ストレスと白血球の関係

川本治療所です。

患者さんやブログの読者さんからの質問の多くに「活性酸素」を分かりやすく教えてほしいとの声があります。

今日はそのことを、できるだけ分かりやすく解説できればと思います。

活性酸素が物質を酸化させていく仕組み

①ストレス時には、白血球に属す、顆粒球が増え、安心時にはリンパ球が増える

②ストレス時に増える、顆粒球は、活性酸素を放出して、異物を攻撃する

特に、細菌や未完成な細胞を攻撃します。この顆粒球が増えすぎると、異物を過剰攻撃してしまい、その際に正常細胞までも巻き添えにしてしまいます。

このように、白血球の攻撃が過剰過ぎると自己免疫疾患が発生する場合があります。

逆に、安心時に増える「リンパ球」は、ウイルスなどの小さい異物を攻撃します。したがって、リラックスできないとリンパ球が増えないために、ガン細胞へ攻撃ができなくなり、ガン細胞は増殖します。

話は、戻り、

現代人に、自己免疫疾患が多いのは、ストレスと戦うために、自律神経が緊張し顆粒球が増えていることが原因と思われます。

ここで、

分かりにくい活性酸素を分かりやすく説明

地球上にある物質で、「元素」があります。その元素の仕組みは、「地球」の周りを「月」が回っているのと似ています。

「陽子というプラスの電気を持った原子核」を地球と例えます。その周りに「マイナスの電気を持った物質(電子)」が回っていて、それを月と例えます。

陽子(地球)がプラスで、電子(月)がマイナスの電気を帯びています。この陽子(地球)と電子(月)の数の違いによって元素に名前をつけています。

ここでいくつかの元素を例にだして説明していきます。

①水素:陽子(地球)が1個 電子(月)が1個

②リチウム:陽子(地球)が3個 電子(月)が3個

③酸素:陽子(地球)が8個 電子(月)が8個

④リン:陽子(地球)が15個 電子(月)が15個

⑤金:陽子(地球)が79個 電子(月)が79個

上記のように、陽子(地球)と電子(月)の数よって名前を付けています。また、陽子と電子の数は対になっています。

また、この陽子(プラスの電気)の周りを、電子(マイナスの電気)が反対方向に回ることで、お互いに発生する電子の「磁力」を消しています。その状態を物質が「安定」していると表現します。

ここで問題児の「酸素について説明します

酸素の原子構造は少し変わっています。

酸素は、他の元素にはない特性を持っています。空気中の酸素は陽子(プラスの電気)が8個、電子(マイナスの電子)が8個で安定しているように思われます。

しかし、酸素の8個の電子の内、2個が身勝手な動きをするのです。

この身勝手な2つの電子があることが、酸素の特性です。そのような酸素元素は「不安定である」と表現します。

「不安定といわれる理由をを説明」
酸素の電位のうち、身勝手な2個の電子は、自由に動きまわり、他の分子にくっついたり、電子を奪ったりしてしまいます。

身勝手な酸素電子は、他の細胞から、電子を奪います。

電子を奪われた細胞は不安定になった状態=酸化といいます。

身勝手な2つの酸素電子は、自分の相棒を探し「対」になって安定しようと、他の物質の電子を強引に奪っていきます。

その結果、酸素は安定しますが、電子を奪われた物質は「不安定」になります。

この現象を分かり易く説明

対になっていない酸素電子を、「結婚していない男子、酸素くん」とします。
この酸素くん(電子)は、結婚願望は非常に強く、すぐにでも結婚を望んでいます。

しかし、近くに意中の独身女性がいないので、この酸素くん(電子)は、結婚している友人の奥さんを好きになります。酸素くんは、その友人の奥さんを強引に奪い取りにいきます。

その強引な手口で酸素くん(電子)は、友人の奥様を奪い取ります。友人の奥様を奪い取ることに成功した酸素くん(電子)は「安定」します。しかし、奥様を奪い取られた家族は「不安定」になります。

活発な動きや強引な手口から「活発な酸素」という表現から、「活性酸素」といわれています。ようするに活性酸素の意味とは、酸素が元気であるという意味ではなく、身勝手な酸素電子の行動が「活性」していることから活性酸素といわれています。

英語ではFree・Radicals(フリー・ラジカル)と表現しています。フリーとは「単身」でラジカルとは「過激」という意味です。

 

「活性酸素は体にとって敵か味方か」

人は細胞内(ミトコンドリア)でエネルギーをつくったり、免疫が異物と戦ったり、または紫外線を多く浴び過ぎたりした場合にも、副産物として活性酸素ができます。
この活性酸素は、1種類ではなく対処する内容に応じて、体内で何種類もつくられます。

例えば、風邪を引いた際に「熱」がでます。37度ほどの微熱のときは、体内では弱い活性酸素を用いてウイルスに対応します。
しかし、強いウイルスが体内に侵入してきた際は、弱い活性酸素から強い活性酸素へとチェンジして対応していきます。

ようするに、熱がでるということは、風邪のウイルスに対し、免疫が発する活性酸素が攻撃しているからです。一般的に熱が上がると、解熱剤を飲ませます。しかし、その行為は、逆に活性酸素の働きを抑制させてしまい、風邪の症状が長引くことになります。

しかし、強い活性酸素が出来過ぎることは、良いことばかりではありません。
高熱が続く時には、強い活性酸素で脳細胞が壊死する可能性が高まります。我々の先人は、そのことを知っていたのか「頭寒足熱」ということを実践し、頭部を冷やしていたのです。

白血球が異物をやっつける武器は活性酸素です。また、抗がん剤も強力な活性酸素です。本来、活性酸素には異物などから体を守る働きがあります。しかし、逆に活性酸素が増え過ぎると、正常な細胞まで攻撃してしまい病気や老化の原因になります。

したがって、緊張状態を長い期間継続してしまうような生活は、顆粒球が増えてしまいます。

その結果、活性酸素が増え細胞を攻撃してしまいます。

ここで、提案です。
3度の食後のあとリラックスする、良い睡眠を6時間確保するこのことが基本になりますので、一度、お考えください。

今日は少し難しかったですね。

 

お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「活性酸素の発生メカニズムと働き」の欄に詳しく述べていますので参考にしてください。

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