副腎疲労と排卵のない生理
川本治療所です。
前回はカンジタ菌や、環境ホルモンの影響でエストロゲンが過剰になる話を書きました。
今回は、排卵のない生理についてです。
ストレスや糖質の過剰摂取によって、副腎が過剰に働きホルモンを生成しやがて副腎疲労に。
副腎ホルモンは、プロゲステロン(卵巣で造る)と同じ、コレステロールから作られます。
ストレス時には、ホルモンの材料であるコレステロールを副腎が優先的に使い、卵巣にコレステロールが届かないことでプロゲステロンの質が低下します。
注)プロゲステロン=黄体ホルモンです。
此処で、再確認しましょう。
「生理の仕組み」
年頃になると、脳の視床下部の命令をうけて、
脳の下垂体から、
卵胞刺激ホルモン=エストロゲン分泌を促すホルモンの分泌が増え、
休止状態の、卵胞が「卵巣の中で」発育を始めます。
卵胞刺激ホルモンの命令を受けて、卵胞からエストロゲンの分泌が増えます。
このエストロゲンが子宮内膜を「厚く」して、
排卵後に卵子が受精した時に、着床する為の「ベッド」を作ります。
受精しないとこの「ベッド」を体外に捨てます。
コレが生理=出血です。
「排卵の仕組み」
エストロゲン(卵胞ホルモン)がある一定量になると、
脳の視床下部はエストロゲンをそれ以上出さないように、
下垂体に命令を出します。
下垂体は、視床下部の命令を受けて、
排卵を促すプロゲステロン=黄体ホルモンをだします
注)ホルモンは血液によって、運ばれます。
この黄体ホルモンの出す刺激で、
120個ほどの成熟卵胞から、卵が一つ飛び出して、
「卵管」の先にキャッチされ、卵管の管に入っていきます。
コレが排卵です。
排卵された「卵子」は約24時間は生きています。
卵管内で「精子」と巡り会い結合すれば
「妊娠」となります。
卵胞がストレスや環境ホルモンによって、「悪の刺激」を受け続けた事で、
卵巣機能が弱り、続いて卵胞が弱り、
結果
無排卵になります。
無排卵になると、
必要な量のプロゲステロンが作られず、
女性特有の体調不良になる可能性が高くなります。
無排卵生理、実は思っているより多くの女性が、この状態になっています。
エストロゲンとプロゲステロンのバランスを崩す、ストレス(副腎疲労)や環境ホルモン此れらに打ち克っていくのは至難の技ですね。
次回は、其れらに少しでも立ち向かうための方法を書けたらと思います
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