甲状腺の薬が減らせました
川本治療所です。
(注)改善報告を掲載させて頂いていますが、川本療法で改善したわけではありません。
川本療法の考えの根幹である「自宅ケア」を患者さん自身、または家族の協力によって、継続努力したことで改善したと考えています。
医師や治療家は病気を治すことはできません。ただ、改善方向に導くための「道しるべ」をお伝えすることはできます。
今後も精進し、良い「道しるべ」を提案できるように努力していきたいと思います。
さて、今回は甲状腺の話です。
一般的に、「血圧の薬は一回服用すると一生飲まないといけない」とか「甲状腺機能低下症(橋本病)でもチラージンは一生服用しないといけない」と思われています。
脳下垂体をオペした場合や甲状腺を摘出した場合は一生、薬は必要ですが、、、、
今回は、甲状腺機能低下症(橋本病)の薬の減薬の報告です。
まずは患者さんに頂いたメールを紹介します。
2015/03/02 (月) 川本先生
こんばんは。
先ほどお電話させていただきました〇〇と申します。
やはり、じっくりお話を伺いたいので、6日17時の健康相談をお願いしたいと思います。
お話ししました通り、バセドウ病の診断を10年ほど前に受け、
メルカゾールで投薬治療を続けてきたのですが効果が出ないので2年ほど前にアイソトープ治療。
その後ヨウ化カリウム、現在はチラージンで調整をしているのですが、体調良好とは言えません。
他にも側湾、バレット上皮があります。
食生活など気をつけてはいますが、今までの不調は副腎が関係しているのではと思い、
自分に合った根本的な改善方法を伺いたくご指導いただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
Sさんから連絡を受けて東京でお会いすることになりました。とても素敵な秀才型の女性です。
私がよく口にする「脳を使えるタイプ、一時期仕事やプライベートでも相当頑張ったのでしょう」
頂いたメールから抜粋
川本先生
お世話になっております。
自己指圧、温圧、鶏胸の煮汁などのお陰で、少しずつ良くなっている気がします。
ただ、まだちょっとしたストレスがかかるだけでキレやすいのには困ったもの(笑)
昨年の人間ドックの結果を見直した所、
・骨密度低め
・抗核抗体値高め(リウマチになりやすい?)
・白血球少なめ
・HbAlc高め、糖代謝障害の疑い
・総コレステロール、LDLコレステロール低め
・血中カリウム少なめ
など、色々ありました。
やはりコレステロール少なめなのが、ホルモン生産に影響しているのかもしれませんね。
現在1日おき程度にチラージンでホルモン補充をしていますが、
先生がおっしゃったようにあくまでも薬、きちんと作用していない気がして止めてしまいたいのです。
今まで10年近くメルカゾールなど薬を飲み続け、アイソトープ治療までしてしまった自分の身体に対して
出来れば一切止めてしまいたいのですが、段階を踏んだ方がいいのか判断出来かね、
先生のご意見はいかがでしょうか?
なるべくサプリなどに頼りたくない所ですが、一時的ということでサプリも考えた方がいいのかもしれませんね。
甲状腺を弱らせてしまった分、副腎に元気を出してもらって症状を改善出来たらと思っています。
お忙しいことと思いますので、お時間ある時にご指導よろしくお願い致します。
Sさんは、自分自身が決断した治療法を随分後悔していおられました。しかし、そのときの判断は、その時に一番良いと判断したことをしたのですから致し方ないとお話しました。
問題は、「今からどうするかです」とお話して、Sさんに理解して頂き、治療や自己指圧、食事療法をとても熱心に実践してくれました。
そして、うれしい報告です。
2015/06/12 (金)
川本先生
お世話になっております。
先日の血液検査でチラージンを週3錠から1錠に変更となりました。
以前減らしたときは日中眠く、だるくなってしまいましたが、大丈夫そうです。
お陰さまで良く眠れるようになり、イライラが減るなど、意欲的に生活することが出来るようになりました。
ただ、つい無理をしがちなので(笑)やりすぎにならないよう気をつけています。
サプリメントが無くなりますので、追加の注文をお願いいたします。
引き続きどうぞよろしくお願い致します。
今回は病院のドクターも協力的な方で、検査結果を見て減薬を決断いただきました。
「薬は一生のまないといけない」と思っている医師が多い中で、良かったです。
ここでお伝えしたいのは、病気を治しているのは私やドクターではありません。
私たちは「道しるべ」を提示しているだけなのです。
いつもいうように、常識とは大勢の意見であって正解でないこともあります。
甲状腺の病気は頑張りすぎて副腎が弱り、脳が甲状腺にホルモンを要求
最初、甲状腺は頑張ってホルモンを生産しすぎ(バセドー氏病)それが続くと甲状腺が疲弊してホルモンがつくれなくなる(橋本病)に移行します。
今回Sさんの場合、甲状腺ホルモンを作りすぎるので、医師はその働きを抑制するアイトソープを選択、アイトソープ治療は甲状腺自身を働けなくする治療です。
当然ながらホルモンができないのでチラージンを投与という、常識の範囲(大勢の意見)の治療をされていました。
そこに、私は甲状腺は自己免疫疾患に属する説明をし、副腎や肝臓の重要性を説きました。
それを理解して頂いた結果です。
私が減薬を勧めることはしません。あくまでそれは医師の判断です。
しかし、医師に相談するためには知識が必要です。
ようするに、自分の身体なので勉強して「患者力」をつけて努力していくことが必要なのです。
今回は本当に良かったです。
今回のことをブログに掲載する件も心よく快諾して頂きました。
最後にそのメールを紹介します。
川本先生
こんばんは。
ブログ掲載の件、載せていただいて構いません。
私自身色々な方のブログなどを見ることで治療法を知ることが出来ましたので、
他の方のお役に立てれば幸いです。
この病気は病院での診断だけでなく、自分自身でも自覚しにくいことがとても辛いことだと感じました。
私も甲状腺の治療をしていながら、鬱?それとも更年期障害?と他の科を受診したこともありました。
家族や周りの方の理解が無いと、離婚などに発展しかねないと・・・
私も辛かったですが、主人も私が別人のようで一体どうしたのか分からず辛かったと言っていました。
悩んでいる方が沢山いると思うと、私は運が良かったと思い、沢山の方に知ってほしいと思っています。
どうぞよろしくお願い致します。
以上です。
お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「副腎疲労と甲状腺の関係」の欄に詳しく述べていますので参考にしてください。
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