上質なワインでも悪酔いする:ヒスタミンとの関係
西宮で自己免疫を中心に施術している川本治療所です。
■8月9・10日 東京(青山一丁目)施術 終了
8月18日 西宮 アドレナル・セラピー 「もっと人へ」講座 募集終了
8月22・23日 名古屋(伏見)施術 キャンセル待ち
9月13・14日 東京(青山一丁目)1枠 募集中
9月19・20日 名古屋(伏見)1名募集中
■ワインを飲むと悪酔いする理由の第二弾です。
第一弾のでした「輸入ワインで悪酔いする理由」で、ワインの製造過程やワインに含まれ物質での反応をお話ししました。
今日は、「上質なワインでも悪酔いする」メカニズムをお話しします。
前回のblogで書いたように、基本、日本で輸入されているワインには上質なものは少ないのですが、
例えばワイン原産国でワインを飲用しても悪酔いする人がいます。
その理由は、「ヒスタミン反応」が関係しています。
つまり、ワインの問題ではなく、それを飲用する身体側の問題なのですね。
■ヒスタミンとは
皆様も抗ヒスタミン薬はご存じでしょう。この薬はヒスタミンの反応を鈍くすることでアレルギー症状を抑えています。
ではヒスタミンとは、、、、、、、
ヒスタミンは、ヒトでは皮膚、肺、胃で最も量が多く、脳と心臓では少量確認されています。
ヒスタミンは普段、白血球や肥満細胞に「格納」され存在しています。
しかし、ウィルスや花粉、ダニ、ハウスダスト、ペットのフケなどが体内に侵入してくると活性化されます。
生体システムを守るための「防衛化学物質」として血液細胞中に放出されます。
放出されたヒスタミンの働きの中心は「血管を使い、患部を修復する物質を大急ぎで運ぶ」ことがあります。
血管の壁の構造は「メッシュ構造」になっています。
栄養を細胞に届ける際は、「メッシュが広がり」血管壁から栄養が滲みでます。
つまり血管の収縮・拡張させ、メッシュの間隔を狭めたり、広げるという離れ業を血管は行っています。
メッシュの間隔狭めた後に、急に広めることで、白血球やアミノ酸や体液が血管壁から滲みでて、炎症部位へ運ばれやすくする状態を言います。
皆さま、おなじみの「鼻水」とは鼻の血管のメッシュが広がることで、水(アミノ酸)が過剰に届けられた現象。
また、ジンマシンは血管のメッシュが広がり、患部に赤い成分(ヘモグロビン)が過剰に届けられた現象となります。
アレルギー症状が発生する背景には、ヒスタミンが過剰に生産されることによって、血管透過性亢進(血管のメッシュを広げる)が亢進し、患部に修復物質が運ばれることで発症します。
(注)ヒスタミンは、悪者ではありません。ヒスタミンは神経伝達物質であり、胃酸、血管、筋収縮、および脳機能の調節に関わっている生命活動には欠かせない物質です。
しかし、「自分力が低下(体が弱る)」すると、体内に異物を入れまいと、ヒスタミン反応が過剰になり過ぎるのですね。
■「ヒスタミン反応と発酵食品の関係」
ヒスタミンは人の体内でつくられるだけでなく、食品や飲み物からの摂取して体内に入る経路も有ります。
ヒスタミンは、食材をバクテリアが「代謝」する際に生産されることが確認されています。
ワインの製造過程・味噌・醤油・納豆・キムチ・鰹節・燻製・塩辛・醸造酒・ナタデココ・アンチョビ・漬けもの・魚醤、発酵バターなど微生物による発酵食品をはじめ、ヨーグルト、ナチュラルチーズ、で関わるバクテリアの多くが、発酵過程でヒスタミンを生産します。
このほか、熟成工程や保存加工を経た肉や魚で使用するバクテリアも同様にヒスタミンを生産します。
ヒスタミンを生産するバクテリアの中には0℃前後の低温で繁殖する種もいて、長期間冷蔵保存している魚等でも保存中に大量のヒスタミンが生産されることが確認されています。
日本では健康の源と思われている、発酵食品がヒスタミンを生産していることで、体内のヒスタミン反応を過剰にしている可能性があります。
その中に、ワインも含まれていることで、ワインを飲むと「しんどい」と訴える人がいるにです。
何の物質でアレルギー反応を起こしているのか分からない人は、一度、上記した「発酵・熟成」を2週間、止めてみることをお勧めします。
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