気になるアレルギーに関する記事紹介

川本治療所にて。

朝焼け 画像

 
昨日の朝。 とても綺麗な「朝焼け」でしたね。 曇天の空の隙間から、 気がつくと絵の具では醸し出せない、神秘的な色に。 何かが起こりそうな予感が、でも決して悪いことではない、何かが。

昨日は、鬱で引きこもり、目眩(めまい)なども併発する30代の女性患者さんが2度目の来院。

彼女はとても研究科、大阪在住ですが、新宿のMクリニックにも通っていました。
Mクリニックは栄養療法や分子整合医学を取り入れている日本では希少な病院です。 低血糖症やアレルギー、慢性疲労症候群などに対応しています。

しかし彼女は、処方されるサプリメントの多さに、途中からサプリメント恐怖症になりました。

ようするに、カプセルがのどに詰まるような感覚を覚えて、飲めなくなります。

分子整合栄養医学を受けている人はこの感覚が分かると思います。この方もその症状でサプリメントが服用できなくなり通院を断念したそうです。

そして、川本治療所に。

俄然、燃えて来ました。静かな闘志を燃やします。きっと良い方向に行くと思います。

さて今日は、 朝日新聞の気になる記事紹介です。

アレルギー 新聞記事

 
・「花粉で植物アレルギーに?」

概要は、花粉症の治療をしている人の中に果物や野菜の一部にアレルギーに反応を持つ人が増えてきているという内容。

えー果物、野菜ー?(皆さんの代弁)

神奈川県立こども医療センターのアレルギー科の栗原 和幸さんが答えています。
「野菜や果物の一部に、 スギやイネの花粉内のタンパク質良く似た構造のものが含まれているため、アレルギーにを引き起こす。」

と述べられています。

イネ科の花粉症なら、 「メロン」「トマト」「ジャガイモ」
シラカバ花粉症なら 「リンゴ」「サクランボ」などが食べれなくなります。

どうすれば良いのかの質問に、 原因食品の除去に抗ヒスタミン剤の投与と書かれています。

 

ここから川本です。 川本治療所では、リウマチの患者さんに対し一定期間ナス科の野菜を抜いて反応を見る事があります。このように、アレルギー反応を呈する物質を除去することに異論はありません。

 

今回の件の川本の考えです。

花粉症でその時期に抗ヒスタミン剤やステロイド剤を使うと当然、ヒスタミンの反応は低下します。 ヒスタミンは、アレルゲンの存在を脳に知らせる物質ですがその反応を薬で鈍らせるので当然症状は治まります。

ようするに薬を飲むと、 ヒスタミンの反応が鈍ります。 すると脳は、「悪さをするアレルゲンの存在を知りません」したがって、
薬を服用している期間は症状がなくなります。

花粉症のシーズンが終わると、薬の服用をやめますね。

そうするとヒスタミンは、「クソー、俺を麻痺させたのはー誰だー!」と怒り、リベンジするかのように前より俄然、張り切ってアレルゲンを探します。

そこに、花粉で受粉する作物(果物など)がもつ花粉のタンパク質に対しても「敵がいたぞー」と必要以上に脳に知らせます。

ここでまた、病院は抗ヒスタミン剤。服用中はヒスタミンが麻痺。服用をやめると、ヒスタミンが「チクショウ~、またまた、俺を麻痺させやがって~」と更に過剰になります。

この手の症状は、安易に薬を飲んでしまった事が、こったんの始まり。

どの科に行っても、症状を止める「抗ヒスタミン剤」を処方。薬で感覚を麻痺させられたヒスタミンは今度は過剰反応に。

難しいですね。 花粉症を止める自然療法も薬ほど効果がなく困ってしますね。

この手の症状の根底には、ストレスや頑張り過ぎで副腎が弱り(体の抵抗力が弱り)、逆に免疫は弱った自分を守ろうと免疫過剰に。(弱い犬が吠える様に。)

「免疫力を上げましょう!」と医療の世界では大合唱です。しかし、免疫が過剰になって起こるのがアレルギーですから、まずは「免疫を整える」ことが大切です。

その為には副腎を回復させることが必須です。それと並行してアレルゲンを一時的に除去したり、アレルゲンの侵入ルートを 少なくしたりします。

次回はその事を書きたいと思います。

 

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