「肩こり」の正体

 

川本治療所・川本です。

現在、私が運営するサイト「病気の治療所」で動画を配信しています。

川本療法の「基礎」をわかりやすく説明しています。興味のある人はメルマガに登録して、ぜひ動画を閲覧してください。

今週末は名古屋での治療にきています。来院される患者さんが満足いくように頑張ってきます。

 

さて、今日の話は

 ■強い「あんま(按摩)」を受けると肩コリがひどくなる理由についてです。

最近はあんま(按摩)という言葉は使わなくなりましたね。

あんま「按摩」とは揉む治療法で強いマッサージと理解してください。

患部を強く揉むと、一見、楽になるように思われます。しかし、そうではありません。

 

人の皮膚や毛細血管、または肌肉組織の細胞はとてもデリケートなのです。

そのデリケートな組織を強く揉むと細胞は損傷します。時には内出血をおこしたりします。

 

■「揉み起こし」の正体

あんま(按摩)さんにいったのに、施術後に患部に不快感が生じることがあります。その状態を「揉み起こし」といいます。

 

「揉み起こし」状態とは患部を強く揉んだことで、細胞が損傷してしまうことはお伝えしました。

そうなると、身体(脳)は損傷した患部に、体液(アミノ酸類)を動員し、患部を修復しようとします。

 

損傷した幹部に体液(アミノ酸類)が集まると、患部は軽く熱を持ち、少し腫れたようになります。

その状態は、患者さんにとって、「強い違和感」となります。

 

その状態が「揉み起こし」状態というわけです。

つまり、細胞を強く揉むことは、患部を治しているどころか、患部の細胞を損傷させているのです。

 

■患部に集まった体液が「居座る」と患部は硬化する

強いあんま(按摩)で患部の細胞が損傷し、それを治すために体液が集まってくることで、患部が腫れることはお伝えしました。

 

その患部に集まってきた体液は、患部を治そうと一生けん命です。そのことで、患部に体液が「居座って」しまいます。

 

体液は患部を治す物質ですが、本来は仕事を終えると、体内で処理されます。

 

しかし、処理能力より、体液の量が多いと処理しきれずに、患部に体液が居座ります。

患部に居座った体液は、やがて凝縮され、硬くなる、いわゆる「しこり」ができます。

 

■あんま(按摩)の先生は、再度、その硬い患部を揉む

あんま(按摩)の強い刺激のせいで、患部に体液が集まり硬く「しこり」にになっているにもかかわらず、

あんま(按摩)の先生は「あなた、ここ硬いですなー」と言います。

患者さんも、「そうなんです、この前、揉んでもらったのに、なかなか柔らかくなりませんのー」といいます。

 

強く揉むことが原因で「しこり」ができているのに、施術者がその理由を知らないことで悲劇が広がります。

なぜなら、施術者は硬い箇所を再度、強い圧で揉むからです。そのことで、患部の細胞はさらに損傷してしまいます。

 

その細胞を修復しようと、身体(脳)は前回よりも大量に体液を患部に集めます。そのことで、患部は熱を帯び、腫れが増大します。

 

■「しこり」とは患部を治すために集まった「体液の残骸」である

私は肩コリがひどい、捻挫した箇所が硬く腫れているなど、気になる箇所は大抵、硬く膨れています。

 

その原因は、患部を過剰に治そうとするために集まってきた体液が居座った状態であると理解してください。

身体が弱っている人は、ヒスタミン反応が敏感なことで、特に、体液が集まりやすいために「しこり」が形成されやすいです。

 

■指圧では「揉み起こし」は起こらない

指圧とあんま(按摩)は、似て非なるものです。全く違います。

 

指圧は組織に対し垂直圧なんので、細胞を損傷させることは殆どありません。

 

また、川本指圧法は、「神経を狙っての指圧」なので、患部へのアプローチはきつい圧ではおこないません。

 

手での施術は、過剰なヒスタミン反応を正常に導き、病気改善や健康維持には必須であるとことは間違いありません。

しかし、その方法を誤ると、健康を害する原因にもなりかねません。

 

身体にことや治療法に関するお問い合わせは、HPの右上のメールアドレスをクリックしてメールして頂くか、「病気の治療所」のお問い合わせフォームよりメールしてください。また、電話でも受け付けています。

0798-33-4557です。

サブコンテンツ

このページの先頭へ