日（東京）で開催する[専門家向けセミナー]について

上記日程で「専門家向けのセミナー」をおこないます。

このセミナーでは
１、　現代病（副腎疲労症候群や自己免疫疾患）の発症メカニズム
２、「１」の症状への問診学
３、「１」の症状を患っている人への「必要な、または制限する栄養学」
４、「１」の症状を患っている人への必要なサプリメント

上記した内容を話していきます。（内容は変更する場合があります）

私は常々、「施術力や人格を兼ね備えた本当の治療家」が一人でも多く増えてほしいと思っています。

世代を超え、通用する「本当の治療」を学びたいと思っている方は、１０月のセミナーに参加してください。

川本療法にご興味のある先生はセミナー開催案内ページをご覧ください。


さて、今日は
　■「腸よりも胃のほうが大事」について

　腸より胃が大事である
世間では、「腸が一番大切な臓器である」というキャッチコピーが溢れています。

その影響で、多くの人が発酵食品や食物繊維を多く摂取しています。

腸が大切な臓器であることに異論はありません。しかし、腸へのアプローチをしているにも関わらず、多くの方は体調不良から脱出できません。


その理由について、私は「胃」に問題があると考えています。

つまり、「胃が弱いと、いくら良い食材を摂取しても、体に必要な形にまで分解できない」からです。

■胃弱とは、胃酸の量が少ないのではない
一般的に胃弱といえば、「胃酸の量が少ない状態」であると思われています。
また、胸やけや逆流性食道炎などを発症している人も「胃弱」といわれますが、このタイプは「胃酸が多すぎる状態」です。

つまり、胃酸が少ない、または胃酸が出過ぎる症状を総して「胃弱」といわれています。

しかし、真の胃弱とは「胃酸の多い少ないではなく、胃のPHが強酸性であるかが重要です。」

つまり、胃酸が分泌されていても、胃酸のｐHが強酸性（ｐHが０．８～１，２)でない人が、真の胃弱なのです。

一般的な病気以外にも、最近日本でも増えつつある「慢性疲労症候群」や「関節痛」「うつ病」の発症する原因の背景に、ｐHの酸性度が弱まっていることで胃酸の生産能力が低下することが深くかかわっているのではないかと思います。


　■たんぱく質からアミノ酸が作られる経路　
食事で摂取したタンパク質は、胃で生産される消化酵素（ペプシン）の働きで、ペプトンに分解されます。　

ペプトンとは「アミノ酸とタンパク質の中間の状態の物質」であり、そのペプトンが小腸に到達すると消化酵素（ペプチターゼ）により、アミノ酸に分解されますす。

ここで重要なのは、胃酸のｐHです。

上記したように、胃酸のｐHがｐH０,８～１,２の強酸性でないと、胃酸の刺激で生産される消化酵素が分泌量が低下します。

つまり、胃酸のｐHがアルカリ性に偏っていると、上記したようにタンパク質をペプトンにまで分解することができません。

未完成なペプトンは小腸から吸収されることがなく、大腸に運ばれてしまいます。

日本人は元々、胃酸のｐHが強酸性ではない人が多く、そのことで「あっさり」した麺類やパンなどを多く食べます。

その反面、タンパク質や脂質は控える人が多いことで、タンパク質が不足傾向にあります。

■人にはアミノ酸が必要である
人の体を構成している、約６０兆個の細胞とその働きに不可欠な物質があります。それはアミノ酸です。

私たちが肉、魚、穀物などを食べると消化の作用で20種類のアミノ酸に分解され、私たちのカラダの中で再び、タンパク質、すなわち体の各部分を構成するための「タンパク質」に組み換えられます。

つまりアミノ酸は、タンパク質を胃酸で分解することで生産される物質です。

しかし、胃酸のｐH（ｐH０,８～１,２）がアルカリに偏っていると、動物性・植物性を問わず、たんぱく質の消化が十分におこなわれず、質の良いアミノ酸が作られないということです。

人の保有する６０兆の細胞や遺伝子情報であるＤＮＡもアミノ酸から作られています。ＤＮＡの材料がアミノ酸であるということは、アミノ酸は全ての生命の源といえます。


一般的には、腸が生命維持に源であるといわれています。しかし上述してきたように、体に必要な物質を作り出すのに、まず第一番目に働いているのが胃の消化作用です。


腸の改善ばかりに気をとられていますが、今一度、胃の重要性を再認識してください。


「病気の治療所」内で述べている「腸より胃のほうが大切な理由」http://karada-naosu.com/category6/en348.html

を参考にして下さい。

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