「ラカントS」と「イライラ」について

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■セミナー開催

・5月20日 九州 「お母さんが病気を治す」コンセプト、maternal upセミナー開催

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■5月施術予定

名古屋 5月9・10・11日 伏見のサロンにて

東京 16・17・18日 神楽坂のサロンにて

その日以外は西宮の川本治療所の本院で施術

 

■糖質制限への疑問「ラカントSとイライラ」」について

私は、指導者であることで自身で色々な栄養療法を試してきました。

玄米菜食を厳格に2年半・ナチュラルハイジーン(生食)を1年・本能食(欲するものを食べる)は長続きせづ。
そして糖質制限を厳格に2年半、その後、炭水化物を1日1食のプチ糖質制限を約6年ほど継続してきました。

なぜ、多種の栄養療法を試すのか? その理由は「多種の栄養療法を試さないとそれぞれの良さや欠点が分からないから」です。

また、多種な栄養療法を試すことで患者さんにキチンとした情報を伝えることができるからです。

 

その中で、一番長く実践したのは、糖質制限です。

糖質制限をするきっかけは、低血糖症の患者さんが増えてきたことです。低血糖について勉強しているうちに糖質制限の第一人者の崇高クリニックの荒木 裕先生や江部先生にご縁を頂き、糖質制限のことを色々と教えて頂きました。

そのことで、私自身も糖質制限を実践し一定の効果を感じ、患者さんに糖の怖さをお知らせしてきました。
しかし、1年ほど前から色々と悩みが出てきまして、糖質制限の危険性もみえてきました。

このブログでは、糖質制限への疑問について綴っていきたいと思います。

ラカントSとイライラ」についてです。

 

■腸から吸収されない糖質(ラカントSなど)について

糖質を摂取すると、血液中の糖が急に増え、その後に、血液中の糖が減ることで低血糖症を引きおこすことで、

空腹時に糖の摂取を控える、または、小腸で糖が吸収されない糖(ラカントS)などが推奨されてきました。

しかし、集中力が強い人やダウン症やアスペルガー症状などをお持ちのお子様の特徴は、「ラカントS」を摂取した後、「よけいにイライラ」するという話が増えてきました。

 

集中力が強い人は「好きなことに夢中になる」ことがあります。

そのようなお子様は、脳を酷使することで脳の栄養である糖質を無性に欲しがります。

なぜなら、脳を使い過ぎることで脳の栄養の1つである糖が不足する傾向にあるからです。

 

しかし、パン・めん類・穀物などの糖質(グルコース)を摂取すると高血糖状態になり、その後、急激に低血糖になることで、思考力の低下・手足の震えなどの症状が出ます。

そこで、口では甘さを感じるが、腸から吸収しにくい「糖質ゼロ・ラカント」でお菓子などを作ってもらうと提案をしてきました。

 

しかし、集中力が強い人または、ダウン症やアスペルガー症状などをお持ちのお子様は、かえってイライラするケースがあります。

なぜなら、口に含んだ時に「甘さを感じる」ことで、脳に糖質が来るんだ! と、一瞬期待してしまいます。

しかし、口には甘いが腸から吸収されないことで、脳内には糖質が来ません。

したがって、期待した糖質が脳に運ばれそうで運ばれてこない。

「なぜ、糖がこないんだー」、、、、と、なり、イライラしまた、糖が不足から集中力が低下し不機嫌になるのです。

患者さんの中には、イライラが限界に達し、壁を叩いたりするケースもありました。

 

■パレオダイエット アップデート版を推奨されている崎谷先生は、、、

細胞内ではエネルギーに変換せれにくい、パン・めん類・穀類などの摂取は控える。代わりに細胞内でエネルギーに変換しやすいシンプル・シュガーである果物・蜂蜜・黒糖を摂取することで、体内にエネルギーが満ちると提唱されています。

さらに最も禁止されていることは、植物油脂(ココナツオイルを除く)とグルコース(パン・めん類・穀類が分解されてできる)の結合物は細胞内ではエネルギーに変換できないどころか、大量の乳酸が発生するので摂取しないようにともいわれています。

 

■一方、糖質制限推奨(ケトンエネルギー派)の方は、、、、、

そもそも、糖質からエネルギーを得ようとすることが間違いである。ヤマネコもライオンも糖質制限中の人も、血糖値は100近くある。

つまり、糖質を摂取しなくとも体内で糖質を生産してくれるので、高血糖→低血糖を招く「糖質」を摂取することが間違っている。

糖質を取らないで体内に蓄積してある脂肪を燃やしケトンエネルギー体質で生活してきたことが人類の歴史が物語っている。と。

 

 

■糖質制限を厳格にできるならケトン・エネルギーでも生活はできる

私も2年半 厳格に糖質制限を実践し、ケトン・エネルギー体質で生活してきました。(体重が落ちすぎましたが)

ケトン・エネルギーでも生活はできます。

しかし、厳格に糖質制限を実践できる人はどれくらいいるでしょうか?

ダウン症などをお持ちのお子様や中高生の女子に糖質制限を強制しても不可能です。(経験してきました)

よほどの信念がないと厳格に糖質制限を実践することは無理なのですね。

 

■そこで、代わりの対案が必要であった

上記したように、お子様に厳格な糖質制限を実践させるのは難しいので、指導者として何か対案はないのか? を模索してきました。

以前、江部先生にも「糖代謝を向上させることができればいいのでは? その方法はないですか?」と相談したりしてきました。

糖尿病や低血糖症とは「糖代謝不全(細胞で糖質がエネルギーに変換できない)」で発症します。したがって、糖代謝が向上すれば、糖質を摂取してもいいのでは、と。

その悩みに答えてくれているのが、パレオダイエット・アップデート版の崎谷先生です。

グルコース(パン・めん類・穀類が分解されてできる)は細胞内でエネルギーに変換されない→糖代謝が不全する

グルコース+フルクトース(果糖)=シンプル・シュガー(砂糖・果物・蜂蜜)は細胞内で容易にエネルギーに変換できる→糖代謝が向上する

 

栄養学は本当に難しいですね。「食べ過ぎない食事法」などキチンと実践すればいい方法も沢山あります。
しかし、このストレス社会で、厳格に実践していくことは難しいことです。

糖質制限か? 糖代謝を向上させる? のが良いか。この先、まだまだ勉強が必要です。
ただ、パン・パスタなど小麦加工食品に植物油脂が結合している、グルテンも含まれている食材は避けるべきですね。

セミナーでは、最新の患者さんの実践結果を報告させて頂きます。

 

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