甲状腺の薬が減らせ、無月経も回復しました。
川本治療所です。
土曜日は娘のバレーの発表会、日曜は知り合いの方の日本舞踊の会と、違う種類の「舞」に触れてきました。どちらも洋・和ともにそれぞれの良さがありますね。
日曜日の「舞」の会に、オーストラリア人の尺八演奏者がゲスト出演しておられて、外人さんが奏でる尺八の演奏も印象的でした。
さて、今日は名古屋でのセミナーに参加頂いたのがきっかけで、治療している患者さんのNさん 39歳 女性
来院時の症状は
①甲状腺機能低下症(橋本病)約2年前からチラージン 50ミリ、体調不良時には25ミリをさらに追加
②無月経 5年前に9カ月生理がない 現在も数カ月がないことが多い
③尿酸値が高い アロプリノールを服用
④尿管結石を過去に発症
⑤原因不明の5キロ体重増後、激やせ後、軟便・腹部張り感・腰痛・異常な肩こり・全身のむくみ
⑥極度のイライラ、「電車などで人に触れられただけでも、キレそうになる」と言っていました
⑦食事は、一時期は生食や、果物中心で、最近は炭水化物中毒で過食状態
このような状態で治療開始しました。
私が注目したのは、尿酸値の高さです。尿酸は体内で発生する活性酸素を除去してくれる物質。しかし、女性は尿酸の代わりに女性ホルモンで活性酸素を除去します。
したがって、女性は通常なら尿酸値は上昇しません。しかしNさんは基準値を大きく上回っていました。ここから推測できることは、「正常な女性ホルモンは造られていない」といことです。
しかし、ストレスで活性酸素は大量に生産されます。そこでNさんのからだは女性ホルモンが少ないので、尿酸が出動!!となった訳です。
見た目はモデルさんのように綺麗なNさん、しかし、体内は「男」になっていたのです。
高尿酸の影響で尿管結石に、、、、ここでも「男」ッぽい症状が勃発していました。
Nさんは、そのことを伝え、このような症状はサプリメントだけでは解決できないことを理解して頂き、
①最低月に1~2回専門家による施術の重要性(自律神経を整える)
②自宅での自己指圧の重要性
③今の食事を変える必要性(炭水化物、特に小麦を減らしタンパク質・良質の脂質の摂取)
④少数精鋭のサプリメントの必要性(無駄なサプリはやめる、身体とお金双方ともに負担でしかない)
上記のことを「長ーい問診」で伝え納得の上で開始
2015年の2月から施術開始し、7月現在までの経過は下記の通りです。
5月から生理不順も回復し、極度肩コリや腰痛は軽減、イライラも少し軽減。しかし、過食は時期によって食べ過ぎる
6月に、医師から「チラージンの服用を減らしてみますか」との声がかかりました。
7月、医師から「チラージンをやめてみましょう」と言って頂きました
いつもお伝えしているように、「患者が勉強し・努力し、自分が血液検査結果をみて、医師に相談を持ちかける」このことで、医師は、改めて血液検査結果に注目してくれます。
患者が何も言わないと、検査結果に対し「スルー」されることも少なくありません。「患者力を付けましょう」。
今回のように、病気が改善したのは本人(家族)の努力です。我々はその道標を示す役目に過ぎません。
また、今日の内容は1つの体験談であり、病気の回復には個人差があります。
お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「女性ホルモンや尿酸と活性酸素の関係」と「副腎と甲状腺の関係」を詳しく述べていますので参考にしてください。
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