「胃が弱い」のは胃が弱っているのではなく「すい臓」が疲弊している

西宮の川本治療所です。

川本治療所では「痩せ型ヘニャヘニャちゃんを元気に」するためのノウハウがあります。そのために遠方から痩せ型で悩む人が多く来院されます。

その人たちの多くは「私は胃が弱くて」といいます。実際に胃が弱い人も多くいますが、実はその背景にあるのが「すい臓が弱っている」ことです。

例えば、膵炎になり入院すると、2週間ほど絶食で点滴のみの生活になります。ようするにすい臓を回復させるには、食べないで休ませることが一番だからです。

しかし痩せ型の人は、食べないわけにはいきません。なぜなら、空腹に耐えれないからです。

そこで、それを解決する方法に糖質制限があります。

ここで「糖質を食べたとき」と「食べなかったとき」のすい臓の働きについてまとめます。

A、糖質を食べないとき:

食事で糖質を食べないとすると、すい臓からはタンパク質や脂質を分解する消化酵素のみが分泌されるだけです。

B、糖質を食べたとき:

食事で糖質を摂ると、

①消化酵素が分泌される

②糖質は血液中に入り血糖値を上昇させます。血糖値が上昇するとすい臓からインスリンホルモンが放出され、血糖値を下げる

③急上昇した糖質がインスリンの作用で急激に下がると、いわゆる「低血糖」状態になります。その状態を回避するために、すい臓からは、グルカゴンホルモンが放出される

上記したように、Bの糖質を摂取した場合はすい臓からは、①消化酵素 ②インスリン ③グルカゴン が分泌されます。つまり

一回の食事で3回すい臓は働いたことになります。

一方、

Aの糖質を摂らない場合は、①消化酵素のみの分泌であるために、すい臓は一回の食事で1回だけ働くことになります。

つまり、糖質を摂るとすい臓は3回仕事をし、糖質制限ではすい臓の仕事は1回のみです。

これが、1日、3回の食事と間食が10時・3時・寝る前の3回、糖質を摂るとなると、

1日に6食で、すい臓は1食で3回働くので、合計18回の仕事をします。

 

一方、糖質抜きで3回の食事と10時・3時・寝る前の3回の糖質制限をすると、すい臓は消化酵素のみの6回の仕事しかせずに済みます。

糖質を一日に6回摂ると、すい臓は18回働き、糖質を摂らないとすい臓は6回働くだけですみます。この差は実に、12回もの仕事量の差になります。

これを365日、何十年も繰り返すことですい臓は疲弊します

胃が弱いのは胃が弱いのではなく、糖質を繰り返し摂取することですい臓が疲弊しているということを認識してください。

 

糖質を制限すると、痩せ型の人の大多数は「食欲が出てきた」と報告してくれます。

つまり、胃が回復したのではなく、糖質を控えることで、すい臓が休まり、質の高い消化酵素が分泌されるようになったからです。

「常識を疑ってみる」ことは難しいですが、川本治療所では痩せ型の人に消化に良いとされる炭水化物や野菜を減らし、タンパク質・脂質を多く摂取することで、

すい臓を休ませることで消化能力を向上させ、その結果、体を元気にさせる方法をおこないます。

しかし、それだけでは難しいのですが、「痩せ型を元気に」導く1つの方法を紹介しました。

では。また。

 

お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「痩せ型が太れない理由:すい臓との関係」の欄で詳しく述べていますので参考にしてください。

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