副腎疲労の方の食事法
川本治療所です。
20年も前から「副腎、副腎」と患者さんに言ってきました。長い間定期治療に来て頂いている患者さんが、「先生、最近マスコミも副腎て言ってますね」と言われます。
そうなんですね、日本は副腎の重要性についてはアメリカなどより50年は遅れている感じがします。
さて今日は、川本療法で引きこもりの慢性疲労症候群から約二ヶ月半で、仕事復帰された30代の女性からの質問です。
「副腎疲労からくる低血糖症状で、手が震えてくる時があります。午前中と特に夕方です。
それが怖くて糖質を制限と朝食も抜いて仕事をしていますがそれでイイですか?」
との、質問です。
副腎疲労の方の、特徴の一つに「低血糖」症状があります。
糖を食べたあと血糖値が急上昇して、それを処理しようとインスリンが大量に出て、今度は血糖値が「急降下」します。
急上昇からの急降下の時に「震え」「イラつき」「空腹感」「糖質が欲しくなる」などの症状がでます。
特に「痩せ型体系」の方に多いです。
低血糖になった時は、通常は「副腎ホルモン」や「甲状腺ホルモン」又は膵臓から「グルカゴン」というホルモンなどが出て血糖値を上昇させてくれます。
しかし
副腎疲労や甲状腺機能低下になっている方は此れらのホルモンが出にくくなっています。
よって、低血糖が改善されません。
川本治療所では、空腹時に糖質を食べないようにお伝えしていますが、相談者の方は低血糖が怖くて、糖質や朝食までも抜いて仕事にいっているとの事です。
しかし、これは危険です。とお答えしました。
低血糖が怖くて糖質を抜くのはいいですが、食事全体を抜くのはお勧めしません。
副腎疲労症候群の方の食事は。
①糖質を出来るだけ食べない様にする
②1日に5~6回に分けて食べる
③昼食は11時前に食べるのが理想です。その際は、糖抜きの物を食べる
④11時に昼食が食べれない方は、人に隠れてでもその時間にアボガドや乳化剤の入っていないチーズなどを食べる
⑤5時ごろの一番低血糖が起きやすい時間帯です。したがってその前に、軽く食べる。(低糖が必須)
そして夕食。
⑥そして寝る前に、ナッツや寒天などを少量食べる
この様に副腎疲労症候群が回復するまでは、エネルギーが枯渇してしまうまでに、頻繁に食べ物を補充します。
なぜなら、副腎ホルモンの量・質が悪いのでそれらをエネルギーとして使えないので、食事からエネルギーを確保する必要があります。
副腎疲労症候群が回復してくると、上質のホルモンが造られ、その作用で体内のエネルギーが確保されるので食事回数は減らしていけます。
それまでは、低血糖を起こす前に、自分から栄養を補充してあげねばなりません。
副腎疲労症候群の方は、糖質を食べなくても軽い低血糖症状がでます。
川本治療所では副腎を回復するプログラムを行いながら、段階的な食事法をお伝えしていきます。
10時半、14時、夕方16時過ぎに猛烈にしんどくなる方は、副腎疲労になっているかもしれません。
特に痩せ型体系の方、注意して下さい。
逆に、小太り体系の方は低血糖症状が出にくいので、糖を食べ過ぎて中性脂肪が体内で増え、その影響で不定愁訴になります。
こちらのタイプの方もご注意ください。
では、また。
お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の副腎疲労の食事の欄に詳しく述べていますので参考にしてください。
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