20年続いていた下痢がとまりました。
おはよう御座います。西宮の川本治療所です。
(注)改善報告を掲載させて頂いていますが、川本療法で改善したわけではありません。
川本療法の考えの根幹である「自宅ケア」を患者さん自身、または家族の協力によって、継続努力したことで改善したと考えています。
医師や治療家は病気を治すことはできません。ただ、改善方向に導くための「道しるべ」をお伝えすることはできます。
今後も精進し、良い「道しるべ」を提案できるように努力していきたいと思います。
今日の話は44歳 男性
月1回の名古屋のサロンで健康指導をしているNさん。悩みは20年以上続く下痢でした。
下痢は
①ストレスから副腎が疲弊し「腸の粘膜形成」が上手くいかなくなる。ストレスに加え2次的に発症する下痢で、自律神経は更に乱れ(副腎疲労が加速)腸粘膜の修復ができなくなる
②ストレスにより体内に活性酸素が増え、それを除去するのが胆汁の働きの1つ。この胆汁の質が悪く量を多く出し過ぎると小腸での吸収ができずに大腸へ。大腸に到達した胆汁は不必要なものとして速く体外に排出され下痢傾向になる
③油ものアルコール時に「胆汁と膵液」が過剰に反応しその消化酵素が分泌され過ぎるその結果「③」と同じようになる
④小麦グルテンなどある種の物質がアレルゲンになる
などが原因で下痢になります。
Nさんは過敏性腸炎に詳しい病院に5年以上通院していました。その時の食事指導は①肉を食べない ②油脂類を極力摂取しない でした。
Nさんはその教えを5年間守り、「①や②」を減らしました。しかし、慢性の下痢は回復しませんでした。
この先生が提案した食事法が間違ってはいません。上述したように確かに油類で下痢になる人がいるからです。また、クローン病や潰瘍性大腸炎の食事指導も動物性のタンパク質と油脂の摂取の制限となっています。
しかし、5年間も続けて症状が回復しないならその方法に疑いを持つべきではないでしょうか!
Nさんは肉や油脂類を減らすことで、食事の中心は炭水化物となっていました。名古屋の方なので「コメダ珈琲」に家族で行き、パンケーキをお腹一杯食べていました。
大好物は麺類です。
私の考える栄養学
「身体の調子が悪い人は」とい前提がつきます。「身体の調子がいい人はどうぞご自由に」です。
①現在、食事で一番摂りすぎている食材を減らす
②現在、不足している栄養素を摂取する
③思想ではなく、身体の構造から食材を選ぶ
です。シンプルでしょ。
Nさんに問診で色々聞きました。当然ですがNさんは
①炭水化物を摂りすぎなので減らす。特に麺類やパンを摂りすぎなのでやめる
②タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルの不足を補う
③肉は身体に悪いという思考の転換をする
このことを指導させて頂きました。
そして私は、問診であることに気が付きました。それは小麦グルテン過敏症ではないかということです。
したがって、Nさには小麦加工食品をやめることを指導しました。最初は難色を示していたNさんですが、20年も下痢ですので最後には納得してチャレンジを約束してくれました。
そして、4か月後 20年続いていた下痢は止まり、先月(5ヶ月目)の治療時でも便は順調とのことです。
「肉は腸を腐らす」というキャッチがありますが、今回Nさんは小麦加工食品をやめ、肉や上質の油脂は今まで以上に摂取して頂きました。
しかし、腸は腐るどころか回復しました。
これが、「思想ではなく身体の構造を考えて食材を選ぶ」です。
食事法はシンプルに
「身体の調子が悪い人は」とい前提がつきます。「身体の調子がいい人はどうぞご自由に」です。
①現在、食事で一番摂りすぎている食材を減らす
②現在、不足している栄養素を摂取する
③思想ではなく、身体の構造から食材を選ぶ
です。
小麦グルテンが秘かに身体をむしばんできています。原因がわからないが体調が思わしくない方は小麦グルテンを摂りすぎているのではと考えてください。
今日の内容と似ている記事が英国人のBさん、大腸憩室の話 も参考にしてください。
この本は難しいですがお薦めです。
また、今回のように症状が軽くなったのは、あくまで「本人の努力です」我々はその道標を示しただけに過ぎません。
また、症状の回復には個人差があります。
お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「小麦グルテンと腸壁のこと」欄で詳しく述べていますので参考にしてください。
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