逆流性食道炎が改善

川本治療所 副院長のミツトミです。

(注)改善報告を掲載させて頂いていますが、川本療法で改善したわけではありません。

川本療法の考えの根幹である「自宅ケア」を患者さん自身、または家族の協力によって、継続努力したことで改善したと考えています。

医師や治療家は病気を治すことはできません。ただ、改善方向に導くための「道しるべ」をお伝えすることはできます。

今後も精進し、良い「道しるべ」を提案できるように努力していきたいと思います。

 

今日は50代の男性、Sさんの話。

スポーツマンのSさん。毎日、仕事終わりに趣味の卓球で汗を流し、土日も練習や大会に出場。

卓球がOFFの日はロードバイクで長距離を走り、足腰の強化。

卓球の猛練習からくる右肩関節~肘の痛みで来院されました。

卓球では、フォアからバックなど手首、肘、肩を微妙な角度で使い、打ち分けるため、相当な負担になっていました。

そして練習量。
週1回の「楽しむ卓球」ならば痛みは出難いですが、Sさんは全国大会を目指し、毎日本格的に練習するため疲労物質が蓄積。

学生の頃はどれだけ練習しても、次の日には、疲労物質が代謝・分解されます。
ですが、年齢を重ねると悔しいけれど、内臓の代謝、分解能力に陰りがでてきます。

Sさんも、体力と気力では若い人にも負けていませんが、痛みを取り除くことは、ご自身の気力ではどうにもなりません。

実際の治療では、頚椎・肩甲骨・肩関節~上腕・肘関節~前腕・手首までを川本指圧法で刺激。

すると、蓄積した疲労物質から痛みが徐々に緩和。4~5回目の治療後には痛みがなくなりました。

Sさんはこの症状以外に、「逆流性食道炎」を訴えていました。
お酒を飲んだ後、特にひどくなる傾向があり、薬は欠かせない状態でした。

逆流性食道炎の症状は主に胸焼け。
ジリジリする痛み、焼けるような、すっぱいものが上がってくる感じです。

胃酸が胃から食道のほうへ上がってくる感じがするので、症状を薬で止めたくなります。
胃酸を抑える「H2ブロッカー」「プロトンポンプ阻害剤」などを使っている方も多いでしょう。

確かに薬は症状をとめてくれます。が、根本から治してはいません。

逆流性食道炎とは、食道と胃の境目にある括約筋がしっかり働かなくなり、
そこにある弁の開閉ができなくなります。

すると、胃の中の食物や消化液、胃酸が十二指腸にいけず、食道へと逆流するためにおこります。

逆流性食道炎の原因を作る食道括約筋を閉じさすためには、胃の胃液に含まれる
胃酸が引き金になっているのです。

胃の中に食物が入り、蠕動運動で胃酸・消化液・酵素などが混じりあうと、
胃液の酸の働きで食道括約筋が刺激を受けることで弁が閉じて、胃酸の逆流を塞ぎます。

ですから、薬で酸のPHを弱めてしまうと、食道と胃の境目にある食道括約筋の弁が、
開いたままになり、逆流させやすくなる、ということです。

この理屈をSさんにも説明。

・では、どうやって薬なしで、症状を押さえ込むか?

自律神経が過緊張をおこしていると、胃が過剰に収縮したり、
胃酸の分泌も胃液も一定ではなくなります。

これは、交感神経が優位な状態。
自分の身体に痛い場所やしんどい場所、苦しい場所があると真のリラックス、副交感神経優位な状態は得られません。

また、あれやこれや、いろんな事を休みの日でも詰め込む。
時間に余裕が無い人、多いです。それが、交感神経が優位な状態。

休日なのですから、スイッチをOFFにして、
何も考えずに「フワァー」とする時間がほしいものですね。

そんな交感神経優位な過緊張を解くには、皮膚刺激が必要です。
川本治療所では、指圧を通じて皮膚刺激します。

治療中には、身体が温く感じてきたり、お腹がグァーとなってきたり。
滞っていた体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)が動いてきます。

過剰な交感神経優位の状態から、リラックスした副交感神経優位の状態になります。

皮膚を刺激していくと、脳が安心、安定し、乱れていた自律神経が元に戻ります。
そうなると、各内臓へ適切に命令を送れます。

また、脳から背骨を通って、いろんな器官・臓器に脊髄神経は走っています。
背中の背骨のキワから臓器にむかって走る、その神経を指圧で刺激していきます。

胃、食道、そして胆汁、膵液などの消化液をだす肝臓、胆嚢、膵臓のポイントも刺激。

こうした、複合的な刺激で内臓の調子を整えていきます。

Sさんの場合も、一番治してほしかった、肩関節~肘の痛みがとれると、その後、「逆流性食道炎を何とかしてほしい」と依頼をうけました。

仕事上での精神的ストレスが多かったSさん。頭のなかを仕事モードを運動することで
発散させていましたが、「身体の治療」を怠ったために身体が悲鳴をあげてきました。

手で施術することで、自律神経が安定して消化器機能も回復し、
今回は、生活改善や食事改善、また思考の変化などがあり、それに7~8回の施術で内臓の不快感が減ったと、Sさんから報告を受けました。

 

そしてSさん自身の判断で薬をやめているそうです。

今では余程のことが無い限り、逆流性食道炎の症状はでません。

もともとパワフルなSさん。

生活習慣や考え方を変えることにより、弱点を見事克服し更に元気さが増しました。

 

今日述べたように、症状を改善方向に向かわせるのは「本人の努力」です。我々は、そのための道標を示しているだけなのです。

なお、症状の回復には個人差があります。

お知らせです 。今日のブログに書いた内容が「病気の治療所」の「ここのページ」の欄に詳しく述べていますので参考にしてください。

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